愛媛マラソンを走るにあたっての注意事項を簡潔に述べます。 ●1キロを過ぎたら、例年だと(多分今年も)7.5キロの平田の坂までは「追い風かつ下り坂」なので、暴走はいけないが、無理にブレーキをかけるような走 り方もよろしくない。 ●7.5キロから始まる往路平田の坂とそれに続くトンネルコースでは、自分のペースをしっかりとつかむこと。 ●2つ目のトンネル(往路粟井坂トンネル)を過ぎたところが12キロだから、その段階で「これから30キロ走だ」と思える余裕があるか? ●どのマラソンでも言えることだが、14キロがちょうど3分の1だから、ここで今日の自分の調子を自問自答すること。 ●26.8キロで再び国道196号に戻ったところから、「天井川等のこまかいアップダウンがある(28.3キロ河野川、29.1キロ高山川、30.1キロ の丘、30.8キロの粟井川)」から、ここで終盤のダメージを確認すること。 ●35.3キロから始まる「復路平田の坂」の走り方・・・35キロを過ぎた先の信号の先に3か所の左折ポイントがある。これを「1つ目の左折ポイントを フェーズ1と心で叫んで若干前傾姿勢をとる、2つ目の左折ポイントをフェーズ2と心で叫んで若干足を前に出すようにする、3つ目の左折ポイントをフェーズ 3と心で叫んで腕振りを大きくする」・・・実際のところ、順序はどうでも良い。そう考えることで、フェーズ3を過ぎたら、坂はあと300メートルだ。とい う気晴らし方法を試してください。 ●復路平田の坂を過ぎたら37キロ・・・愛媛マラソンの高低図では、ここから上っているように書かれているが、5キロでその程度なのだから、上っているよ うには見えない。38.3キロの天井川の大川で上りを感じるが、あとは「坂はない!」 ●42キロを過ぎて、堀之内(西堀端)を左折するところ、そして左折後は若干上っている。足をとられないように、最後の頑張りを! というわけで、あと4週間。 頑張りましょう。 (2023.01.15) |
いよいよ第60回愛媛マラソンも5週間後ということと、最近「当サイトでスタートブロックの検索が多くなっている」ことで、これについて考察したいと思い ます。(とはいえ、私自身スタートラインに立つのは4年ぶりなんですけどね。) さて、前回の中止となった第58回大会では、昨年の正月には「愛媛マラソングッズ一式」が送られてきたのだが、今回はまだということで、前回のスタートブ ロック(上図)での説明となるので、あるいは変更されるかもしれません。 前回大会でいえば、ブロック分けが「S・A〜P」の12ブロックに分けられたことと、集合場所が広くなったことです。 さて、前回の中止となった第58回大会では、昨年の正月には「愛媛マラソングッズ一式」が送られてきたのだが、今回はまだということで、前回のスタートブ ロック(上図)での説明となるので、あるいは変更されるかもしれません。 前回大会でいえば、ブロック分けが「S・A〜P」の12ブロックに分けられたことと、集合場所が広くなったことです。 ところで、今回愛媛マラソンの参加資格って、以前と変わったことをご存じでしょうか。 「参加資格 1 大会当日満18歳以上の者。 2 5時間40分以内で完走できる者。 3 本大会が推薦・招待する者。 4 主催者が行う感染対策を遵守する者。」 つまり、今回途中からウェーブスタートを廃したものの、当初のそれを考慮して、「(6時間ではなく)5時間40分で走れる」ことを参加資格とされていま す。 まあ、そういうわけで、「あと5週間」みなさん頑張りましょう。 (2023.01.08) |
愛媛マラソンを走るうえで、最も気をつけるべき点。 それは、「坂は計算できるが、風は計算できない」ということ。 というわけで、今回も引き続き「風」の話。 まず、重要な話として、堀江地区の方々の言葉として、「堀江と北条地区では、風向きが異なる」という点。 @一般的の天候の場合、松山市中心部では、次のような風が吹く。 ●午前中は南風、昼頃から西の風 だから、愛媛マラソンをスタートして、1キロあたりから平田の坂までは「下り坂、かつ、追い風」ということになる。 ただ、市民化された当初の愛媛マラソンのスタートは9時だったのが、現在は10時になっており、若干「追い風効果」は恩恵にあずかりにくくなっている。 それでも、昨年確認したところで、緩やかながらも午前11時でも南風が吹いていた。(ちなみに、私の試走は午後なので、ほとんど西の風) A次に「問題の北条地区」の風 過去10年間の経験上、北条地区では「3種類の風」があることが解っている。 (1)光洋台で海(北西)から吹く風・・・これが一般的な風である。往路は左前方から吹く。 ただ、この風が厄介なのは、「往路左前方」とは言いながら、風向きやコースの向きの「若干の方向転換」のため、実は気づかないうちに横風だったということ がある。(人間の感覚として、都合の良いことは気づきにくいわけだ。) つまり、この場合、後半も案外追い風になりにくいということがあるわけだ。特に、26〜27キロ区間で左折を2回したときに、「180度回ったのにまだ向 かい風?」と思うことがある。これは、2回目の左折が90度回ったのではなく、まだ南進していないから、向かい風に感じるだけで、27キロ地点の交差点で もう一度若干左にカーブして、左手に工場群(三浦工業等)が見え始めた頃から、完全な南進になるので、忍耐が必要。 (2)光洋台で、真正面(北〜北北東)から吹く風・・・第52回、54回がそうだった。 この場合は、実は堀江あたりで既に真正面からの風を受ける。 往路は逆風だが、まだ前半ということで、余力はあるだろうから、前半無理をしなければ、後半確実に37キロまで追い風になる。 実は、最も期待する風ではある。 (3)光洋台で追い風(南西)となる場合・・・第53回、56回、多分55回(私はインフルエンザDNS)がそうだった。 これは、低気圧が通過する「荒天」の時に多い。 だが、少々「バクチ」にはなるが、この風の場合は「チャンス」でもある。 愛媛マラソンの特徴かもしれないが、「前半追い風だから、後半は向かい風になることを想定して、前半は自重する」という考え方は「あまりに消極的」だと考 える。 事実、私は53回大会で、そう考えたのだが、途中で雪が降り始めたこともあり、後半失速した。 そして、55回大会で「川内選手(多分前半突っ込んで後半粘る姿)」を見て、また、市民ランナーでも意志の強そうな方が、軒並み自己記録を出されているの を見たものだ。 そう考えて、56回大会の前半の追い風の中で、あえて自重せず、(気温1.8度の異常低温の中で)自己記録を2分更新したものだ。 実は、これには「裏」がある。(53回、56回は実測) これも「バクチ」には違いないが、低気圧が通過している場合、そのような天候が延々と続くわけがない。低気圧は移動しているわけだ。 つまり、53回、56回はともに、前半は追い風だったが、後半は「横風」だったわけだ。(つまり、上の(1)になったわけですな。) というわけで、今後、大会が近づいてきたら、当日の風について予想していきたいので、ご期待ください。 (2023.01.01) |
第59回愛媛マラソンも、いよいよ7週間となりました。 で、私は「愛媛マラソンマニア」と呼ばれるほど、毎週同コース(往路14キロあたりまで)を走っているわけですが、ここでいつも思うことは「坂は計算でき るが、風は計算できない」と言うことです。 通常、このと壁の風はおおむね北西となるわけですが、今年は暑い時期が長く、急に寒くなったせいか、余計に季節風の強さを感じます。 で、ここで「西風」だった場合の「風の感じ方」なのですが、往路は「明らかに追い風」となります。 但し、冬型が強い場合は、安定した風とはならないため、風向きが一定せず、追い風になったり、向かい風を感じたりすることになります。 今回は、私は粟井川で折り返したわけですが、道路も一直線ではなく、若干カーブしていることで、いわゆる「道路の向きと風の向きで微妙に追い風になった り、向かい風になったりする」という、以前述べたとおり、「一番いやらしい風」になるわけです。 あと、トンネル内は「横風の場合、風よけになってくれる」ということを述べていたアナウンサーがいましたが、実際には「強風の場合は、必ずどちらかから風 が吹き込んでくる」ことを経験しています。 しかも、多少は弱められた風になるのでしょうが、これが正面から吹いてきた場合は「難敵」と言わざるをいません。 さて、向かい風の走り方としては、以前「まろさん」のブログで「金哲彦氏からのアドバイス」の中で、「できる限り脇を締めて、風の抵抗を小さくする」とい う言葉がありましたが、更に、若干前傾姿勢をとりながら、脚を斜め後方に蹴るのが良いのではないかと思います。 この「脚を斜め後方に蹴る」という走法は、「みやすのんき氏」の著書の中で、彼自身の経験に基づいた走り方の中で「ベクトル的にも推進力が得やすい」とい う考え方によるもので、現在私自身が取り入れているものです。 いずれにしても、よっぽどのことがなければ、北条地区では「風は避けて通れない」ところでもあり、風を味方につけた走りが必要かと思います。 (2022.12.25) |
フルマラソンで32キロを過ぎると、あと10キロ。 フルマラソンでは、これからの10キロが勝負となるわけですが、愛媛マラソンでは、この先5キロにわたって「山岳区間」が始まります。 まあ、往路でも同じような坂があったわけですが、やはり、終盤の坂は「体力消耗した中では苦痛の世界」になるわけです。 上図は、32キロから復路平田の坂の手前までの勾配で、復路平田の坂はこの図の右側にあります。(ちなみに、上図は国土地理院の地図を参考にしています が、実際に走ってみるとトンネル区間の標高はトンネルの上側ではないかという気もしますので、具体的には33キロの標高20メートルは、実際には16メー トルではないかと考えています。) さて、32キロを過ぎると、トンネルに向かって一気に10メートル上り、更にトンネル内でも上りが続きます。 特に、トンネル内は暗いこともあって、ペースがつかみにくいわけで、この辺りは前傾姿勢を保ち「上り」を意識した走りをするべきと考えます。 あと、復路粟井坂トンネルを抜けたところで、往路よりも2メートルほど高い位置を走っていることに気づきますが、要するにそれぐらい上ったということで す。 さらに、33.3〜33.7キロの復路大谷トンネルでは「下っている」わけですがら、今度は下りを意識する必要があります。 ここでは、絶対に失速しないという気持ちを持って走るべきと考えます。 トンネルを抜けると一転して下りですが、これまた34キロあたりから再び上りが始まり、目の前の信号のある三叉路から再び下り始めます。 35キロを過ぎての上りは、権現川の上りで、35.3キロの権現交差点を過ぎると、「ここから」いよいよ復路平田の坂が始まります。 つまり、復路平田の坂が「愛媛マラソン最大の難所」と言われるのは、単に坂があるだけではなく、そこへ至るまでの「山岳区間」で体力を消耗した先に「復路 平田の坂がある」からです。 結論として、復路平田の坂を攻略するためには、やはり「さこまでに体力を温存するしかない」ということになりますが、「温存」と言っても、「35キロで体 力温存もないだろ」とも思いますので、要するに「愛媛マラソンは先に突っ込むと、後でしっぺ返しがくる」ということを考えたうえで、ペースを設定するとい う「結構高度な大会」ではないか?と考えます。 というわけで、今回で「愛媛マラソンの雑談」を一応終わりたいと思います。 次回は、何を話題にするかは現時点では「白紙」ですが、本格的に大会当日の考察をする前には、またなんらかの話題を提供したいと思います。 (2022.12.18) |