JR四国松山〜宇和島100キロ貫歩

かずまる同行編(10)

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第12回目 双岩〜伊予石城4・9キロ(実距離4・3キロ)

 

(クリックすると拡大します。なお、この航空写真は国土交通省のサイト「国土情報ウェブマッピングシステム(試作版)のご利用に当たっての注意事項」に基づき記載しております。)

3月17日(土)、夜昼峠伊予平野〜八幡浜間を飛ばしたまま、いよいよ西予市宇和入りをする。今日も1057Dで一路卯之町をめざす。この列車は単に折返しが22Dだから、アンパンマン列車4連となっているだけなのだが、それにしては乗客が多い。

  

左:卯之町駅1057D、右:伊予石城駅4644D

が、 今日のかずまるは乗車するなり「うんち」と言って、1号車のトイレを占領する。通常グリーン車のトイレは使用するだけでグリーン料金を請求されても文句を 言えないのだが、この車両はグリーン車の後方に普通車指定席があって、さらにその後ろにトイレがあるので、請求されないことになっている(と思う)。が、 松山を出て15分経っても出てこない。さきほどから女性が一人、扉の前に立っている。そして、車掌を呼んだりしているのが見える。が、別に悪いことはして いないので、他人の顔をしておく。結局かずまるが戻ってきた時には、すでに犬寄トンネルを過ぎていた。

前回同様、松山駅前のあったかい弁当販売店で買ったのだが、かずまるは食べるのが遅い。今回は卯之町まで約15分程度余分に乗車するのだが、結局最後は私が手伝うことになりながら、12時20分卯之町到着。

今日はここから次の4644Dで伊予石城まで引き返す。少々無駄なルートであるが、八幡浜〜北宇和島間の普通列車に限れば、予土線北宇和島〜近永よりも列車本数が少ないため、ほとんどパズルのような計画になる。

  

左:笠置トンネル南口、右:双岩間〜伊予石城間22D

伊予石城で4644Dを見送って、我々は笠置越えにはいる。ただ、単独編では笠置峠を越えたのであるが、時間の都合で今回は笠置トンネルの中を歩く。このトンネルは完成してまだ7〜8年程度しか経ってないため、片側ではあるが広い歩道が整備されている。

と はいえ、長さ1157メートルのトンネルの中の空気は悪いだろうと思い、今回はマスクを持ってきている。ついでに真っ白の服を着ていれば、大変目立つだろ うが、運転手がびっくりするかもしれない、などと思いながら、いよいよトンネルに入る。道路トンネルの場合は、流水の関係もあって、一方的勾配にはできな いのだそうだ。このトンネルも宇和側の標高が約240メートルに対して、八幡浜側は約210メートル、だいぶ下ったような気はするのだが、その程度であ る。

一方の鉄道トンネルも、標高差約約30メートル、犬寄トンネルの約90メートルに比べると、緩やかである。ただ、 我々がトンネルに入ったのが12時45分頃、できれば22Dを補足したい。そういう気でいたので、最初の2キロはなんと40分ほどで歩いてしまった。あと 2・3キロに1時間30分ほどの余裕がある。そして、ちょうど我々の目の前を22Dが通りすぎていった。

  

左:釜倉で。右:双岩間〜伊予石城間おなじみ729D

が、 世の中上手くできている。最初の2キロで急いでからというもの、かずまるは道端に菜の花があるたびに立ち止まって、なにやらしている。挙句に、田んぼの中 で寝てしまったりする。まあ、急いで双岩駅で時間が余っても仕方がないから、私もゆっくりと写真撮影なぞに没頭する。だから、本当に次の1キロ歩くのに1 時間かかってしまった。

しかも、県道を歩けば間違うことはないのだが、順光で撮影を考えたりするものだから、駅裏へ向 おうとして、最後は道に迷ってしまった。すぐそこに河川管理道があるというのに、そこへ行く道がない。結局駅へ到着したのは、列車の出発15分前であっ た。しかも、かずまるはさきほど見つけた公園の遊具が気になる。遊戯時間5分という条件で、多分市営住宅の小規模公園だろうと思われるところで本当に5分 間だけ遊んで駅に戻る。

あとは、前回と同じ行程で戻ればよいのだが、4736Dで八幡浜駅へ行くと、ちょっと様子がお かしい。どうもさきほどの22Dが伊予市〜北伊予間で人身事故を起こしたらしい。「Islandしこく」からのメールでも22Dが松山駅に到着せず、9D がそのまま22Dとして折り返したという情報がある。駅での情報では、9Dが松山以南運休、1066Dは内子以東、大幅な遅れを覚悟の上ですでに宇和島を 出発しているという。その前の1064Dの情報はない。9D運休の影響で、次の1068Dは運休ということだけが判った。

  

左:双岩駅1064D、右:双岩駅4736D

と いう状態で1066Dに乗車する。列車はほぼ定刻に八幡浜を出発したが、内子では1063Dを待たずに出発する。が、次の内子トンネルで急にATSがか かって列車が急停車する。200メートルほど前に出口が見えているが、トンネルの中での停車はあまり気分の良いものではない。

10 分ほど停車してから出発、車掌の説明では、信号は青なのに、列車が赤と判断して停車したとのこと。実際、次の伊予立川に1063Dがいたわけだから、逆よ りはマシである。伊予市を過ぎて、国道56号下、我々も単独編、同行編で2回わたった踏切に警察官とカメラを抱えた報道陣が見えた。結局、1066Dは約 10分遅れて松山駅に到着したのであった。

本日の運賃は伊予大洲Sきっぷ1,340円、双岩〜八幡浜間100円、伊予 大洲〜卯之町間520円(内特急料金250円)、八幡浜〜伊予大洲間280円(内特急料金150円)で計2,340円、もちろん私は無料である。やはり、 予想どおり、往路では車掌が松山〜卯之町間の切符に変更しかけた。一応、企画切符ということで、最終的には伊予大洲〜卯之町間の切符を売ってくれたが、今 後はどうなるか判らない。(2007.03.11、撮影は全て2007.03.03)

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