検 証 ! 愛 媛 の 交 通

これは自家用車至上主義から公共交通機関復権に向けての、
あくまで私個人の意見です。

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1 伊予鉄道「ICカード」導入について(2004.03.07)

2 坊っちゃん列車運賃体系の変更(2004.04.25)

3 愛媛に何がほしいですか。(2004.06.24)

 
 
1 伊予鉄道「ICカード」導入について

今回の伊予鉄道の記事については、下をまず見ていただきたい。
http://www.iyotetsu.co.jp/ICcard/index.html
そのうえで、この「ICカード」について検証してみる。

発売当日、高知や岡山のファンの方々がいっせいに松山へ購入に来られたところを見て、3月6日土曜日まで「ICカード」が売っているのか心配したが、なんのことなく購入できた。が、その後電車に乗っても「ICカード」を利用する人を見かけることはなかった。実際、この「ICカード」は大変不評だという噂もある。まあ、それはそうかもしれない。そもそも「い〜カード」や「1dayチケット」と比較するとメリットが少ないように思える。

@まず、1日に2回までの利用ならば「い〜カード」の方が安い。また、郊外電車やループバスを除くバスを利用する際、「い〜カード」に慣れてしまった乗客名とっては使い勝手がよろしくない。そりゃそうである。「い〜カード」には1000円で1100円分利用できるというプレミア部分がある。それが「ICカード」にはない。

A3回以上乗る場合ならば「1dayチケット」の方が安い。これもまた然りである。一応3回以上乗車した場合には、「FrEE」表示となってそれ以上の追徴はされないとはいえ、普通の人は1回300円で購入できる「1dayチケット」を買うに決まっている。

また、我々のように坊っちゃん列車やくるりんを絡ませようとする者にとっては大損害となる。坊っちゃん列車に乗車した場合、「1dayチケット」を持っていれば坊っちゃん列車に200円で乗車できるが、「ICカード」はその特典がない。坊っちゃん列車500円を300円に割引というのもよく解らない。まして、くるりんについてはなにをいわんやである。1回電車に乗車して150円、その後くるらんに乗れば「ICカード」は550円、「1dayチケット」は350円、さらにその後電車に乗れば「ICカード」は700円、「1dayチケット」は500円になる。私の場合、誰が「ICカード」を使うか!ということになる。

次に各施設や売店での特典であるが、確かに道後温泉駅前売店での割引は大きいし、そのためだけに「ICカード」を購入する価値はあると思う。しかし、その他の松山市内の観光施設の入場券割引については、そのために普通観光客が「ICカード」を買うか?と疑問に思うし、通常伊予鉄道に乗車する者にとってもいまいち魅力がないのかもしれない。

ただ、忘れてはならないのは、今回の「ICカード」はあくまでも「テストケース」であるということである。今後は多分「い〜カード」から「ICカード」へ移行していくであろうし、現時点で「ICカード」の使い勝手が悪いと一方的に言うのは早断すぎる。むしろデメリットでなく、メリットを探す時期なのである。

もしかすると、将来「ICカード」にも「い〜カード」に似たプレミア、例えば1000円入金すれば1100円使えるといったことがあるかもしれないし、坊っちゃん列車やくるりんのような事態も解決するかもしれない。ただ、こちらのほうは利用実態により「ICカード」の残金が増額されるケース(上にあるとおり電車に乗った後くるりんに乗ったら550円だが、その後電車に乗ったら500円になること。)の問題を解消する必要がある。

というわけで、現在のところはメリットというよりも、さらに将来の使い方、たとえば自動販売機や伊予鉄グループ全体への波及のみならず、未来へのプロローグとしてどのような形になっていくのか?興味を持ってみてみたいと思う。(2003.03.07)   このページのトップへ >>

 
 
 
 
 
2 坊っちゃん列車の運賃体系の変更

平成14年8月のダイヤ改正以降、乗車賃が1回300円になったが、「1dayチケット」所持時は1回200円追加支払いだった。で、その日のうちに再度坊っちゃん列車に乗車する場合は、1回200円追加支払いをすれば乗車できた。

これが今週末から変更になって、「1dayチケット」では1回のみの乗車に変更された。これは硬券(500円で1日間市内電車とループバス乗り放題)にも同様の適用がされることになった。今後は、乗車の際に「くるりん」同様、車掌がチケットに鋏を入れることになる。

さて、なぜ今の時期に変更されることになったのか。そういえば、14号機導入後最初の乗車時、1号機で古町から道後温泉へ行った際に「がんばれ運転手」が14号機乗車を勧めてくれたときに、確か「初めて乗車される人を優先したいので、1日に2度以降乗車される方には制限をさせていただくことがあります」とおっしゃられていた。しかし、その日から90週間が経過して、観光客が1日に2度以上乗車しているようなケースはあまり見られないような気がするし、我々としては、古町発の便に1回は乗車させていただいているが、道後温泉発の場合は混雑するときは、遠慮しているつもりである我々のようなマニア的坊っちゃん列車常連客が多客期に他の乗客を圧迫するといったことも見られないと信じている(我々の場合、たまにやっているような気がしないではないが・・・)。

いや、私は「ICカード」導入と関係があるのではないかと考えた。現在の運賃体系をそのまま「ICカード」に取り入れた場合は、いろいろと矛盾があることは先に述べたとおりである。それらを考え合わせて、伊予鉄道内部でいろいろと考えた結果ではないか、と思うのだが、いかがなものだろうか。(2004.04.25)  このページのトップへ >>

 
 
 
 
 
3 愛媛に何がほしいですか。

というテーマで毎日新聞社がアンケートを100名に実施した。平成16年6月24日付け同新聞社サイトに掲載されている。で、結果は、17名が「テーマパーク」と答えて、ダントツの1位だったそうだ。2位は「交通網の充実」で9名。

さて、私なら2位の「交通網の充実」それも、「JR四国の・・・」と限定して言うだろう。まあ、伊予鉄道にも自治体と協議のうえ、「旧森松線」復活の夢を追っていただきたいが。もっとも、以前のJR四国系雑誌「Gaja」ではないが、100名のアンケートというのはあまりにも少ないような気がする。これをもって、総意という記事はいかがなものだろうか。

それはそうと、この17名は坊っちゃん列車を何だと思っているのだろうか。これこそ松山の誇るテーマパークではないかと思うが。

新聞では「県企画調整課によると、『県がテーマパークの誘致や建設を検討したことは、過去も現在もない』」と書かれているが、まあ、100名程度のアンケートで何を期待していたのだろうかということは横に置いておいて、企画調整課というよりは、なぜ観光課、それも松山市観光産業振興課へ行かなかったのか、とも思う。

くどくなるが、坊っちゃん列車がテーマパークのアトラクションでなくて何だといえようか。それに気づかない観光担当課にももどかしい感じがする。今ならばハードに金を投入する必要はない。宣伝というソフト面の工夫でいかようにも観光都市松山を都市ごとテーマパークにできると思えるのだが・・・(2004.06.24)  このページのトップへ >>