松山〜宇和島間・駅からトレッキング

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第4回 伊予石城〜竜王ケ峰〜卯之町17・0キロ

  

(クリックすると拡大します。なお、この航空写真は国土交通省のサイト「国土情報ウェブマッピングシステム(試作版)のご利用に当たっての注意事項」に基づき記載しております。)

9月になって腰痛に悩まされるようになった。毎日約200キロの通勤は大変辛い。減量すればよいことは判っているが、それは結果論であって、人から言われると腹が立つ。

そんな中、9月29日(土)にかずまる2号が泊まりにやって来た。翌日は更に奥さん連中が集まってくるというから、30日(日)に駅トレ4回目に出かけることにした。

  

左:伊予石城駅4727D、右:伊予石城駅

が、 起きたら外は雨。当初は伊予平野から「郷峠」という夜昼峠のもうひとつ北側にある峠を越えて、八幡浜に出ようと思っていたのだが、なんとそのあたりから松 山にかけて雲が広がっている。仕方がないので、大洲に到着した段階で雨が降っていたら、伊予石城まで行って、そこから宇和外輪山を歩こうかと思う。結局、 妻に駅まで送ってもらうと言う、なんともよく判らん状態で、ともかく1055Dに乗り込む。

松山発10時11分の 1055Dからは伊予大洲で4727Dに乗り換えることは判っているが、雨は降りそうで降らない、けれどもすっきりしないという状態である。伊予大洲10 時45分着。大洲駅到着直前に市民運動会をやっているのを見かける。道は結構降った跡がある。4727Dに乗り換えるが、このままだと峠は結構足場が悪い かもしれない。郷峠は八幡浜側で夜昼峠への道と合流するが、合流地点ではコンクリート舗装されているのを見ているが、あまり使ってるようにも思えない峠の 場合、足元が心もとない。それよりは、雨の降ってなさそうな、宇和盆地の方がよいのではないか。すでに気持ちのほうはそちらに傾いていた。

  

左:伊予石城駅付近からこれから登る方向を見る、右:坂道から伊予石城方面を見る

と いうわけで、11時33分伊予石城着。こから南方面へ一直線に伸びる道を歩いて、その向こうにある山を登る。その後は外輪山の頂上付近の道を法華津峠方面 へと歩いて行く予定である。国土地理院の地図で見ると、山を登ってからは幅員が最低4メートルは確保されている道が続くのだが、実はそこへ登るまでの道が 「実線」つまり、かなり細い道らしい。

一直線の道を歩くと、すぐに石城小学校が見える。駅名と同じだが、「イワキ」という地名は反対側の笠置峠の真下に「岩木」とい集落がある。同じような例は、松山市恵原は荏原小学校区だし、今治市野間は乃万小学校区などがある。

山 田の集落を抜けるといよいよ上り坂に入る。この先の道路は?と思っていると、なんと箱根駅伝5区山登りと思わせるように、一人の青年がランニングしながら 私を追い抜いていく。わたしゃ、平地と同じ速度で歩くのがやっとだぞ。が、まあ、少なくともこの先には道が続いていると言うことだ。それに雨の心配もな い。

  

左:急な上り道だが、幅員は確保され普通車なら走れる、右:明浜高山方面へ県道宇和明浜線との合流点

そ の登山道は、入口で「大型車通行禁止・山田部落」とは書かれているものの、普通車ならば十分走れるようなアスファルト舗装の道がずっと続く。これならば、 登ってしまった後の道もまず大丈夫だろう。道路は、九十九周りを繰り返すが、そのカーブは地図とほぼ一致しており、山田地区の標高230メートルから、一 気に標高450メートルまで登っていく。先ほどの青年が折り返して戻ってきた。

坂を登ってしまえば、後は頂上線になる。道路も心なしかしっかりとしてきた。宇和の場合は、下宇和付近を除き、山中での農道もしっかりしている。道なりにどんどん歩いていくと、ついに県道宇和明浜線へたどり着く。

さ て、これからがメインイベントの頂上線林道走破である。3月の100キロ貫歩単独編で歩いた道と比べると少々貧弱な林道が取り付いているが、ちょっと先に 行くと看板があって、法華津峠へと続く林道竜王線、成谷線に間違いない。林道開通が平成11年とある。だが、その分岐点から少し下ったところにある俵津へ と下る道は、草ぼうぼうで歩くのをためらう道であった。

  

左:明浜俵津方面、そり向こうが立間方面、右:宇和島方面

さて、再び目的の林道を歩く。林道は明浜側竜王線が3・2キロ、宇和側成谷線が3・4キロで法華津峠の旧国道に繋がっている。以前、下宇和からのアタックに失敗しているだけに、ここまで来れば帰るのを1時間遅らせてでも、峠の上から道路事情を確認したいものである。

林 道からの眺めはすごい。吉田側の宇和海がはるか見渡せる。そして、振り返ると、県道から分岐したところの下が急斜面になって落ちるのが見える。あんなとこ ろを歩いてきたんだ、と思うや否や、事件はおこった。腰がつったのである。辺りは一切人影は無い。ともかく自力で脱出するのみである。幸い、成谷線に入っ てしまえば、100キロ貫歩で歩いた道に出る。そうすれば、勝手知った道だからなんとかなるかもしれない。

竜王ケ峰を 過ぎたが、結構先が長い。成谷線に入ったところで、13時40分、県道分岐からすでに40分が過ぎている。40分で3・2キロはいくらなんでも遅すぎる。 もはや法華津峠は絶望であった。しかたなく、前回登ってきた林道との大きな分岐点から下るしかなかった。が、確かあの時は「猪注意」という看板があったは ずだが、今日は見当たらない。持ってきた地図は県道を下ることを想定しているから、後は自分の勘だけである。案外、上りと下りでは感覚が違うものである。 それでも、なんとか俵津への旧県道への道は間違ってはいなかった。

  

左:林道から卯之町方面を望む、右:卯之町駅1066D

あ とは、野福トンネルへと続く新県道へ出て、国道56号の法華津トンネルの入口へ出て、まだ先は長い。よくぞ、法華津峠へと向かわなかったものだと思いなが ら、卯之町駅へ到着したのは14時55分、1066D到着10分少々まえであった。(2007.10.08、写真は全て敢行日撮影)

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