松山〜宇和島間・駅からトレッキング

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第3回 八多喜〜上須戒・根元越峠〜西大洲18・6キロ

   

(クリックすると拡大します。なお、この航空写真は国土交通省のサイト「国土情報ウェブマッピングシステム(試作版)のご利用に当たっての注意事項」に基づき記載しております。)

今年は9月に入ってから、列車通勤中に腰痛に悩まされることが多くなった。その中での駅トレというのもどうかとは思うが、乗車距離を縮めて、歩くことも必要だと勝手に考えて、9月7日(金)に出撃することにした。

今回は本当は8月第1土曜日、かずまるが空手の合宿に行っているときに行く予定だったのだが、そのその2日前に台風で鉄や待機をし、金曜日は7時間休暇をとったものの、完全な時差ぼけとなって、当日は起きることができなかった。それを今回実施しようと思う。

  

左:八多喜駅4728D、右:八多喜、壺神山方面

まずは、いつもの1053Dで伊予大洲へ向かい、4728Dで八多喜へと向かう。前回の企画、100キロ貫歩番外編では、旧線跡をずっと歩いたため、八多喜は唯一駅を通らなかった場所である。駅の前には以外にも大型のコンビニができていた。

こ こから肱川を渡って、上須戒へと向かう。愛媛県内の小学校は約420あるが、このうち、平成12年頃学校の近くに公共交通機関がない場所は、意外と少な い。(四国中央市2、久万高原町1、大洲市4、内子町1、伊方町3、西予市1、鬼北町1、愛南町2、但し現在は相当増加している)その中で今回は比較的目 に付いていた上須戒へと向かうのが今回の目的である。

そこまでの道は断続的に整備が進んでいるが、まだ細い道が続く場所もある。案外大型トラックが走っており、気を使う。

辺 りの雰囲気がほとんど変わらない中をただひたすら上須戒へ向かって歩く。だが、どうも当初の距離に間違いがあったのかもしれない。約10キロ歩いた上須戒 へ到着したときには、すでに50分ほど早くなっている。早いのは問題はない。腰の調子のこともあるから、なるべく早く帰ることには問題はあるまい。

  

左:上須戒の街並み、右:根元越峠からの大洲市中心部

上 須戒の川辺で昼食をとって、これから約3キロの上り坂が待っている。最初頃の坂はそう厳しくはないが、この道は五郎橋へと抜ける道であり、今日の第2の目 的地である根元越峠へ向かうには、細い道を更に登らなければならない。大洲市の西大洲から上須戒方面へ続く農道は昭和60年頃から気になっていたところ で、一度は自家用車で走ったこともあるはずなのだが、記憶がすでに薄れてしまっている。

その農道は遥か上空に見えてくる。そこまでの距離は地図上で約1キロ、30分の道のりだ。あとは何も考えずにただひたすら登るだけである。その向こうに見えるであろう大洲市内が広がるパノラマを期待して。

五 郎橋へと続く道と、広域農道との間をつなぐ道は2つある。地図上では、一方は4メートル程度、もう一方はそれ以下の実線である。私は当初計画が真夏と言う こともあって、広い道を選んだのだが、昭和49年頃の航空写真を見ると、狭いほうの道の方がはっきりと見える。そちらの方が歴史があるらしい。が、ともか く、予定どおり広域農道へとたどり着いた。

が、なんだか、ぽつぽつと雨が降り始める。まだ、濡れると言うよりは、むしろ体を冷やしてくれると言ったほうが正しいくらいなのだが、降り始めたらどうにもならない場所だけに気になる。

  

左:根元越峠からの神南山(新谷)方面、右:大洲市中心部

根元越峠を越えると、大洲市内の街並みが広がる。ただ、木々が邪魔して思ったよりは視界は開けない。が、雨の心配もあるし、当初よりも1時間以上早まっているから、あとは下り坂だけだから、なんとか当初より早い列車をめざそうと思う。

幸 い雨は強くなることはない。だが、下り坂になって、時間を気にし始めたとたん、道が遠く感じられるようになって来た。このままだと普通に歩けば、13時 15分頃に西大洲に着くと思う。西大洲13時14分発の4644Dに間に合うかどうかである。が、この列車の場合、内子で22Dに抜かれる。金曜日などは 22Dは一番混む列車だ。そのまま乗っていけば、14時44分には松山に着くが、伊予市乗換えがうっとうしい。西大洲13時35分発の4639Dで八幡浜 折り返し1064Dなら松山到着は15時08分。だが、そこまできたら、闘志が湧いてくる。勝手な闘志なのだが、それは、729Dで1064D卯之町折り 返しである。729Dの西大洲発は13時06分。絶対に間に合う必要があるわけではないが、ここまできたら単なる意地である。

下 り坂は、途中でいくつもショートカットはあるのだが、路肩が崩れていたりして通行止めだったり、草ぼうぼうで歩くのが嫌になりそうな道である。ここは素直 に農道を歩く。最後は走るようにして、西大洲駅に到着したのは、13時02分であった。いそいで服を着替えると、ちょうど729Dが駅に入ってくる。

  

左:西大洲駅729D、右:卯之町駅1064D

ト イレに行く間も無かったのだが、幸い729Dは次の伊予平野で4644Dを退避するために長時間停車するので、そこでお世話になる。729Dは幸い空いて いたので、先頭席に座れたが、八幡浜へ到着すると、突然大雨になった。少々離れてはいるが、早い便に乗って正解だった。

結局のところ、卯之町折り返しは、1064Dで腰痛を引き起こしただけではあったが、まあまあ充実した駅トレではあった。(2007.09.29、写真は全て敢行日撮影)

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