JR四国松山〜宇和島100キロ貫歩

かずまる父単独編(1)

愛媛の「鉄」の紹介 > かずまる特攻隊が行く > 目次 > 1回目
 
第1回目 松山〜伊予大平16・9キロ(実距離21・6キロ)

   

(クリックすると拡大します。なお、この航空写真は国土交通省のサイト「国土情報ウェブマッピングシステム(試作版)のご利用に当たっての注意事項」に基づき記載しております。)

10月27日(金)は記念すべき第1回目の出撃となった。予定では、松山〜伊予市となっているが、できれば伊予大平まで行きたいと思う。

JR松山駅といいたいところなのだが、本日休暇をとった理由は、膝痛治療と内科の両方の病院に行くためである。膝痛治療をした後にも歩くというのもいかがなものではあるのだが、減量をしないと膝痛は治らない。そのためには、いわゆるウォーキングしかないのである。

  

左:出発点JR松山駅、右:今回の徒歩の出発点である国道11号大街道交差点

そ のため、古町から大街道まで坊っちゃん列車に乗車して、起点を職場本社のある大街道、終点を宇和島駅とするのがよかろう。どうせ、徒歩距離を算出するのが 「kazmal」である。これは、平成11年度から開発した旧出張旅費システムの元となったデータであるが、これが今年度新しく開発された新出張旅費シス テムでも使用されている。(らしい、担当者に「かずまる」はですねぇ、と真面目な顔をして言われたら、どうしても笑ってしまう。実際のファイル名が 「kazmal」らしいのだ!?)。それはともかくとして、9時10分に大街道を出発して、まずは整形外科医院へと向う。

医 院の場所が拓南中学の近くなので、かなりの大回りになってしまうが、これは仕方ない。9時35分に到着して、10時25分に再出発。途中、トイレ休憩を兼 ねて、朝生田の中古パソコンショップに立ち寄ったら、セレロン667、メモリ256メガ、HDD40ギガのメーカーパソコンが6980円で売っていた。 ちょうど調子の悪い妻専用パソコンの後継者に・・・と思うが、まあ、そのうち考えよう。

店を10時50分頃に出て、一 路松山市と松前町の境界である重信川中川原橋へと向う。目的が目的だけに、JRの近くを歩かなければ意味がない。中川原橋の近くへ出たところで、ちょうど 1057Dがやってくる時刻。全速力で走って、なんとか間に合った。が、ここで体力放出していいのか?時刻は11時22分でこれがBの場所。ここから市坪 駅は結構遠いので、遠望だけして先へ進む。

  

左:B重信川鉄橋を渡る1057D、坊っちゃんスタジアムと市坪駅はもう少し画面右、右:C北伊予駅南側から望む

県 道をどんどん南下していくと、だんだんと予讃線に近づいてくる。コンビにで昼食を買ってさらに歩くと、県道の旧道との合流点付近で532Dが通り過ぎてい く。この列車が市坪で729Dとすれ違うのだが、すでに私の目標は北伊予駅南側にある高架橋からの12時02分1060D撮影へと移っている。

こ の高架橋は県道八倉松前線(214)の北伊予駅付バイパスである。高知、久万高原町方面から国道32号で北上して、松山市に入らずに、松山市西部、松前、 伊予市方向へ行くには3ルートある。南から県道伊予川内線(23)、県道八倉松前線と一番北にあるのが広域農道である。このうち、県道八倉松前線は北伊予 駅付近の道路が狭隘なため、一番使われにくかったのだが、このバイパスができて、松前町中心部へのアクセスが便利になった。

高 架橋の上で昼食を食べる。この高架橋は2年ほど前にかずまると動物園の帰りに撮影に来たことがあるのだが、当時は高架橋が工事中で立入禁止だったこともあ り、満足な撮影ができなかった。しかも、かずまるに「なんでアンパンマン列車が4両なの?」と言われて、以後ここへやってくることはなかった。しかし、平 日4両で通勤している今、そんなことも言っていられない、と思ったら、よく考えると1060Dは3連だった。少々悔しい。

  

左:D北伊予南側高架橋から1060D撮影、右:E北伊予駅〜伊予横田間1059D

松 山以南のJR運転頻度は少ないイメージがあるのだが、伊予市までは結構普通列車が走っているため、10分に1本は走っている計算になる。この場所にいれ ば、12時08分に4636D、12時10分に4639D、12時22分に1059Dが来る計算になるが、そこまで待っていれば、今後の行程に支障が出そ うだ。仕方がないから高架橋を降りていく。

ここから鳥ノ木までは、何度もJRの線路を渡ることになる。まずは、JRの土手の下にある高さ1メートル50センチほどのトンネルをくぐる。くぐり終えて、ふと北のほうを見ると、4639Dがすぐそこまでやってきている。別に危険性はないのだが、あまり良い気もしない。

ここからは、松前町健康増進センターの敷地外にある水路壁を伝って、壁の隙間からセンターに入って、敷地を抜けていく。ついでにトイレを借りていく。

  

左:F伊予横田〜北伊予間4638D撮影向こうに興居島の小富士山が見える、右:G伊予横田〜鳥ノ木間4641M

12 時24分頃に1059D、12時34分頃に4638D、12時49分頃に4641Mが通り過ぎる。普段見ていれば、なんにもない田んぼの中でも川を越える ときに結構アップダウンがあるのだが、幸い、近くに道路橋もあって、線路から離れることなく歩くことができる。このあたりは、松山駅高架時には車両基地が 移転してくる計画がある。

13時02分に1062Dを見る。もう少しで、鳥ノ木というところだが、ここから伊予大平までは、まだJRの営業キロでも7キロ近くある。伊予大平まではあと2時間程度では到着したい。

  

左:H鳥ノ木〜伊予横田間1062D撮影、右:鳥ノ木駅

鳥 ノ木駅は、最近つくられた駅である。当初は近くの鳥ノ木団地からの乗客を見込んでいたが、本来の鳥ノ木団地からは少々離れていることもあって、開業当時は 伊予鉄新川駅に乗客が流れた。が、最近は鳥ノ木団地がだんだんとJR方面へと開発され、JRへの乗客が増えたらしい。この現象は伊予市でもあるようで、最 近は7両化された10Dへと流れる乗客が多いという。運賃は伊予鉄道が450円に対してJRは260円に特急料金310円。しかし、所要時間が伊予鉄道 24分に対して、JR特急7分というのが魅力のようだ。

伊予市駅裏に13時20分頃到着。もうすぐ1061Dが到着す るので、しばし休む。1061Dはほぼ定刻に伊予市駅を通過する。当初はここで終了する予定であったが、宇和島まで8回の予定を7回に変更したため、今日 は伊予大平まで行く予定である。時間的には大丈夫なのだが、体力がそろそろ限界には近づいてきている。

  

左:J伊予市駅を通過する1061D、右:向井原〜伊予市間北山崎小学校付近で22D撮影

伊 予市駅を通り過ぎ、一度国道378号へ出て、向井原へと向う。北山崎小学校付近までやってくると、ここからは向井原まで細い道がずっと続いている。最初は 何だろうかと思っていたのだが、やってきてみて理由が判った。要するに、平地にあった予讃線から内山新線を分岐させるために高架した際の線路跡なのだろ う。現在愛媛県内には連続立体交差としての高架駅は、今治、向井原、内子の3駅がある。他にも大浦、下灘、串、伊予立川、伊予大平、五十崎など地平からは 少々高い場所にある駅もあるが、後者は高架駅とは言っても連続立体交差駅とは言わないだろう。

北山崎小学校の隣で休む。13時58分に22D通過する。残す時間はあと1時間少々である。向井原〜伊予大平間JRの営業キロは2・8キロだが、これから約50メートルほどの登りが控えている。

向井原を14時10分過ぎに通過。4644Dが停車している。ここから国道56号に出て、最後の伊予大平駅をめざす。

  

左:伊予大平駅を通過する1064D、右:伊予大平駅に到着する4648D

こ の最後の坂は思った以上に堪えた。坂の途中で9Dが通り過ぎていくのが見える。それでも、14時54分に伊予大平駅を通過する1064Dを撮影することが できた。その向こうには、次回の道である犬寄峠が壁のように立ちふさがっている。この坂を登るのは、今日の体力から見て、ほぼ無謀であると思うので、次回 は逆行することにする。ただ、伊予立川の標高は105メートル、伊予中山で175メートル、JR営業距離で6・7キロそれから、佐礼谷の標高380メート ルまでの登りが待っている。その下りが正面の壁となる。前回の牛ノ峯登山よりはマシだが、国道56号では十分気をつけよう。

ただ、この伊予大平、さきほどの向井原もそうだが、なぜトイレの設備がないのだろうか。列車にもトイレがないのだから、何を考えているのだろうか、と思う。

最後は4648Dで松山まで引き返す。今日の行程を巻き戻すように色々な記憶が蘇る。その意味では、この行軍は逆走でないほうが、帰りの楽しみがあるのかもしれない。(2006.10.29)

このページのトップへ >>