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第8回 同行編6回目の高低差 最終更新2009.07.15 |
(クリックすると拡大します。なお、この画像は「カシミール3D」から転載し、地図画像は「カシミール解説本5万分の1地図」から作成しております。) |
いよいよ自転車特攻隊最大のイベントが始まろうとしている。行軍場所は前回の基点阿佐海岸鉄道甲浦駅から徳島駅を1泊2日。時期は7月19日(日)〜20日(月祝)、出発1週間を切ったが、今後天気予報が大きく変わらない限り、にわか雨に会うことはあっても(多少の雨では風邪はひかないだろうし)行軍は可能のようである。 さて、今回は、自転車特攻隊最大の難所であるだろうと思われるのは前回のとおりである。 (1)日和佐前後の坂をどう克服するか。1日目のかんば(寒葉)峠は標高116メートル、そして一度標高71メートルまで下った後にもう一度標高100メートルの日和佐トンネルが待ち構えている。さらに、2日目はいきなり国道55号最高である星越峠(標高146メートル)がある。 (2)今回は親子3人の行軍である。何といっても、7月下旬の暑さに耐えられるか?妻が甲浦までの往路約6時間40分の列車移動に耐えられるか?しかも、前回最長不倒距離よりも短いとはいえ、1日目43・8キロ、2日目51・3キロ、計90・1キロは暑さと勾配を考えると決して楽な距離ではない。(もっとも私一人ならば1日での行軍はできないこともない。たかが松山〜今治間往復ではないか。) この親子3人というのがミソであって、今までの経験上、私はかずまるの面倒を見るのが精一杯であり、妻の面倒までは見れない。しかも、妻はかずまるよりも方向音痴のうえに、かずまるほどは素直に従ってはくれないと思われる。私としては相当の精神消耗戦になるだろう。 (3)宿は日和佐の民宿を予約できた。ただ、この時期は、前日が「日和佐うみがめまつり」、当日が「日和佐トライアスロン」となっている。行程上は特に影響を受けないが、5〜7月はうみがめの産卵時期になっている。しかも、H20年、H17年、H15年の7月20日前後はほぼ毎日産卵している。H19年は7月10〜28日と全く産卵がなし、H18年は2回のみの極少である以外は、そのほかの年も概ね5割の確率で産卵している。今年のペースはH19年かH20年である。今のところ7月の産卵実績がないのは・・・?が、産卵が見られるのはラッキーにしても、場合によっては完全に睡眠を削られる可能性もある。そんな状態で星越峠を越すことができるのか? その宿であるが、実は別館の「明治館」という部屋への宿泊となっている。写真では部屋の中にいろりがあって、多分明治時代に建てられたものだろう。妻子は相当興味をもっているが、肝試しの材料にはあまりなりたくはない。 次に、その前後の坂であるが、次のような特徴がある。 (1)かんば峠・・・牟岐〜日和佐間約15・8キロ、かんば峠(最高地点116メートルで最高地点までは約7・4キロ上り所要時間1時間22分)の後に一度標高71メートルまで下って、再び日和佐トンネル(標高100メートル、上り所要時間13分)が控えている。 ただ、日和佐トンネルは上り勾配が短いため、多分そんなには苦労しないと確信している。一方、かんば峠であるが、河内小(標高8メートル、牟岐から約1・7キロ)は平均勾配0・3パーセント、赤水公民館(標高11メートル、牟岐から約2・4キロ)は勾配とはいわないだろうから、残りは約5・0キロである。それでも辺川駅付近では無理な勾配とも思えないし、当日最後の坂ということもあり、5・0キロを1時間03分もあれば、自転車を押して(勾配が緩いところは乗車)でも走破できるのではないかと計画している。 (2)星越峠・・・こちらは、朝いきなりの坂であるうえ、その後も阿南市に花峠(標高70メートル)があり、さらに、前日の疲れや、帰りの列車の便というものもあるから、かなりハードな坂となりそうである。 星越峠は標高146メートルで国道55号最高点、日和佐から約11・0キロ、所要時間1時間53分を予定している。これも、最初の4・4キロ地点にある八坂神社の標高が19メートル(平均勾配0・5パーセント)ということで、実質の坂は6・6キロ(所要時間1時間21分)であるから、自転車を押して(勾配が緩いところは乗車)でも不可能ではないと考えている。 ただ、下り勾配の途中にはダムがあって、結構カーブが多いため、気を抜けないような気がする。 この行軍が成功すれば、徳島からは、最悪日帰り行軍でも可能となる。だが、「四国ペアパス」を使えば、9月5連休まで親子3人で12,880円、かずまると2人なら6,880円という冗談みたいな切符となっている。そのため、かずまるの夏休みの宿題、秋の運動会(ご丁寧にも5連休中に運動会がある)、そして天候次第によっては、最大3回(8月末に1泊2日、9月連休中は日帰り)の行軍を企んでいる。 もし、8月末に1泊2日の行軍ができたなら、多分丸亀〜徳島間の走破(逆行)は可能ではないだろうかと思う。そうなれば、9月連休中は三島(又は川之江)〜丸亀間が可能になり、年内には四国一周完了の青写真が見えるようになるのである。特に9月連休は日中の特急が全車岡山行きとなるため、一度丸亀から高松へ移動し、さらに多度津(又は宇多津)でしおかぜに乗換えということも不可能ではない。同企画切符は指定席の乗車も2列車まで可能となっているうえ、5月の連休を見ても、指定席には結構余裕があったことを覚えている。 というわけで、先のことよりも、目先にある最大の難所を越えることができるのか?(2009.07.14) |