かずまる特攻隊番外編・四国一周自転車特攻隊

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(以下の撮影日は特に説明がなければ旅行日)

行 程 表

2010.01.01(金)
松山(帰省・自家用車)今治

2010.01.02(土)
今治(自転車:45・3キロ)松山

H22年1月2日(土)今治〜松山(同行編10回目・その1)

   

(クリックすると拡大します。なお、この画像は「カシミール3D」から転載し、地図画像は「カシミール解説本5万分の1地図」から作成しております。)

四 国一周・自転車特攻隊もいよいよ10回目の最終回を迎えることになった。ただ、この今治〜松山間というのは、正直なところ新鮮味は全くない。かつては高校 時代から幾度となく走ったし、自家用車を運転するようになってからは、何百回走ったか判らない。さらに、平成15年度から3年間はJRで同区間を往復し続 けた。最近では平成20年12月以降も4回ほど自転車で走っている。

  

(左:自転車2台を積んだところ、右:今治の私の実家)

その中での今治〜松山間である。新鮮味がある方がおかしいのであって、今回はどの道を走れば最短距離か、国道196号をどう走れば安全なのかも全て頭に入っている。むしろ、あまりにも判りすぎて、逆に危ないのではないか?と思うほどである。

だ が、今回は最大の敵が立ちふさがっている。それは、北西の季節風である。前回の9回目の行軍が終わった段階で、最終回は正月前後にやることになるだろうと は思っていた。そして、その時期はかなりの確率で北西の季節風によって、完全な向かい風になるだろうということも予想された。

向 かい風と言えば、自転車特攻隊1回目の窪川〜江川崎で約1時間、5回目1日目の甲浦〜室戸岬間で約40分、それぞれ予定時刻よりも遅くなってしまった経験 がある。この今治〜松山間を例にとっても、昨年4月の向かい風では2時間40分かかったとに比べて、昨年7月には追い風に乗って2時間08分で走った。要 するに、坂は計算できるが、風は計算できないと思ったものだ。

  

(左:大西駅西側、右:大西〜伊予亀岡間7M)

そんな風の心配の中、いよいよ平成22年1月2日(土)午前11時55分に今治の私の実家を出発し、松山の自宅までの45・3キロ先をめざす。一昨日の暴風からみれば風はおさまってはいるが、完全に向かい風となっており、海岸に出れば、風に悩まされることになりそうだ。

こ うなってくると、前回9月に私の実家からJR今治駅までの距離が無駄になるのだが、それを考慮すると、かずまるの自転車特攻隊最長不倒距離に修正がかかっ てしまうので、あえてそれには触れないことにする。なお、妻はしばらく私の実家にとどまって、約40分後に出発し、我々を途中で抜くことになっている。

な ぜかというと、これは、我々の前半の行軍が国道196号を走らないことによる。それは、旧道の方が距離が短いし、勾配もないことによる。例えば、旧今治・ 大西境までは旧国道の方が近いし、大西〜小西間はこれまた国道ではJRの跨線橋があるが、旧道は踏み切りで抜ける。更に別府付近でも旧道のショートカット がある。このように、少なくとも最初の50分ほどは国道をショートカットの連続である。だから、大西を過ぎたあたりで出発から40分ほど経過したので、妻 に電話をする。さあ、どのあたりで抜かれることになるのか。

  

(左:亀岡付近、右:菊間遍照院)

完 全に逆風ではあるのだが、あらかじめそれを想定した予定を組んでいるうえに、今回は前後の公共交通機関での移動がない。今治(実家)〜松山(自宅)間 45・3キロの場合、私の記録は2時間08分、完全な向かい風の場合で2時間40分。かずまるの場合は、勾配のないことと、夏場のような短距離休憩も必要 ないことから、4時間少々で走れるはずである。そりうえで、向かい風の影響で過去1回目に1時間遅れたことを考えると、さあ、どうなるか?というところで もある。予定では4時間30分としているのだが、一応ここまでは(逆風を考慮して)予定どおりの速度で走っている。

そうこうするうちに、伊予亀岡駅近くで妻の運転する車に抜かれる。先に帰ってもらって、夕飯と風呂の準備をしてもらうことにして、我々は再び走り始める。

今 回は、夏の行軍と違って、水分補給の必要がない。だから、休憩時間が減るわけである。単独行軍ならば、菊間の遍照院あたりで一度トイレ休憩をすれば、あと はまったく休憩なしに走ったものだが、よく考えれば、逆風の中であることを考えると、多少かずまるの体力を考える必要があるわけだ。

そ こで、菊間の遍照院前にあるコンビニで休憩する。ところが、この遍照院というのが私も妻もお世話になった厄除けのお寺なのである。かずまるに至っては、妻 の本厄で生まれることが判って、後厄で生まれている。だから、今日はあたりが相当の人だかりになっている。当然ながらコンビニのトイレは女性陣の長い列が あって、結局我々は遍照院のトイレに行くことになる。

  

(左:菊間〜浅海間9D、右:今治市と松山市の境界)

こ こで、多少のエネルギーを入れて、いよいよこれからは本格的に海岸線を走ることになる。風は強いとはいえないのだろうが、完全に向かい風である。まるで、 甲浦から室戸へ向かうときの状態と同じである。しかし、それを考慮した予定時刻とほぼ同じ時間で走っているのも事実であって、いよいよ最後の市町村境界で ある「今治市」と「松山市」の境界がやってくる。

ここは、今治〜松山間 でもっとも危険な場所である。断崖絶壁を崩そうにも、すぐ脇に予讃線のトンネルがあって崩せないことから、海側を埋め立ててカーブを緩和する計画があるら しい。たまに、ここでスピンをして壁に突き刺さっている車を見たりすることもあるが、いずれそういうこともなくなるのだろう。

ただ、松山市には入ったが、実はまだ中間点には達していない。中間点は浅海駅付近だからまだ少し先である。だが、あと23・7キロで四国一周が完結するのも事実である。

<その2へ続く>(2010.01.09)

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