(クリックすると拡大します。なお、この航空写真は国土交通省のサイト「国土情報ウェブマッピングシステム(試作版)のご利用に当たっての注意事項」に基づき記載しております。) 松 山〜宇和島間100キロ貫歩で通過した犬寄峠は、実際には犬寄の集落を通らず、佐礼谷から源氏と越えて、伊予市の平岡へと下った。そのため、便宜上犬寄峠 源氏越えという標記をしていた。このため、本来の犬寄峠を通ってみようと思い立ち、早速実行にはいった。が、地図を見れば判るが、実際の犬寄峠旧道が一番 視界が悪い。そこで、犬寄トンネルから赤海(あかさこ)へ抜けてみようと考えた。
左:伊予中山駅1001Dと626D、右:明神山 12月2日(日)、一昨日に16・5キロ(標高差約700メートル)、昨日23・5キロ(標高差約800メートル)の行軍、しかも昨日は翌日のことを無視したピッチで駆け下ったため、さすがにこの日は足が痛い。 3 日連続で1001Dに乗車し、伊予中山下車。ここから犬寄峠を目指す。100キロ貫歩のときは、榎峠から佐礼谷方面へと右折したが、今日はそのまま国道を 直進する。途中歩道が切れているが、ここからは進行方向左側に歩道があり、そちらへ移動する。ここからはずっと歩道が続いているので安心できるのだが、峠 のあたりから再び歩道がなくなる。まあ、犬寄トンネル内を歩くのは自殺行為に等しいから、ここは素直に旧道へ行くべきだろう。 さ て、峠付近では高速道路が眼下に見えるのだが、20年ほど前、まだ内山新線が開通していなかった頃、私は大平でトンネルに入った線路は、このあたりで一旦 外に出るのではないかと考え、このあたりを走り回った経験がある。が、よく考えれば6キロは長いが、丹名トンネルなどのことを考えれば、1本で抜いても不 思議ではない。ただ、向井原にも伊予大平にも待避線がないため、内山新線は特急が1時間に1本走れば、普通列車は隅に追いやられてしまっているのが実情で ある。
左:国道56号犬寄峠、右:犬寄集落にある峠 さて、犬寄峠の旧道にはいるが、ここから犬寄の集落まではずっと2車線の道路が続く。だから、犬寄集落に住む人々は、松山方面からの進入は犬寄峠を越えるルートで入ってくるようである。 左前方には明神山の頂が迫ってくる。この山は頂上部が平らであるという特徴的な山で、通勤中一度は登ってみたいという衝動に駆られる。片道はバスを使えば登山そのものは可能なのだが、いかんせん登山道が心もとなく、いまだ選考にはいっていない。 こ の犬寄峠というのは、ちょっと変わったところがある。普通峠といえば、人家の気配がないものだが、この犬寄峠というのは、犬寄集落のど真ん中にある十字路 が峠なのである。厳密に言えば、十字路の北側20メートルほどの所に頂上がある。こういう峠というのも珍しい。しかも、東側へ行くと、再び上り始め、その 道は源氏集落へと続いていく。
左:赤海から見る伊予大平方面、右:100キロ貫歩でも歩いた峠 犬 寄峠を過ぎるとまもなく伊予市側の眺望が開ける。この意味では源氏越えよりも遥かに景色が良い。旧道はすぐに左へ折れていくが、谷の南側を歩くとなれば視 界が悪いので、ここは赤海集落方面へと向かう。このまま進めば、源氏越えの時と同じ峠へと出る。一昨日には叶わないが、昨日よりは眺望が良いようで、遥か 松山市内まで見渡せる。 道が緩やかに登っていくところは源氏越えと同様なのだが、さすがに昨日の疲れが出てきたよう で、思うようにスピードが上がらない。前方の眺望に感動したり、犬に吼えられたりしながら、一路源氏越えの峠へと向かう。思った以上に距離が感じられ、源 氏越えの予定時刻よりも10分ほど遅れて峠へ到着する。 ここからは、再び平岡への道ではなく、そのまま真下にある犬寄 トンネル方向へ急直下していく。だが、距離は短いかも知れないが、ということは平岡経由よりも急勾配を下ることになる。膝に負担がかかる割には、エネル ギー消費が少なく、全く汗をかくこともない。最近の行軍の多さはダイエットによるもので、事実かなりの減量に成功しているものの、最近ではただ歩いただけ では体重がなかなか減らないところにきてしまっている。まして、かずまるが同行した場合には全く減らないということもある。これからの行軍は少々考えなけ ればならない時にきたようだ。
左:伊予大平付近の1055D、右:伊予大平駅632D 一 時は、632Dに間に合わないのかとも思われたほどペースが落ちたが、逆に平地へ出たら速度が上がり、犬寄トンネル東口で1058Dを構える余裕もできた ほどで、伊予大平には632D到着10分前にはたどり着いたのであった。(2007.12.16、写真は全て敢行日撮影) |