超低床路面電車LRT松山へ

愛媛の「鉄」の紹介 > 伊予鉄道の話題 > LRT松山1次車

リトルダンサーいよいよ試運転

(いずれも2002.03.12撮影)

  

 3月11日からリトルダンサーが試運転を始めた。このように、2100形は2両並んで、古町駅11番留置線にいる。ちなみに画面右側には、ハ1+ハ2の2両が週末の出番を待っている。
 しかし、今日で2日目、私が仕事に集中しているせいか、リトルダンサーがインバータ制御で静かなのか、試運転の様子を見ることはない。
 さて、気になること。高知のリトルダンサーは愛称を募集して、「ハートラム」に決定した。伊予鉄道は愛称募集はしなかったが、何と呼んであげようか。(2002.03.12)

伊予鉄道の話題へ

整備中のリトルダンサー

(いずれも2002.03.06撮影)

     

帰宅時、大街道を出発した坊っちゃん列車を南堀端まで追いかけた後、古町駅へ行ってみると、いました。ちょうど時間的にも点検を終えようとしていたところで、すでに点検を終えられた技師の方は、電車のシートに座って休まれていました。その座っていた位置から推測すると、やはりシートはかなり低い位置にあるようで、この電車からの眺めはかなりローアングルになるという印象をもちました。

 これが、イラストからして、気になっていた集電装置。先入観では、いわゆるJRのシングルアームパンタグラフに似たものになるのでは?(ただし、向きが逆)と思っていたのですが、どうも、いわゆる肘の部分の下側の方が短いような気がします。
 また、車輪の部分ですが、この部分は黒色塗装をするのでは?と思っていたのが大ハズレで、このように赤色塗装になっていました。専用軌道上なのでよく解りませんが、これが路面を走ったら、いわゆる地を這うような走り方になるのでしょうか。

  

 上左の写真、奥にもう一両のLRTが見えます。
 で、さすがに、超床式路面電車だけあって、作業の技師の方も、車両から降りるときは、かなり楽に降りることができたようです。
 で、もう少し近くで見よう。と思って、ふと、思い立って、古町駅に進入し、入場券は?おっと、そんなものはない。しかたなく、最低乗車区間運賃。すなわち、150円の切符を購入すれば、罰せられることはあるまい、と5番線に向かいました。と、あれ、電車が思ったより遠くに・・・とおもうやいなや、そのままバックして、車両基地に入っていってしまいました。げげっ。150円がもったいないことに。(2002.03.06)

伊予鉄道の話題へ

リトルダンサー搬入翌日の古町駅等

(いずれも2002.03.04撮影)

  

 超低床路面電車が搬入されて、一夜明けた古町駅。なーんにも見えません。中央奥の車庫にいるようなのですが、珍しくドアが閉められています。それにしても、月曜日の朝の古町駅には、予備車がありません。まさか、左に見える300系が予備車なのでしょうか。
 右は宮田町電停ですが、確かにホームが削られた跡が見えます。余談ですが、かずまるは自宅前で三輪車に乗って「次は宮田町です」とよく言うそうです。古町〜JR松山駅間は私にとっては実によく利用する区間です。(2002.03.05)

伊予鉄道の話題へ

リトルダンサー搬入の松山観光港

(全て2002.03.03撮影)

  

 超低床路面電車リトルダンサー2100形。3月2日夜のダイヤモンドフェリーで、翌3日朝松山に上陸。予定では3日深夜に宮田町〜JR松山駅付近でレールに乗せて、古町へ搬入されるとか。
 という訳で、3日日中は多分シートが被せられていると思っていたところが、堂々とトレーラーに乗せられていました。

   

以前からいわれていたとおり、現在の伊予鉄道の塗装とはかなり異なっていますが、イラストを見たときの印象と比べると、さほどの違和感がないように思えます。窓が大きく、ブラックの塗装が全体をシャープに見せ、白色塗装部分が少ないせいかもしれません。郊外電車の610系のように馴染んでいくのでしょう。
 写真はアルナ工機製で日本発の単車超低床式2100形で、手前側が2102、向こう側が2101の2両が上陸。現在のところは、車輪部分とパンタグラフがはずされたままになっている。どこかにあるかと探してみたが、もしかすると小パーツは、すでに古町駅に保管されているのかもしれない。

  

 車内は、はっきりとは見えなかったが、座席そのものがかなり低い位置にあるようである。低床式のバスの横座り座席と同じと思えばよいのだろうか。
 さて、低床式とはどの程度床が低いのか。現在の電車とバスで検証してみる。かずまるの現在の身長は95センチである。現行の路面電車に乗車する場合、停留所アイランドから、まず左足でステップに乗る。すると、もう一歩、すなわち車内の床部分にはワンステップでは上がれない。現在の路面電車はステップの左側にもう一段ステップがあるが、なにしろかずまるは左利きなものだから、最初の一歩が左足ならば、次に右足を左側へ振らなければならず、デッキでふらつくことになる。以前からこの点に不満があった。さて、低床式のバスの場合は一歩目に踏み出すステップの位置がイコールバスの床だからそのまま乗車できる。ただ、どうしてもバスの機器などの都合で床部分の面積が狭く感じるし、左前の横座りの座席の下にはバッテリーが露出している。床が低いから、目線が下がって、多少圧迫感を感じるのかもしれない。
 いずれにしても、伊予鉄道に超低床路面電車リトルダンサー2100形が走り始める。3月19日(火)松山にデビューする。(2002.03.03)

伊予鉄道の話題へ

 
 

リトルダンサー乗車記

(いずれも2002.03.23撮影)

  

 3月19日から営業運転を始めたLRT、リトルダンサーだが、今日ようやく乗ることができた。伊予鉄道に入線したLRTは2両。うち1両は城北線松山市駅→JR松山駅周り、もう1両はJR松山駅〜道後温泉と松山市駅〜道後温泉を1日おきに運用しているという。
 この日、いつものように坊っちゃん列車とからくり時計を見ようと、道後温泉駅に着いたとたん、奥の影からLRTが出てくるではないか。あわてて、飛び乗り、仕方がないので、上一万まで往復した。
 しかし、それにしてもVVVFインバータは独特の響きでスピードをあげる。いや、あげすぎでなかい?あっという間に時速50キロ近く出る。それでも軽く感じる。次にいわゆるハンドルが在来車と違うことと、クラクションが変わったことがあげられる。クラクションは鉄道シュミレーターの209系のような音である。

  

 写真のとおり、電車にはステップがない。まあ、このあたりはすでにノンステップバスで経験済みであるから、特に違和感はない。ただ、電車全体が低くなっていることや運転手後ろのスペースがやたら広いことから、座席数は在来車両に比べて格段に少ない印象を与える。また、運転手右後ろ側には2人用座席がステップをあがって、まるでかぶりつき席のようにある。ただ、左後ろ側は妙に無駄なスペースがあるような感じを受ける。運転手は停車するたびに一度立ち上がって、2歩程度歩いて、運賃箱のところへ行くことになる。運転手用のスペースが増え、座席が減ったというのが正直な印象である。ただ、これらは電車の機器の都合上やむをえないのかなという気もする。

  

 さて、この日は、道後温泉13時13分発の坊っちゃん列車を追いかけて、1分後発の本町6行きの電車に乗った。運良く南堀端まで坊っちゃん列車の後姿を見て、南堀端で後続の松山市駅行きに、と交差点を回った瞬間、電車が数珠なりに・・・どうも、千舟町交差点あたりで事故があったらしく、停車したところで下車。ちょうどLRTが2両、千舟町交差点で待機、その後ろに坊っちゃん列車が停車している。
 さて、伊予鉄道は今後も毎年2両ずつ購入する予定だとしている。現在伊予鉄道の車両が35両前後のはずだから、あと17年かかる計算となる。まあ、予備車のことや今後の在来車の耐用年数を考えると、妥当な線かとも考えるが、ひとつ気になることがある。伊予鉄道の市内電車の停留所は意外とカーブが多い。宮田町などのホームを削ったことなどが有名だが、よく見ると道後温泉駅でもカーブしている。したがって、どうしてもホームと電車との間隔が開いてしまうのである。果たして、このままで、車椅子利用者は大丈夫か?とも考えるが、ただ、かずまるのような者にとっては、ありがたい存在であることには違いない。また、降りては見たものの、というところも多い。JR松山駅大手町方面など、どうするのか?と思ってしまう。また、そこまで行かずとも、ホームを降りてからいわゆる道路を渡る間の対処方法など、まだまだ公共交通機関としての問題点が見え隠れはする。ただ、今後の課題は残るものの、将来への第一歩として善処を期待するところである。(2002.03.23)

伊予鉄道の話題へ