松山〜宇和島間・駅からトレッキング

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第14回 八幡浜〜卯之町15・0キロ

     

(クリックすると拡大します。なお、この航空写真は国土交通省のサイト「国土情報ウェブマッピングシステム(試作版)のご利用に当たっての注意事項」に基づき記載しております。)

さ すがに仕事の関係上、年度末年度始めは休暇をとるわけにも行かず、加えてかずまるが土曜日に毎週用事が入ることになったため、駅トレに出かける機会がな かったのであるが、4月13日(日)にかずまる2号恒例の竹の子掘りに妻子が出かけたため、これ幸いに出かけることにした。

  

左:八幡浜駅1001D、右:釜倉トンネル

と いうより、当初は天気予報がよろしくなく、2日前になって、午後から雨に予報が変わった。急の展開に「何処へ行こうか?」しかも、午前中に決着の着く場所 である。ということで、以前の100キロ貫歩で唯一順行でない登りを制覇することにした。それが八幡浜〜卯之町間15・0キロである。100キロ貫歩で は、逆行であったうえに、笠置峠で相当道に迷ったものである。今回は、距離こそたいしたことはないが、最大登り240メートルの標高差があるうえ、笠置ト ンネル内の空気の悪さが気になる。が、ともあれ、出かけることにした。

通常、出発は1053Dを選ぶのだが、今日が日 曜日あることと、午後から雨が降り始めることを考えると、1001Dの出撃となった。3月のダイヤ改正以来、1001Dは伊予大洲でなんと630D退避す るために3分停車するようになっている。しかも、いつもどおり松山で517Mを待つため、松山出発時刻も遅れる。八幡浜8時57分着。

ここから双岩までは、100キロ貫歩同行編で歩いた場所である。双岩ですでに標高100メートルを登る。あの時は、2時間かけたものだが、今回は9時45分に双岩駅を通過する。

ここからいよいよ笠置越えが始まる。今回は釜倉、笠置のトンネルをともに抜ける予定である。笠置トンネルは全長約1200メートル少々、歩道はあるものの、北京オリンピックではないが、大気汚染が心配である。しかも、今日はマスクを持ってくるのを忘れた。

  

左:笠置トンネル、右:伊予石城駅1058D

釜倉トンネルは比較的短いのでたいしたことはないが、これを抜けると、大きな谷を橋で越え、すぐ目の前に笠置トンネルが待ち構えている。同行編では、笠置トンネルを抜けた段階で、すぐに釜倉の集落へ下ったため、釜倉トンネルは通らなかった。

だ が、この笠置トンネルは、前回通ったときに比べて、照明灯がかなり切れている。「八幡浜地方局建設部」「トンネル照明灯」うーん、仕方ないか?だが、この 照明灯の切れている真っ暗闇の場所を歩くときは、方向感覚が完全に失われる。ゲーム「ウィザードリィ」で「真っ暗闇だ」というトラップがあるが、あの気持 ち、判らないでもない。本当に車道側へふらつかないか、とそれだけを考えながら歩く。しかも、最初は登りが続く。思わず、手を前に、そして指をだらりと下 げて、そして、私の服装は上下とも白一色・・・頭に三角の布でも付けて、顔の下から懐中電灯でも点けたら、さび面白いことになるだろう。

笠 置トンネルを抜けたところで、10時15分。ちょうど目の前を1001D折り返し、1058Dが通り過ぎていく。当初は歩行時間2時間30分で 1001D〜1062Dを考えていたが、双岩通過が予定より7分早着だったのが、現在12分早着となっている。1060D卯之町発は11時04分だから、 そのためにはあと5・5キロでさらに最低13分の早着をしなければならないため、無理かもしれないが、1001D〜1055D〜1062Dならば、あと3 分の早着だから、終盤速度が落ちても可能ではなかろうか、と思うようになってきた。1055Dはまもなく松山を出発し、1058Dとは新谷で退避する。

  

左:伊予石城〜双岩間1058D、右:上宇和駅4634D

伊予石城を10時20分頃通過する。駅近くでは、4月29日のれんげ祭りの準備が行われていた。駅方面へ行ってみたかったが、ホームが県道の反対側にあるため、意外と駅舎へ行くには時間がかかる。そんな時間はもったいないので、そのまま通過する。

伊 予石城〜卯之町間はJRで5・0キロ、道路では5・3キロを予定している。時間はあと44分、私の脚力では、現在10キロ70分かかる。つまり、ここまで 走行距離10キロ近く、標高差240メートルを登ってきた状態で、果たして、残り5キロを35分で行けるのか?というより、走れるのか?というより、残り 0・3キロもバカにできない。ほとんど「駅トレ」は「駅からトレッキング」ではなく「駅からトレーニング」になってきた。

そ して、上宇和駅が見えてきたところで、ホームに4634Dが停車しているのが見える。4634D上宇和発が10時39分、そして私は10時43分に通過す る。上宇和〜卯之町間2・0キロは道路でもそんなに変わらない。1060D卯之町到着まであと21分。間に合うのではないか?と初めて思い始めた。

後 は、途中までへんろ道を走り、途中から国道56号を走る。宇和中学南側の信号であと800メートルだけ記憶があり、ここで8分以上時間があれば、時速6キ ロで間に合うという確信が持てるとだけ、記憶が残る。その信号を過ぎたとき、もはや予定表を見る余裕もなく、時計もあと8分以上ということしか確認せず、 ともかく800メートルを全力疾走で走り抜ける。

    

左:卯之町駅1060D、右:TSE1号車にある「ローレル賞」エンブレム

そして、10時55分、無事卯之町駅前のトイレへ駆け込むみことができた。ここで汗だくの服を着替えることができ、さらに売店でおにぎりを買う余裕もあり、ホームに到着したときには、信号が青になったところであった。(2008.04.21、写真は敢行日撮影)

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