(クリックすると拡大します。なお、この航空写真は国土交通省のサイト「国土情報ウェブマッピングシステム(試作版)のご利用に当たっての注意事項」に基づき記載しております。) 最 近2回ほどへんろ道を歩いてみた。務田〜卯之町間と上宇和〜伊予大洲間ではあるが、いずれも峠道は険しいものの、道が整備されており、ハイキングにはもっ てこいの道であった。しかも、これで務田〜松山間で考えれば、内子〜三坂峠間約45キロが残されただけになった。しかも、日祝日以外は小田からの帰りに ちょうどよいバスがある。そこで、今回は三坂峠から一気に久米駅までの約16キロを歩いてみることにした。
左:三坂峠を出発するバス、右:三坂峠付近から見る松山平野 この三坂峠からの途中の丹波バス停までの約6キロは昨年春に一度かずまると歩いたことがある。想像以上に急な下り坂だった。今回は伊予鉄バスで三坂峠へと向かう。この久万行きのバスは思ったよりも乗車率が良い。JRバスはこの後の10時発の便が日曜運休になっている。 11 月18日(日)、前回同様三坂峠へは約5分ほど遅れて到着する。ここから少し登れば、すぐに急な下り坂が始まる。こと下りに関しては、かずまるの方が得意 らしい。あずまやに到着したときには、かずまる同行の時と所要時間がほとんど変わらなかった。が、あの時はここで昼食をとり、盛大に時間ロスをした。今回 はそのまま通り過ぎる。
左:へんろ道、右:途中にあるあずまや さ らに下ると、坂本屋という、おへんろさんをもてなしてくれる場所がある。三坂峠を出発したのが午前9時過ぎ、久万の2寺近くから出発した人はまだ到着して いないのだろう。もてなす方々もまだ準備中のようだった。声を掛けてくれたが、なにぶん私は巡礼の旅ではないので、恐縮して辞させていただいた。 丹 波バス停10時12分到着。ここで約6キロだから、急坂ということもあるが、時速5キロしか出せなかったことになる。ここからはほとんど平坦なのだが、な にぶん今日は北西の季節風が強い。もろに向かい風で、ジャンパーを脱ぐと寒い。浄瑠璃寺への道しるべがなかなか近づかない。
左:おへんろさんをもてなす坂本屋、右:丹波バス停から三坂方面を見る 浄 瑠璃寺10時40分到着。ここまでが8・5キロとなっているから、中間点を過ぎたところである。一昨日も約16・4キロを約3時間10分で走破したから、 少しペースが遅い。巡礼でもない私に言う資格はないのだろうが、四国88箇所巡礼の場合は、お寺を巡るのも大事ではあるのだろうが、全区間約1600キロ を徒歩は無理だから、せめて公共交通機関のない場所だけを歩くことによって、より信仰が深まるのではないかと思うようになった。その意味では、お寺で休ま せてもらうのは心苦しいが、お気楽遍路よりは心身が鍛えられるぞ、と勝手に思いながら浄瑠璃寺を後にする。 さて、今日 はどうも高校駅伝の四国大会があるらしい。沿線ではそれらしき幟と選手や関係者の動きが慌しい。それにしても、彼等を見ていると、16キロ歩くのに3時間 かかる私って何?と思ってしまう。彼等は(男女を問わず)体型として美しいと思う。私もそうなりたいが、現実はガマガエルでしかないのが悔しい。せめて、 今日歩きとおして、その一歩を踏み出したいと思う。
左:浄瑠璃寺、右:西林寺 というわけで、最初の1時間で5キロしか進めず、さらに向かい風なあったときはどうしようかと思ったが、後は予定どおりの速度で歩くことができ、予定よりも15分早い久米発の伊予鉄道で帰れたのであった。(2007.11.24、写真は全て敢行日撮影) |