JR四国松山〜宇和島100キロ貫歩

かずまる同行編(14)

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第14回目 卯之町〜立間9・2キロ(実距離13・5キロ)

   

(クリックすると拡大します。なお、この航空写真は国土交通省のサイト「国土情報ウェブマッピングシステム(試作版)のご利用に当たっての注意事項」に基づき記載しております。)

このシリーズ最大の難所、それが法華津峠である。理由は3つ。(1)標高200メートルの卯之町から430メートルの峠まで登って、一気に400メートル以上下る。(2)距離が同行編最長の13キロ以上ある。(3)旧 法華津峠道(現西予市道)が工事中(道路付替中)で歩行者さえも通行止めになる日がある。そのため、この区間の同行編のためだけにすでに2回も下見をして いるのは周知の事実である。さらに(3)の確認のために西予市役所建設課にまで確認をしたうえで、この時期は工事区域内への立入制限まではない、という回 答まで得ていた。

  

左:卯之町駅1001D、右:法華津峠

そ うこうしながら、ついに11月23日(金)にその日がやって来た。同行編が卯之町入りして、すでに半年近くになっている。1001Dでの出発というのも朝 早くて、出撃しにくい理由でもあったのだが、幸い、最近松山駅では3000円以上の往復タイプの切符を購入すると、駅前のキスケ駐車場が24時間無料に なった。そのため、妻のSきっぷで駅までの往復が自家用車で移動できるのは大きい。そういうわけで、9時08分には卯之町駅へ降り立ったのである。

が、 ここでまた誤算が・・・歩き始めると、すぐにかずまるが「うんち」、幸い目の前にパルティフジがあったので、ここに寄るが、これでいきなり20分のロスを 作ってしまった。今回は最長区間であることと、高低差が大きいことから、第3回目の犬寄源氏越えと同じ速度で設定しているのだが、これでいきなり余裕時間 を使い切ってしまった。

が、今日のかずまるは頼もしかった。登りの段階では、さくさくと登ってくれて、そんなに休憩を必要としない。実際速度そのものよりも、どれだけ休憩をとるかの方が時間の調整がきくものらしい。それに、先日の下見で、はっきりと距離感覚も判っている。

当初の予定時間にほぼ近づいたところで、工事現場に到着する。幸い、法面工事をしていただけだったので、そのまま通過する。ちょうど反対方向からやってきた登山者と出会った。ここを過ぎれば峠はもうすぐだ。

  

左右:法華津展望台、遥か九州津久見方面が見える

峠の手前では、工事の人が下から声を掛けてきた。かずまるを見ながら「歩いてきたんか?」という。そうだと答えると「ボク、えらいねえ」。うーん、いつぞやもそういう風に言われたが、わたしゃ鬼か?

が、 ともかく、まもなく峠に着いた。この峠というのが、例の下宇和から登ろうとして失敗し、先日ここへやってきて、下へも行けないと思ったところである。しか も、立て札には「この先罠あり」とかいう表示まである。こんなところで、罠にひっかかってはたまらない。とはいえ、すでに最高点に居るのだから、あとは基 本的に下るのみである。

しばらく行くと、宇和外輪山の頂上線の林道に出る。そこへ行って振り返ると「立入禁止」という 看板が出ている。我々のルート上にはその看板は横を向いていたのだが、一応そういうことになっているらしい。ということは、先ほどすれ違った人は?となる が、一般的には、道路上で歩行者を一方的に排除できないのだから、まあ違反ではなかろう。

そして、まもなく、本日とい うより、この企画最大のポイントである法華津展望台へと到着する。単独編でも感動したが、今日はなんと日振島の向こうに九州津久見や大分方面まで見える。 昨日宇和島地方は強風だったから、それで大気が澄んでいるのかもしれない。ともかく、親子3人で感動し、ここまでの脚力を計算して、時間一杯までここで休 むことにする。

  

左:法華津峠1055D、右:法華津峠1057D

な んと言うか、当初予定では11時20分には出発予定であったが、単独では先日ちょうど60分で下ったことと、今日の上りを考えれば、2時間あれば下れるだ ろうと、30分余分に展望台に居たのだが、時間があっという間に過ぎていくのがよく判る。さすがにこれ以上は危険だと思い、11時50分頃に下り始める。

途中、姫路ナンバーの車が登ってきて、これから法華津峠へ行くらしい。列車の時刻を知っていたから、撮り鉄なのだろう。妻の白い目がやけに痛かった。

が、 さすがに途中からかずまるの速度が落ちる。というより、やたら休憩時間が長くなる。今年春の単独編では、1057Dを展望台で見た後、国道分岐の手前2つ 前の道路向きカーブで1059Dを見送ったのだが、今回は国道分岐の最後の道路向きカーブで1059Dが通り過ぎていった。その差はわずかに5分。具体的 にはその時刻が13時25分であり、単独編ではその後線路沿いに小名方面へ迂回したとはいえ、13時58分の1064D立間通過と同時に立間に到着した。 4736Dの立間発が14時11分だから、余裕は全くなくなった。

  

左:立間駅4736D、右:卯之町駅1066D

し かしながら、最終的には小名方面への迂回をしなかった分、余分な時間をとらず、最終的には1064Dを立間で見送ることができた。これで最大の難所を突破 し、いよいよ次回最終回の立間〜宇和島間12・2キロを残すのみとなった。ただ、次回も距離が10キロを超えるうえに、案外知永峠がきついことは単独編で 実証済みである。しかも、単独編よりも序盤の立間〜吉田間の後の峠越えである。はたして、かずまるの体力が持つか?最終回は12月下旬の3連休か、あるい は年末の29日を予定している。(2007.11.28、撮影は全て出撃日)

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