2008秋バースデイきっぷ旅行記(3日目)

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2008秋バースデイ切符2日目その2へ

     

(以下の撮影日は特に説明がなければ旅行日)

10月12日(日)松山〜今治間10D特急しおかぜ10号

2008年のバースデイきっぷ3日目、いよいよかずまるが同行するわけであるが、まだかずまるは登場しない。かずまるだけで1万円を必要とするのだが、一体高松までの往復で元が取れているのかどうかは私にもわからない。ただ、グリーン料金は子供料金がないから、今回のルートで行く限りは本は取れているはずである。

  

さて、バースデイきっぷとの趣旨とは若干異なるが、今治〜松山間には予讃線と並行して路線バスが走っていた。最盛期は同区間30分ヘッドだったのが、最終的にはJRの電化による高速化に敗北し、1日4往復にまで減便されたのだが、これがついに廃止になり、逆に山ルートに7往復(うち3往復が大三島直通便)が新規に設定された。かつては、玉川ダムから北条経由の路線があり、高校時代に近くのバス停を見ていると、その中に伊予鉄バスの記載があったのを覚えている。

このルートは、今治通勤時代には仕事で嫌というほど走った区間(ただし、そのほとんどは今治側)でもあり、いまさらということもあるが、この機会に乗車してみることにした。

というわけで、10Dアンパンマン列車で松山から今治へと向かう。

10月12日(日)今治桟橋〜松山市駅間せとうちバス

今治着8時47分。バスの今治駅前発は9時34分だが、この際始発から乗車してみようと、とろとろと今治港まで歩いてみる。それでも、余りすぎるくらいの時間があり、さらに少々寒い。今治港のバス待合場所は吹き抜けになっていて、体を温めながらジスを待つ。それにしても、せとうちバスの衰退には目を覆いたいものがある。宇和島自動車も平成一桁時代に比べると、衰退頻度から言えばせとうち以上のものもあり、伊予鉄道もおそらく今が精一杯のような気がしてならない。

  

さて、ルートが変わっての乗客だが、今日は日曜日ということもあり、平日のことは判らない。今治港から2名(私を含む)、今治駅から15名ほどが乗り込んでくる。思ったより乗車率がいいのかもしれない。だが、その後はまったく停車することなく、そのまま松山へと入っていく。

所要時間は7分ほど短縮されたが、これでは山周りの意味がないような気がする。奥道後や道後温泉へ向かう客には便利になったのであろうが、実際のところ、奥道後で1名、道後温泉(子規記念館前)で2名、大街道で2名、そのほかは全員松山市駅で下車した。平日のことは判らないが、山周りの場合、相当バスが揺れるからそれを考えると、酔いやすい私としては二度と乗ることはできないことを痛感しただけであった。

10月12日(日)松山〜児島18M特急しおかぜ18号

松山到着は定刻10時47分。バスに乗らずに今治からバス発車4分前に出発する1Mだと松山市駅に10時22分頃到着する。運賃は企画切符を使うと1500円程度、バスは1000円だから、25分を500円で買うことになる。私のような酔いやすい客でなければ、バスの本数が増えれば使い勝手が良くなるのかもしれない。いずれにしても、起死回生を狙うせとうちバスの機運は認めなければならない。

そして、いよいよかずまるが登場する。南堀端11時32分発の城北線でJR松山駅へ行こうとしたが、ぎりぎりで間に合わなかった。そのため、11時34分発の道後温泉から来る電車で行こうと停留所移動したのだが、これが待てど暮らせどやってこない。結局やってきたときには信号の関係で、11時42分発の城北線が先に発車してしまった。

  

我々は松山発12時19分の18Mに乗車するのであるが、ちょうど1番ホームには632Dが到着していた。いわゆる高松側から58+65+54という編成である。15日で定時運転が終了するということで、撮影者が多かったのだが、2番ホームもものすごい人である。これではまるで、181系臨時列車並ではないか。少なくとも、昨年のトワイライトよりも撮影者が多かった。

その中で、我々はホームを進んで18Mを待つ。当然ながら632Dは三津浜駅方面へ引き上げられるから、その方向へ人だかりが押し寄せてくる。

結局のところ、今回の主役は18Mではなく、58系気動車ということなのだろう。だが、我々はバースデイきっぷ優先ということでそのまま8000系に乗車する。

10月12日(日)児島〜高松間3139M快速マリンライナー39号

快速マリンライナーのグリーン車は、運転席の真後ろにパノラマ席が4席設けられており、高松行きの場合は展望車のような景色が眺められる。その4席を購入するためには、単にグリーン車ではなく、「パノラママリン」と指定しなければならない。ただ、判っていながら、何故かAB席を買ってしまうわけだが、運転士に邪魔されないためには、CD席を購入しなければならない。

  

高松着15時36分。高松滞在時間は1時間13分。その間にさぬきうどんを食べようと思う。駅ビルにあるうどんは論外で、昨年は駅前の店で食べたのだが、さすがのかずまるも唸るほどの美味であった。

というわけで、その店に行ったのだが、なんと店が開いていない。仕方がないので、少々邪道だが、隣の本屋で店を物色する。が、ほとんどの店が日曜日休業なのである。なんちゅーところだ。1軒だけ開いているところがあるが、これが三越の近くで、駅からは少々遠い。

万策尽きて、仕方がないので、結局駅構内にある店で食べることにした。ここは、一度最初のバースデイきっぷ使用時に寄ったことがある。いわゆるうどんの専門店と比べたらいけないのだが、それでも駅ビルのうどんよりはマシである。いわゆるカウンターの店で、あのときは、かずまるはカウンターまで背が届かず、下の荷物置き場に私のうどんを皿に入れて食べさせたものだった。時がたつのがわかるような気がする。

10月12日(日)高松〜宇多津間1023M特急いしづち23号

10月12日(日)宇多津〜松山間19M特急しおかぜ19号

というわけで、高松発16時49分発の1023Mで宇多津へ行き、1号車から8号車まで移動して最終ランナーである19Mに乗り込む。私はホームを歩いたのだが、かずまるは列車の中を歩くと言う。が、その割には、写真の後ろに写っているのはかずまるである。

  

宇多津で特急しおかぜに乗車すると、いつも思うのだが、ほとんど例外なしに丸亀でグリーン車から降りる客がいる。岡山〜丸亀間43分、そういえば、かつて昭和50年代後半に高松から急行に乗車したときでも、当時のキハ28-5000の普通車指定席で丸亀下車する客を何度か見たことがある。丸亀市民は裕福な人が多いのだろうか。

それはともあれ、今回も時に事故等もなく、松山到着19時19分。今年もバースデイきっぷが終わったことだけが事実として残った。(2007.11.11)

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