松山〜宇和島間・駅からトレッキング

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第8回 伊予平野〜郷峠〜八幡浜14・6キロ

  

(クリックすると拡大します。なお、この航空写真は国土交通省のサイト「国土情報ウェブマッピングシステム(試作版)のご利用に当たっての注意事項」に基づき記載しております。)

大 洲市と八幡浜市の境にある峠といえば夜昼峠が出てくるが、実はその北側に郷峠という峠がある。国土地理院の地図で実線よりも太い道の峠を攻略してやろうと 思い、実は9月29日の駅トレ4回目に予定していたのだが、その日は朝の段階で雨が降っていたこともあり、人の通りそうにない峠の足場を考えて、宇和の伊 予石城へと流れたのであった。

  

左:伊予平野駅4725D、右:伊予平野駅付近の肱川嵐による霧

そ ういうことがあって、すでに2ヶ月が過ぎて、今度は11月25日(日)に出かけることにした。この日は伊予平野で下車するのだが、それに都合の良い便とい えば、1001D〜4725Dの8時58分、1055D〜4727Dの10時59分、1059D〜729Dの13時11分で、いずれの乗換えもやったこと はあるのだが、今日は日曜日ということもあり、早出早帰りが原則だろうと思い、1001Dでの出撃となった。予定どおりならば、1062Dで13時09分 には帰れるだろう。

この日は、前と違って天候はよさそうなのだが、この時期は天気がよいほどいわゆる肱川あらしが発生 し、まるで雨雲がかかっているかのような霧一色である。今日は平野地区で文化祭のような催しがあるらしく、下車早々近くの農協付近では結構にぎわってい る。その中で、山の中へ入っていこうとする私はかなり奇異の目で見られてしまった。

平野のイベント会場を過ぎてからは県道を無視し、少々狭い河川管理道をひたすら日浦地区をめざす。県道沿いに歩いたら、最後に山を越すことになる。この場合は道さえあれば、川沿いに歩いた方が少なくとも勾配という意味では効率が良い。

  

左:日浦付近での霧、右:郷峠北側から見る高山寺山付近

日浦ではようやく太陽らしき球体が見えるようになってきたが、まだ厚い霧に覆われている。本当に天気がよいときは午前11時頃まで霧に覆われるのが大洲の特徴である。その日浦から、いよいよ郷峠をめざして山道に入る。

が、 そこで、誤算を見つけた。予定表の時刻が40分間違っているのである。実は距離と予定速度から時刻をエクセル自動計算させていたのだが、その関数式を誤っ て、9時台がなんと100分まであるのである。つまり、9時100分なっていれば10時40分だから、40分サバをよんでいたことになる。この時点で貯金 は全てはたいてしまい、30分以上の遅れと変わる。これは急がなければ、八幡浜で1062Dに乗り遅れたら、次は悪名高い22Dになってしまう。

し かしながら、延々と同じような風景が続いて、一体今何処に居るのかが判りにくい。散々歩いたところで、ばっと前方が開ける。これが左下の写真である。遥か 山の頂上付近にある集落が多分沼田の集落だろう。ということは、近く敢行予定の金山出石寺方面への道はその向こう側のさらに高い場所を歩くことになるらし い。

  

左:郷峠北側から見る出石寺方面、右:郷峠

そ して、下を見ると、日浦から伸びる農道がずっと続いている。かなりしっかりとした農道である。この道で登ってきたならば、今までのカーブだらけの道は相当 ムダだったことになる。が、やり直すわけにも行かないから、そのまま上をめざす。いずれにしても、このあたりの道路は舗装されておらず、今日のように連日 天候の良いときでなければ、とても歩けたものではないということだけは事実であった。

そこからはひたすら登って、約 25分遅れの10時45分頃に標高321メートルの郷峠にたどり着く。夜昼峠よりもわずか2メートル高いだけの峠ではあるが、人の流れの少なそうな峠であ る。あとは下りに下って、少しずつ遅れを取り戻す。予讃線夜昼トンネル上にある上郷集落で夜昼峠からの旧道に合流するが、ここで、3回目にして始めて直滑 降の農道を通ることにする。前2回は見つからなかった農道であるが、地図を見ながら、最後は一か八かの賭けでここぞというところを下り始める。相当に急な 下りではあるが、下に山を削ったところにある堀田建設の事務所があるため、その場所にはフェンスがずっと続いている。これならば、道が切れない限り大丈夫 だと思いつつ、ついに下まで降りたところは、なんと夜昼トンネルの入口であった。

  

左:郷峠南側から八幡浜を見る、右:夜昼トンネル八幡浜側

国 道197号に降りたところで、あとはただひたすら歩くだけである。千丈駅に到着した段階で、あと5分の遅れにまで戻した。これでもう、理屈上は1062D に間に合う。正午頃には無事八幡浜駅に到着して、予定どおり1062Dに間に合ったのであった。(2007.12.06、写真は全て敢行日撮影)

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