坊っちゃん列車転換シーン

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松山市駅の巻

(2004.11.20再撮影、記事は2005.06.25全面更新)

 

 坊っちゃん列車が松山市駅の到着ホームに到着。まず、客車を切り離して、機関車だけが機回し線(スプリングポイント)を使って両ポイントの中央へ到着。

 

 まず、運転席後部にあるサイドブレーキのようなレバーを引くと、B軸の車輪がロックされる。続いて、後輪後ろ側にあるスイッチを押すと、車両機関車下部から回転盤が出てきて、車両がレールから浮く。車両を180度人力で回して転換する。

 

 一度、機関車は電車出発ホームで待機し、客車の人力回送が始まる。現在は1号機の場合も車掌が1人になり、機関車からも応援に入る。が、客車の方にモーターがついて、スイッチを押している間は自走できる。また、同じ場所にブレーキ用のスイッチもある。全ては安全配慮である。

  

 客車を電車出発ホームに待機していた機関車に連結後、車掌が坊っちゃん列車の出発ホームの場所を告げて、推進運転で坊っちゃん列車専用出発ホームへ到着する。

坊っちゃん列車の話題

 

 

道後温泉駅の巻

(2005.06.11再撮影、記事は2005.06.25全面更新)

  

 道後温泉到着ホームに到着した坊っちゃん列車は、乗客を降ろした後、そのまま西側に延びる引込み線に引き上げる。そして、機回し線直前で客車を切り離す。また、この間の通常の市内電車は、到着ホーム真下にある機回し線を使って、手動ポイントを切り替えて、出発ホームへと移動する。

  

 道後温泉駅最西端で転換する機関車。道後温泉駅奥の留置線には、予備車が停車している場合があるが、予備車の位置によっては、坊っちゃん列車の転換に支障をきたす場合がある。

  

転換を終えた機関車は、一度出発ホーム側へ移動。その後へ客車が人力回送。ここは向こうへ向かって緩やかに下っているので作業が楽なせいか、客車を自走を始めると、あとは人力で押していくことのほうが多い。なお、ここで客車を押すのはもっぱら運転士。車掌は構内ポイントの切り替えの待機についている。

  

再び機回し線へ戻ってきた機関車が客車を連結。そのまま、展示用引込み線へ移動する。そこで坊っちゃん列車クルーは一度全員が詰所へ引き上げる。後に残されるのは、坊っちゃんとマドンナ。

  

坊っちゃん列車の話題

古町駅の巻

(2005.06.25再撮影、記事は2005.06.25全面更新)

 

 古町駅へ入ってくるのは日中1日2回。休日の午後は城北線のダイヤが乱れることもあって、結構苦心の運転となる。到着するのは古町駅2番線城北線、木屋町方面ホーム。その後、一度木屋町方面へ進んだ後、1番線へ推進で入線する。

 

 1番線に入線した坊っちゃん列車は、客車を切離す。その間に構内ポイントが切り替わって、機関車は14番線に入線する。その奥で方向転換。たまにそのままバックして、車両を洗浄したり、点検を受けたりすることもある。

  

 さて、機関車が14番線に入線した後、客車は11番線に入線することになる。以前は客車の移動に人手が足りなくて結構苦心していたが、客車が自走できるようになって、このとおり。

 

 客車が11番線に入線した後、機関車が14番線から引き上げてきて、11番線に入線。

  

 古町駅での坊っちゃん列車出発は、ルートが単線であるという制約と郊外電車とのクロスが駅南側にあるため、厳格な時間対応が要求される。通常は、木屋町方面からやってきた城北線が、1番ホーム前方に停車して、その後ろに11番線から回送される。そして、一度降りた乗客を乗せて、足早に出発する。一般的には、城北線が出発後、一度信号が赤となり、郊外電車とのクロスを抜けてから、再び出発可能となる。坊っちゃん列車の出発時刻は3月までは10時01分と15時11分。毎時00分、15分には横河原行き、毎時04分、19分には高浜行きの郊外電車が古町駅を出発する。10時台の場合は、松山市駅で切り離した郊外電車1両の入場もある。