JR四国松山〜宇和島100キロ貫歩

かずまる同行編(15)

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第15回目(最終回) 立間〜宇和島11・0キロ(実距離12・2キロ)

   

(クリックすると拡大します。なお、この航空写真は国土交通省のサイト「国土情報ウェブマッピングシステム(試作版)のご利用に当たっての注意事項」に基づき記載しております。)

このシリーズもいよいよ最終回を迎えた。一昨年の11月に松山を出発してから15回目にしてようやくの行軍である。昨年の夏休みに敢行する予定だったのが、暑さで先延ばししたが最後、ずるずると半年もかかってしまった。

最終回の行軍については、かずまるの空手の練習を考え、当初は1001D〜723Dを考えていたのだが、いつの間にか夕食を宇和島市内で食べようということになり、卯之町での31分待ち合わせがよろしくないが、結局1055D〜4727Dで出かけることになった。

  

左:立間駅4727D、右:立間〜伊予吉田間1057D

また、使用する切符もいろいろと考えた末、宇和島までのSきっぷを利用し、卯之町では乗換え(といっても31分もあるので待合室に居させてもらう)、さらに立間で前途放棄という手段を考えた。

そ うして、1月19日(土)に1055Dで一路卯之町駅をめざす。1001Dならば、行軍途中での昼食タイムとなるが、今日の場合は車内での昼食となる。卯 之町駅では火鉢で温まりながら、4727Dに乗って立間駅へと向かう。明日は雨の予報だからか、法華津峠では今日も九州まで見えた。

11 時55分立間着。ここから宇和島までの所用予定時間は約4時間。というところで、かずまるがお決まりの「うんち」、いきなり20分の遅れとなる。しかも、 今日は中盤に標高差90メートルの知永峠が控えている。この峠は単独編では、たいしたことはないと高をくくっていたら、思ったよりも急勾配だった経験があ る。

  

左:伊予吉田駅、右:知永峠

予定どおり、私としては全く汗をかかないようなペースでとろとろと吉田へと向かう。が、そうはいうものの、かずまるの速度は思ったよりも早いような気もする。吉田高校のところで1057Dを撮影し、今は全く影もないが、桜並木の下を歩いて伊予吉田駅前と抜ける。

い よいよ、ここから国道56号へ出て、知永峠が近づいてくる。国道56号の交通量は多い。わずかばかりの歩道はあるが、それも途中から歩道の位置が変わるか ら、一度道路を渡らなければならない。松山以南の道はこういう道路が多く、歩道を歩くためには、何度も道路を渡らなければならず、結局危なくて、単独行軍 で良い場所を見つけても、かずまる同行を断念せざる得ない道路は多い。特に、伊予中山〜内子間などはその典型で、同行編では二度と歩くことはないだろうと 思う。

思ったよりはかずまるはさくさくと登ってくれたのだが、なにしろ、峠を越えたあたりが中間点である。さすがにも うすぐ峠というところで、かずまるが「疲れた」を連発する。峠を越えたあたりでしばらく休憩したのだが、ここで、なぜかかずまるが、自動車の「危」マーク と家屋の警備保障マーク、さらに「まもるくん」マークを数え始めた。

  

左:高光〜伊予吉田間4736D、右:高光駅729D

こ れのおかげで、一度はペースの落ちたかずくん倶楽部の速度が再び上がる。その後はコンビニで休んだりしながら、終点宇和島をめざしたのだが、1061Dを みたあたりでは、予定よりもかなり早いペースで歩いてきている。予定では午後4時半頃に宇和島駅到着なのだが、このままでは4時前に到着しそうな雰囲気で ある。

などと考えていたら、良くできているもので、北宇和島駅辺りにやってきたところで、かずまるが「足が痛い」とい う。ちょうど目の前にD電器店が見える。ここで休めばよい、とばかりに入店する。かずまるはしばし店の中で放映されているビデオを見ていたが、我々はこれ 幸いに、マッサージチェアを陣取る。幸い空いていたこともあって、椅子を変えて合計30分程度時間をつぶしたのであった。

  

左:高光〜北宇和島間1061D、右:宇和島駅

そうこうしているうちに、1068Dアンパンマン列車が出発したであろう頃にD電器店を出発して、いよいよ最終地点宇和島駅をめざす。念のために最後の途中駅である「北宇和島駅をみるか?」と言ってみたが、みごとに断られて、最後はまっすぐ国道沿いに歩く。

和 霊の交差点で国道は右折するが、我々はそのまままっすぐ歩いて、最後は跨線橋を渡って、最終目的地宇和島駅に到着した。到着時刻は16時15分頃で、30 分休んだことを考えると、当初の平均時速3キロよりは早く歩いたことになる。まあ、昼食タイムが入らなかったことが大きいが、おもったよりもかずまるの体 力がついたということなのだろう。

というわけで、今日の本当の目的地へ行こうかと思う。故宮脇俊三氏が「G」と称した「丸水(がんすい)」は16時30分からの営業であるが、あらかじめ予約をしていて、5分前に到着したら、店は開いていた。

  

左右:宇和島駅

か つて、かずまると関口知宏さんを追っかけて宇和島にやってきたときは、荷物を減らしたこともあって、寒いために駅前の「かどや」で夕食をとったが、その時 にかずまるが「宇和島鯛めし」を予想外に食べたものである。この日は、「鯛めし」に加え「さつま」などもとったのだが、以外にも全てかずまるは美味しいと いって食べてしまった。あるいはかずまるの味覚が変わったのかもしれない。

そういうわけで、宇和島には到着したものの、夕食をとって、その後は1時間半後、まさにとっとと1072Dで帰ったのであった。(2008.01.28、撮影は全て出撃日)

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