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西衣山付近(松山電気軌道)

(クリックすると拡大します。なお、この航空写真は国土交通省のサイト「国土情報ウェブマッピングシステム(試作版)のご利用に当たっての注意事項」に基づき記載しております。)

六軒家を過ぎた三津街道は衣山駅を過ぎたあたりで一度南へカーブした後、再び北上して伊予鉄道をオーバークロスする。ここで三津街道がカーブを描くのは、当初このあたりに伊予鉄道のトンネルがあった場所だから、そういう地形の問題なのだろう。が、このあたりにこの一度南へカーブするところで、まっすぐに伸びる線があるのである。そして、道路が北上するところで今度は逆に南下し、この三津街道と交差するのである。当時は国鉄が開業していなかったから、国鉄は無視しなければならないし、むしろ国鉄の線路後に消えたと言うことも考えられるが、その国鉄のさらに南側を緩やかに弧を描く線があるのである。しかも、この線が妙なのは、この細い道路の南側にもう一本の細い道路があるのである。これが松山電気軌道跡であるとはいえないだろうか。

(1:松山電気軌道のこの区間が廃止されたのが昭和2年11月、国鉄が開通したのが同年4月、つまり一時だったにせよ、両者はこのあたりで交差していた。)

(2:この向こうに新築の家がある。建築基準法では基本的には市道に面していなければ家は建てられないのだが。)

(3:ここは明らかに線路跡と判る。左手の杭は枕木だった。)

(4:上の写真を突き抜けたところ。ここから手前側に線路がつながっていた。)

(5:新田高校北東角地。ここで三津街道は南へと折れ、松山電気軌道が追従していた。)

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