過去2回のレースとは正反対の「周りのスピードについていけない」状態の中、公道へと出た私であるが、今日の私の行動は正しいことが多い。 昨年そうだったが、公道に出た後、このコースは歩道を走るため(その時ゴールへ向かう10キロランは公道4車線中2車線を使用していた)、コースの幅が狭く、速度が落ちる。だから、最初ペースが遅くとも、結局前のランナーにあっさりと追いついてしまったのだ。
そのせいか、最初の2キロはなんと11分15秒かかる。これでは、マラソン並みの速度であるが、今日の場合は仕方がない。 今 日は北東の風がかなり強い。特に最初の土手の上では相当風の影響を受ける。しかも、完全な向かい風ではないため、これでは、西向きに走っても必ずしも追い 風とはならない。ただ、一旦土手をJRまで往復して、河川敷に出ると、土手の上ほどは風はない。5キロ27分00秒で通過。 こ のコース、河川敷に出てしまうと、ほとんど風景に変化がないため、することがない。私は携帯電話のMPを聴いている。幸い、同じような速度の方を見つけ、 3キロあたりから5キロあたりまで並走、給水で見失ったが、幸いにも、前方にやはり同じような速度の人を見つける。が、もうひとり、同じ速度で走る人がい るが、この人はまだ前半なのに、早くも「ゼイゼイ」と走っている。大丈夫か? で、8キロを過ぎ、もうすぐ高速道の下と いうところで、今日のメインイベント、土佐礼子選手とすれ違う。一方で、早くも、10分後スタート組に抜かれ始める。私は、いっこうに速度が上がらない が、向かい風の中、ここは我慢ときめる。10キロ53分00秒。前回の向かい風行軍より30秒ほど速い。この後、速度が上がらなくても、フラットを通せ ば、1時間50分は出せると思いながら走る。 (折り返してからの)11キロという標識がある辺りで、職場仲間「元隣の I君」とすれ違う。彼は10分前に出走している。ということは、ここまでで5分縮めたことになる?砥部麻生の折返しを過ぎ、11キロは58分15秒、12 キロは1時間03分00秒。やっぱり、11キロの表示はおかしい。ただ、折り返して、向かい風とはならないが、風の影響を受けにくくなって、速度が上がっ たようだ。15キロ1時間18分00秒。この5キロは25分00秒だ。 そして、ここから奇跡は起こった。 16 キロを1時間22分50秒で通過し、いよいよ再びJRまでの道のりを往復するべく、土手へと上っていくところで、河川敷ではほとんじ感じなかった(追い風 だったこともあるが)、強烈な向かい風を受け始める。ちょうど16キロあたりで私を抜いていった女性ランナーなど、私の前で風に煽られてふらついている。 その間に彼女に追いついてきた私は、別に意識したわけではないが、彼女の前の「風除けにどうぞ」という位置に出た。もちろん、そんなことを言ったわけでは ない。すると、彼女は抜いた私に再び抜かれて、闘争本能が沸いてしまったらしい。再び私を抜き返す。が、そのスパートは続かず、一時は10メートルほど あった距離が再び縮まる。で、私が前に出ると、再び抜き返していくのだ。 そうこうするうちに、JRの折返しになり、今 度は斜め後方からの風となる。18キロは1時間32分30秒。完全な追い風ではないが、体を若干斜め気味にして風を追い風に変えることよって、ここからス ピードが上がる。例の女性は私の前5メートルほどのところにいるが、それ以上は離れない。 そして、往路2キロ地点を過 ぎ、重信川から石手川へと出たところで、今度は完全な向かい風となる。そうなると、どうなるかといえば、やっぱり例の女性の速度が落ちて、私が抜いてしま うと、再び抜き返される。そんなことをするから、20キロは1時間41分30秒。この5キロなんと23分30秒で通過している。 さ らに、最後の公園内周回路に入ったところで、ゆるやかな下りとなり、ここで猛然とスパートをかけると、もう二度と例の女性の姿を見ることはなかった。が、 私も体調万全ではないところが、そこで出てしまい、下り坂が終わり、最後の500メートルで完全にスタミナがなくなってしまう。もうスパートはできないと いうところで、ゴール地点の多目的広場へと入る。幸か不幸か、トラックに入ったところで1人抜いたところで、前は全く人影がない。最後はラストスパートを かける必要もなく、そのままガッツポーズでのゴールとなった。 というところで、疑問がひとつ。ということは、最後の 1・0975キロは4分30秒で走ったことになるのだが、本当に今シーズン5キロ走でもなかなか走れなかった、というより、最近の5キロ走ではまったく走 ることのできない4分10秒程度の速度で走ったのか?それとも、単に距離が短かったのか? ともかく、最初の10キロが 53分、後半の11・0975キロも53分(10〜20キロの10キロが48分30秒、ラスト1・0975キロが4分30秒)という、完全な後半型のレー スとなったのであった。というわけで、後半の地獄を知らない私はまだまだ続くのであった。(2010.11.24) |