JR四国松山〜宇和島100キロ貫歩

かずまる同行編(1)

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第1回目 松山〜北伊予5・9キロ(実距離7・8キロ)

  

(クリックすると拡大します。なお、この航空写真は国土交通省のサイト「国土情報ウェブマッピングシステム(試作版)のご利用に当たっての注意事項」に基づき記載しております。)

11 月18日(土)、今日から12回に分けて、かずまる同行で松山から宇和島までJRで96・9キロの区間を約117キロ歩こうと思う。12回に分けて歩くわ けだから、実際にはたいしたことはないと思うのだが、それでも本当に松山から宇和島まで途切れることなく歩くということは凄いことのようにも思える。

  

左:出発点JR松山駅、本日の写真はこれだけ、右:松山駅から石手川を渡るまでの間には、土居田で伊予鉄道を高架橋で越えた後は、松山市環状線と国道56号の高架橋をくぐることになる。(2006.12.05撮影)

そ の第1回目なのだが、かずまるは「歩くだけなら楽しみ」などと訳の判らんことを言っている。多分今年の夏の石鎚登山で往復約10キロを歩いたことから、こ の10キロというのが目安になっているようだ。宇和島までの行程で、まず第一の難所である犬寄峠手前の伊予大平までの20・4キロを2回で歩くためには、 第1日目に伊予横田まで歩く必要がある。が、なんと、先週に引き続き、今日も午後から雨だという。2週間連続で雨天順延というのも腹が立つので、今日は北 伊予までにする。次回、伊予大平までの12・6キロを強行するか、伊予市で分けるかは、そのとき任せにしよう。

JR松山駅までバスでやってきて、まずは駅前のコンビニで万一のためのビニール合羽を2個、それと、自動販売機くらいはどこにでも転がっているだろうから、ペットボトル1本だけ買う。

  

左:石手川橋りょうを渡る1059しTSE、右:市坪駅(いずれも2006.12.05撮影)

だが、今日は誤算が多かった。重信川を越えて松山市を抜けるまでは、裏道だけを歩くことから、思ったよりも食糧調達に苦労した。それと、後で判ったことだが、デジカメの調子が悪く、まともに撮影ができていなかった。

午 前11時過ぎ、いよいよ松山駅を出発する。わざわざ松山駅までやってきて、ここから徒歩で出発するというのも間抜けな話だが、これはやむを得まい。この時 間帯、JR松山駅南側には1057Dが貨物用引上線で待機をしている。これを見るために迂回をして、千舟町通りの新空港通りを線路とともに越える。駅前と おりに戻ると、かずまるが「遠回りだったの?」という。その通り。あとは、旧空港通りと伊予鉄道郡中線を一気に越え、そのまま線路近くを南下する。

今 回の行軍の中で、線路に沿って歩こうと思えば、ネックとなるものが二つある。ひとつは、峠であって、トンネル内に歩道のない、換気の悪い犬寄峠、夜昼峠、 法華津峠は旧道を越えるため、線路の2倍近くの距離を歩く計算になる。そして、もうひとつが、川である。石手川、重信川、大洲市街地の肱川の3箇所である が、今日はその2箇所を通る。

市坪駅が、石手川と重信側の間に挟まれるようにあるため、市坪駅を経由しようと思うと、結構迂回をする必要がある。前回の単独編では、市坪駅を無視したのだが、今回は距離が短いだけに、是非駅に寄りたいと思う。

  

左:重信川鉄橋を渡る1057D、右:坊っちゃんスタジアム(いずれも2006.10.27撮影)

が、線路に沿って歩いたため、予想以上に食糧調達ができない。石手川を越えたところで、かずまるが腹が減ったというが、このままでは歩く道として最短距離を通った場合、あと1時間はコンビニさえもない。仕方がないので、少々遠回りをしようと思う。

市坪駅では、プロ野球球団の秋季キャンプが行われていて、寒空の中、結構なファンが集まっている。かずまるに野球を教えなければならないので、私もしばし眺めてみたが、当のかずまるはカマキリの卵を見つけたとかで、そっち方面に興味があったようだ。

市坪で1060Dを見てから、先ほど考えたとおり、すぐに重信側に出ずに、椿神社方面へと遠回りする。しかし、本当にこの近くには食料品店がないと思ったら、県道近くにどどっと店が集中していた。そういうことか。

  

左:北伊予駅北側632D、右:北伊予駅を南側から望む(いずれも2006.10.27撮影)

重 信川を越えたところで、雨がぽつりぽつりと始める。ビニール合羽が役になったようだ。あとは1・5キロほど。だが、思ったより雨が冷たい。そこから北伊予 までの間にコンビニがあるのだが、先ほど食糧調達したにもかかわらず、コンビニで暖かいものを買って、かずまると二人で歩きながら食べる。まもなく、予讃 線が見え始め、思ったよりも30分程度早く、北伊予駅に到着した。休憩時間も含めて、平均速度時速3・1キロ、まずまずの早さである。

本当は、今日は次の伊予横田まで行くべきだったのだろうが、この天候では無理である。まあ、ぼつぼつとやっていくことにして、4640Mで松山駅へと帰ったのであった。今日の旅費は100円。(2006.11.21)

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