昨年第25回大会にして初めて参加したものの、コースの危険性を目の当たりにし、二度と出るものか!と思ったこの大会。 が、 この大会に出るために、前年よりも1ヶ月早い8月には準備を始めたことが功を奏したのか、今治シティマラソン最初の5キロのペースで、4ヶ月後の愛媛マラ ソンを走りきり、前回大会よりも15分短縮したことから、「大変申し訳ありませんでした」ということで、今年も参加を決めたのであった。
さしあたり「夏の練習は裏切らない」という見本だったのだろう。 今シーズンの目標は、なんといっても第51回愛媛マラソンで3時間30分を切り、向こう3年間のシード権を獲得することだ。その第1歩 として、今治シティマラソンでは、ハーフ1時間40分を切る、坊っちゃんランランランのハーフでは、調整状態で1時間40分を切る、ということだった。 前 回愛媛マラソン直後の21・1キロ走で1時間37分台を出したものの、その後は1キロ4分55秒で25〜30キロを走り続けたことと、毎度暑い夏が始まっ たことから、8月15日では1時間43分程度にとどまっていた。というより、暑い夏場は16〜19キロが精一杯。しかも、9月に入ってもなかなか1時間 40分を切ることができず、試走で1時間40分を切ったのは実に大会10日前だったのだ。 そのような状態で大会当日を迎える。 昨年と同じように8Mで今治へ、そこから会場までタクシーで移動したのも昨年と同じ。 会場の雰囲気も昨年と同じ、トイレの状況も昨年と同じ、並んだ場所がほとんど最前列だったことも同じ、だが、今年は結局4列目に陣取る。 あと、気温は昨年よりも0・1度しか高くなかったにもかかわらず、昨年と大きく違うのが見事なまでの日本晴れ!直射日光が痛く感じる。 それでいて、グロス・ロスタイムが6秒もあるのはなぜ? 実は、9時30分の号砲一発!のはずが、 スカッ! 一瞬凍りつくランナー、「出発してください」というアナウンスで我に返り、スタートしていくランナー。 さて、怒涛のスタートの中、私の位置は一番右端。スタート直後に左折するから、私が少々遅くとも、後ろから突き飛ばすようなことをする方々はいない。そんな方々はすべて左側へとシフトしていく。 周りがどんなにハイペースで飛ばそうとも、決して我を忘れないのが私のスタイルだ。この信念のおかげで、過去10キロ、ハーフ、フル7 回の大会ではすべて後半の方がペースが上がっている。(グロスロスタイム、トイレロスタイムを除いても、純粋に後半の方が記録が良いのだ。) そして、昨年の1キロが目標どおり5分10秒(ネットタイム)だったのが、今年の1キロの入りはなんと4分45秒(グロスタイム)、4分40〜45秒を目標にしていたから、これまた絶妙の入りだ。 ちなみに、今年は2キロを除き、10キロコースには、すべての距離表示がある。って、一体ハーフの部を何だと思っているのだろう。と文句を言っても仕方がない。 とはいえ、3キロ地点の通過を見て、ペースが遅いと思ったら、4キロは18分00秒とほぼイーブンペース。そして、5キロ(つまり10キロコースの折り返し)を23分45秒で通過する。 この先第1折り返しのでの往復は、単純計算すると1・0975キロとなる。なぜならば、10キロの折り返しが5キロとすると、残り5キ ロ、つまりハーフの最終通過地点が16・0975キロになるからだ。あと、この地点を往路で通過するたびに、5キロ、10キロ、15キロであることも判 る。 というわけで、1回目の折り返に入る。昨年サブ4を競った女性が先を走っているのが見える。実はスタート時に知り合いと話していて、 「昨年サブ4出したとき最後にデッドヒートした女性、彼女は愛媛マラソンのシード権を持ってるんですよね」と言っていたら、彼女はその前に立っていたっ け。 復路に入り、往路の4キロ地点を過ぎて、復路(10キロの部の)6キロ地点を28分30秒で通過、第2折り返しへと向かう。 が、(10キロの部の)7キロと、ハーフ第2折り返しと、先ほど少々おかしいのではないかと思った3キロ地点の位置関係がどうもおかしいような気がする。第2折り返しが思ったよりも向こう側(スタート側)にある。 第2折り返し直前で、さきほどの女性を抜き、再び第1折り返しへと戻る。折り返すと3キロ地点がハーフ8キロ地点となるのだが、7〜8 キロの1キロで5分15秒もかかる一方、8〜9キロの1キロは4分30秒で通過する。だから、多分3キロ地点は50メートルほどずれていたのだろう。 10キロ47分50秒(5-10は24分05秒)と5キロに比べるとペースが落ちている。ま、このあたりは昨年も落ちていたことだし、直射日光の具合もあるのかもしれない。 そして、再び第1折り返しを50分04秒で通過する。理屈上、ここが中間点になるから、この段階では、今日の記録は1時間40分は切れて当然。あわよくばそれ以上を狙える。と確信していたものだ。 だが、その計算には大きな落とし穴があったのだ。(2012.11.07) |