JR四国松山〜宇和島100キロ貫歩

かずまる同行編(11)

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第9回目 伊予平野〜千丈7・1キロ(実距離11・2キロ)

    

(クリックすると拡大します。なお、この航空写真は国土交通省のサイト「国土情報ウェブマッピングシステム(試作版)のご利用に当たっての注意事項」に基づき記載しております。)

4 月21日(土)、ようやく夜昼峠越えの時がやってきた。2月3日(土)に雪の伊予平野駅へやってきて、はや2ヶ月半、春休み中に決行する予定で、先に八幡 浜〜伊予石城間を済ませていたのだが、その春休みは、前半にかずまるが水疱瘡を発症し、後半は私がインフルエンザを発症して全て流れてしまった。

そ れでよかったこともある。どうしても気になって、先に新企画「駅からトレッキング(駅トレ)」を決行したところ、下宇和駅から法華津峠への道が通れないこ とに気づいた。予定どおり春休みの花見がてらに行っていたら、路頭に迷っていたところである。それは、結局卯之町から法華津峠の旧国道を通れば、夏でも行 軍可能である。それは夜昼峠も同じではある。が、こちらは、単独編ではショートカットを繰り返した。その農道は暖かくなると通れる保証がない。迂回路を通 ると大変な時間的ロスが予想される。おそらくGW前が限界だろうと思う。

  

左:伊予平野4727D、右:夜昼T東口1057D

迂 回路については、もうひとつ方法がある。下宇和駅を無視することによって、10回目の千丈〜八幡浜、卯之町〜下宇和間のうち、後者が削除された。が、いく らなんでも千丈〜八幡浜間2・3キロというのは短すぎる。それで、駅間歩行という大原則を曲げて、伊予平野〜川之内(夜昼T西側)〜八幡浜に分割すること を考えた。が、それはどうしてもバス便が許さなかった。20年前のバス時刻表がこびりついている私には、現在の伊予鉄南予バスと宇和島自動車の凋落が信じ られない。大洲〜八幡浜間には松山からの直通バス(これは伊予鉄道)のほか、伊予鉄南予バスの長浜〜大洲〜八幡浜のバスと、宇和島自動車の川之内〜八幡浜 市内の市内バスがあったのだが、どちらも大幅減便されているうえに、接続が悪い。大洲発のバスは列車到着直前に発車するし、八幡浜から川之内方面のバスも 同様である。

そういうことで、仕方なく、千丈〜八幡浜間の中途半端な距離のことは後に置いて、4月21日(土)、 1055D〜4727Dと乗り継いで、10時59分に伊予平野駅に到着したのであった。まずは、前回も食糧調達したコンビニで昼食類を買い込む。この後は 自動販売機も期待できない。しかも、かずまるにリュックを背負わせるのを忘れた。1・5リットル分買い込んで、私のリュックが膨れ上がる。

  

左:第1短絡路の農道、右:第2短絡路の急坂の農道

朝 は冷えたものの、この時間になって、相当気温が上がってくるのが判る。はやくもかずまるが暑いを連発する。今日は急坂を20分程度登れば、緩やかな道が続 いて、後は下り坂である。とりあえず、なんとかJR夜昼トンネル東口へと到着する。ここまでくれば、しばらくはアスレチックと同じだから、かずまるも文句 は言うまい。その前に弁当を食べて、しばし1057Dを待つ。

さあ、ここからが胸突き八丁の坂道である。まずはまだ比 較的状態の良い農道を登っていく。続いて、前回も登るのに躊躇した農道である。かずまるも思わず「これ道?」写真以上に中勾配に見える。しかも、すでに草 が相当伸びてきている。まだマムシの季節ではないと思うが、念のため、かずまると棒切れを持ち、携帯電話の着信音を鳴らしながら登ることにした。

登ること約15分、ようやく夜昼集会所へと到着する。ここで再び休憩。かずまるが予想以上に給水するため、あとの水分補給が心配である。法華津峠越えは夏休みを考えているから、かずまるのリュックに相当補充しておかなければならないと思う。

  

左:夜昼峠下のループトンネル、右:夜昼T西口4734D

第3、第4の短絡路を越え、後はなだらかな道をただひたすら登るだけである。かずまるに「ここは昔の馬車道だから勾配が緩い」と言っても、馬車道というのがピンとこないようで、まるで反応がなかった。峠はもう近い。

峠 を越えると、右へ短絡路で下ると、すぐにループトンネルがある。かずまるは興味あるだろうと思っていたのだが、これまたたいした反応はない。ここからは単 独編では使用しなかった短絡路を下る。下りたところが滝山という集落なのだが、距離のほうは単独編で下った短絡路とそう変わらなかったようだ。

  

左:八幡浜方面、右:夜昼T西口1064D

後は、ただひたすら千丈駅へと下るだけである。下るだけではあるのだが、前回もそうであったように、歩いても歩いても先が見えないくらい、長い道のりである。しかも、前方から大型ミキサー車が上ってくるのが見える。

こ の後の予定は、4736Dで千丈15時12分発で伊予大洲から1066Dに乗り換える予定である。どうやら時間は十分に間に合いそうだ。ならば、逆に千丈 14時55分発の4645Dで八幡浜方面へと向う方法もある。結局のところは、14時40分くらいに千丈駅へ到着したため、4645Dで八幡浜へとち向う ことにする。この千丈駅のトイレは駅に設置されているのとは別に駅に隣接して、結構きれいなトイレが作られている。しかも、かなり整備されているようだ。 地元の協力があっての話ではあるが、そういうトイレがもっと設置されてもよいと思う。ただ、千丈駅近くには食糧調達できる店どころか、駅前にも珍しく、自 動販売機の設備さえもがない。結果論になるのだが、現状の我々にとっては、八幡浜駅へと向うしかない。

  

左:千丈駅4645D、一度八幡浜へ、右:八幡浜駅1066D

八 幡浜では、駅のコンビニで食糧というより、飲料水の調達をして、1066Dで帰るのみであった。今日の交通費は、伊予大洲Sきっぷ1,340円、千丈〜八 幡浜間100円、伊予大洲〜卯之町間520円(内特急料金250円)、八幡浜〜伊予大洲間280円(内特急料金150円)で計2,340円であった。 (2007.05.01、撮影は全て2007.04.21)

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