かずまる特攻隊番外編・四国一周自転車特攻隊

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(以下の撮影日は特に説明がなければ旅行日)

H21年9月21日(月)坂出〜伊予三島(同行編8回目・その2)

  

(クリックすると拡大します。なお、この画像は「カシミール3D」から転載し、地図画像は「カシミール解説本5万分の1地図」から作成しております。)

こ の上高瀬にあるコンビニで昼食(といっても単に店の外で座り込んで食べるだけ)としたのだが、いくら予定よりも40分ほど早いうえに、当初予定ではここで 25分ほど休憩時間をとっているとは言え、まだ出発地である坂出からは20・4キロしか進んでないわけであって、今日はまだあと32キロほど走る計算にな る。

  

(左:上高瀬から西方を見る、右:観音寺市柞田橋)

こ のあたりは、最初から覚悟はしていたものの、そんなに覚悟というほど大げさなものでもないものの、小刻みなアップダウンが続く。国道がかなり内陸部を走っ ているため、川を越えるあたりでの勾配がある。しかも、国道11号は交通量が多い割には、歩道部分が脆弱である。(くどいようであるが、かずまるは歩道通 行可能であり、ほとんどの歩道は自転車通行可能である。また、そうでないところも、私はかずまるの指導という名目の元、車道又は交通の状況に照らして当該 普通自転車の通行の安全を確保するため当該普通自転車が歩道を通行することがやむを得ないと判断される限り歩道通行可能と解釈される。)

だ が、それにしても、車の通行量が多くないかい?と思っていると、前方の高速道用の掲示板に「さぬき豊中〜川之江ジャンクション間事故、渋滞15キロ(多 分)」と書かれている。まあ、高速道通行料値下げで、通行料がどどっと増えているから、事故も多くなるのだろう。しかし、そのおかげで、並走する国道、と いうより、我々のような者こそいい迷惑である。

とはいえ、幸いなこと に、香川、徳島ナンバー(というより、愛媛ナンバー以外)の場合は、国道へ出てくる場合、歩道へ大きく乗り出してくるような車は少ない。ただでさえ、今回 は行軍の単なる中継ぎであって、「(ここから)愛媛県」という表示板見ること以外には興味に乏しいわけだが、そうは言っても、事故を起こす確率が減るわけ ではない。ともかく、ただひたすらペダルをこぐだけである。そして、坂出から31・7キロ地点にある柞田川を渡る。あと約20キロ。この時点で予定よりも 45分ほど早いペースで走っている。

さて、地図で見るとよく判るのだ が、JR予讃線ならば行程上に「観音寺駅」があるものの、国道11号を走る限りにおいては、観音寺市内を走ることはあっても、観音寺市街地がかなり離れて ところにあるため、「観音寺」の表示は常に右折方向に矢印がある。しかも、観音寺駅付近から放射状に道路が延びているため、さぬき豊中インターを過ぎてか らは、どこまで走っても「観音寺は右折」という案内板がある。先ほどの柞田川あたりでも、その前後にそのような案内板がある。

  

(左右:豊浜町のコンビニから)

だ から、また観音寺の案内板か、と思っている間に大野原インター入口を通過する。この大野原インターとは、元々が観音寺に隣接する大野原町にあったものの、 小さく「観音寺」の記載もあった。それが平成の大合併で、更に隣の豊浜町ともども観音寺市となった。だから、この大野原インターの表示を見て、まだ観音寺 か?と思ったものなのだが、それを過ぎると、国道11号は右手へと廻りこみながら坂を上っていく。この坂は豊浜駅北側の高架橋であって、つまり、我々が観 音寺の表示に見とれている間に、いつしか香川県最西端である豊浜(といっても現在は観音寺市)へと到着したのである。

こ の高架橋付近で坂出からは34・5キロ、つまり、先ほどの柞田川からは3・3キロしか離れていなかったのである。ここまでくれば、なんとなく終点が見えて きたような気がし始めてきた。そんな余裕も出てきて、まもなく通過するコンビニへと寄る。本当は県境にもうひとつコンビニがあるらしいのだが、左手にある コンビニは香川県内ではこれが最後になる。そういえば、前回、前々回とコンビニでは凍ったペットボトルをよく買ったものだが、今回は9月下旬ということ で、すでに売っていないところが多い。しかも、1本買ったら、それがなかなか融けてもくれない。

で、 実はこのコンビニで最終目的地である伊予三島駅での列車の時刻を確認していたのだが、そこでエラいことを発見してしまった。このコンビニから伊予三島駅ま では約14キロなのだが、到着予定時刻を1時間間違っていたのであった。いくらなんでもここから30分では走れない。よく見たら、四国中央市川之江町のコ ンビニ出発時刻が16時05分のところ、次の伊予三島駅口が15時20分に戻ってしまっている。個々の計算には誤りはないし、確かにその予定では45分ほ ど早く走ってはいるのだが、それでは帰宅するのが、予定よりも1時間遅くなってしまう。

そ ういえば、坂出から走ろうか、伊予三島から走ろうかと思ったときに、伊予三島からの方が時間がかかることに気づいていたのだが、そういうオチがあったか。 つまり、現在45分早いと言っていたのが、実は15分ほど遅れていたのであった。現在のままでは伊予三島到着予定時刻は(当初予定時刻が15時23分、実 予定時刻が16時23分のところ)15時38分頃ということになる。15Mの伊予三島発が15時54分だから、ぎりぎりのところである。

  

(左:県境の香川県側、右:県境・いよいよ愛媛県)

と いうのも、実は例の「四国ペアパス」は2回に限り普通車指定席に乗車できるのである。だから、昨日「宇多津〜松山間」ということで、15Mの指定席を予約 している。厳密に言えば、その切符で伊予三島から乗車した場合は、車掌の判断で未乗車扱いとされても文句は言えない。だが、最近のJR四国は「Sシート」 といって、あらかじめ予約をしていたら、検札をしないことになっている。(ある時期以後に切符を購入した場合や別の席に座っていた場合は、当然検札を受け る。ということは、万一乗車しているが未乗車であることが判っていたら、検札を受けないことになるが、その確率は大変低いであろう。)「サイバーステー ション(6時30分〜22時30分)」サイトでは、指定席の予約状況をある程度把握できるが、昨夜の状況では、9D及び21D以外はまだ相当指定席に余裕 がある。だから、15Mに遅れても、もう1つの指定席予約権利を行使すればよいのではある。

が、 ここまできて、なおかつ予定よりも45分程度早いのであれば、15Mに乗車したい気持ちには変わりはない。それにしても、当初は上高瀬のコンビニで妻に メールを送ったとき、予定よりも早いということで、行軍延伸の話も出たものだが、とんでもない話ではあった。というより、次の特急停車駅が新居浜で、なお かつ伊予寒川〜多喜浜間からの松山方面への乗り継ぎ画悪い状況では、実際にはとんでもない話ではあった。

ち なみに、今更ながらの話ではあるが、次回の行程のことを考えるならば、前回は徳島からの順行にして、余裕があれば延伸する手段があった。当初は坂出の次の 丸亀では意味ないし、観音寺では遠すぎるし、と思っていたが、よく考えれば、金蔵寺駅という方法があることに今日になって気づいた。しかも、前回同様の 15M(前回は1019M)に限っては絶妙の乗り継ぎがあったのだ。まあ、今更言っても仕方ないことではある。

そうして、我々はいよいよ愛媛県へと近づいてくる。県境付近に道の駅があるのだが、余裕時間のも問題もあるし、前回よりも気候がよいから水浴びをしたいとも思わないし、第一、進行方向逆だし、道の駅には前述の魅力がなければ入りたいというところでもない。

  

(左右:伊予三島駅)

と いうわけで、ついに我々は愛媛県へと入ってくる。かつて高知県は約256キロを26時間30分かけて水床トンネルの県境を越えて徳島県へと入ったが、それ 以来徳島県は(逆行したこともあって実感はなかったが)約121キロ、14時間25分、そして、香川県は約107キロ11時間で走破してきたのである。ま あ、いかに高知県の海岸線が長いかということでもある。

そして、道の駅 を無視したものの、帰りのJRの食糧調達も兼ねて、四国中央市川之江町にあるコンビニで最後の寄り道をして、伊予三島駅に到着したのは、実に約1時間10 分早い15時10分であった。結局のところ、最後のラストスパートが早すぎたようで、ゆっくりと自転車を解体し、お土産などを買ったものの、伊予三島駅で は最終的に約30分ほどホームでぶらぶらしたのであった。

これで、いよ いよ愛媛県入りを果たした。あとは、最悪でも今治の実家宿泊の1泊2日で松山へと帰ってこれる。ただ、伊予三島〜今治間はこれまでの最長の約68キロもあ るため、実は途中の西条までの行軍をはさもうと考えているのだが、はたしてどうなることか。いずれにしても、これで年内の達成が現実味を帯びてきた。 (2009.09.29)

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