新かずまる特攻隊が行く(2)

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第10話 自転車特攻隊から脱線したかずまる特攻隊(撮影は全て2003.05.18)

5月18日(日)、ついに私も年貢の納め時がやって来た。私がポリシーとして経験のないもの。パチンコ、タバコ、そして携帯電話である。が、どうしても、現在の日常生活上、携帯電話が必要になってきた。というわけで、本当は携帯電話を買いに行くはずだったのであるが、印鑑がないということで、結局購入できなかった。ついでに、買う気も失せた。

そのまま、かずまるを乗せたまま、自転車で追っかけを敢行した。時刻は14時。まずは、そのまま県庁前交差点で、1号機を待ち受ける。待つこともなく、1号機がやってくる。「イチロー」率いる計4名が通り過ぎていく。

  

今度は、松山市駅へ向かう。かずまるが昨日、結局一度も松山市駅に来なかったのを不服としていたからである。いつものように、転換作業を見る。時は巡って、また暑い時期がやってきた。そういえば、みんな、白シャツになっている。昨年は?と思ったら、やはり、6度目の坊っちゃん列車乗車の時、つまり昨年の今日、やはりみんな白シャツであった。

さて、1号機は、定刻に松山市駅を出発する。かずまるは道後温泉へ競争する。と言っている。同時に近くにとめていた自転車に乗り込み、坊っちゃん列車を追いかける。が、私は少々疲労気味である。で、苦し紛れに、かずまるに、14号機が「紳士松井」「元気君」「翼君」だったら、万一「坊っちゃん2世」がいても、古町に行こう。と言ったら、かずまるが納得した。で、1号機が市役所前で信号停車する間に先に県庁前交差点に待機し、14号機を待つ。果たして結果は「坊っちゃん2世」「紳士松井」「翼君」であった。かずまるに、その旨伝えると、古町へ行く、と言い出した。14号機の「S3車掌」に指で古町方向をさしたら、笑っていた。

  

古町に着くと、今度はかずまるが坊っちゃん列車に乗りたいという。まあ、それも良かろう。が、最終便で帰りたいという。それはやめてくれ。

自転車特攻隊は、一転して普通のかずまる特攻隊となった。15時01分、古町を出発。乗客は3名だったが、JR松山駅で15名程度乗り込む。おばちゃんらしき旅行者が「京都のトロッコ列車」みたいだ、と言っている。人は何かに似ているものを感じ出して、それで納得するものかもしれない。が、まあ、この際何も言わないことにしよう。それで、松山に再度来てくれるのであれば良いことかもしれない。

  

道後温泉では、いつもの街角案内人が、いつもの笑顔で観光客相手に演説をしている。私もかずまるが成長したときには、ボランティアに加わりたいと思っている。

道後温泉からは、昨日見た、松山駅を16時15分頃に出発するLRTに、道後温泉から乗り込む。上一万からは、ちょうど城北1番のLRTが入り込む。ということは、JR松山駅からは、さらにLRTで古町へ向かうことができそうだ。(2003.05.18)

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第9話 新「1dayチケット」を初めて見た、かずまる特攻隊(撮影は全て2003.05.17)

5月17日(土)、この日はなんとしても、散髪に行っておく必要があった。かずまるも昼前には、近所の人の勤務先で開催されるバザーに出かけた。というわけで、今日は午後出発となった。

散髪といっても、前に住んでいた所の近所にあり、ここからは、松山市内のちょうど反対方向へ約8キロある。そこで、「1dayチケット」を使って、中央通2バス停8時44分発の循環バスで南持田へ行き、そこから川内行きのバスで枝松へ向かう。よく見ると、この「1dayチケット」はリニューアルされている。バスが7メートルバスに、電車が2100形になっている。そして、平成16年末まで有効に変更されている。当然ではあるが、なんだか新鮮で良い気分だ。

散髪と針治療を終え、再び松山市駅まで歩いて、坊っちゃん列車を見る。「がんばれ運転手」「紳士松井」「翼君」「K4兄ちゃん」が作業をしていた。今日は午後改めて出撃するつもりでいる。

  

私は現在携帯電話を持っていない。前の勤務地では、一人1台PHSを勤務中持たされて、ずいぶん不自由な目にあった。が、今治に転勤してみると、やはり不便な世の中になっていた。街に公衆電話が減っている。職場では4階から1階まで階段を降りて、たった1台の電話の争奪戦がある。しかも、出張が多い。というわけで、携帯電話を物色しながら、城北1番線で宮田町まで行き、循環線で一度帰宅する。

本日のかずまる特攻隊は、かずまる次第ではあったが、今治へ行きたいと言うので、13時25分頃に出発し、古町駅に出没する。城北2番線でJR松山駅へ向かおうとする途中、ホームで坊っちゃん2世に会う。

JR松山駅にいると、かずまるが留置線の向こうにアンパンマン列車があるという。よく見ると、それではなく、N2000系であった。赤い塗装がかずまるには珍しかったのだろうが、その後アンパンマン列車も2000系であることの説明に時間をとられた。ついでに、伊予鉄道路面電車の2000形の話も入ってややこしくなる。

今日の9Dは8両でやってくる。中間車両2200系が3両、うち1両が一般塗装であった。22D8号車は「クリームパンダ号」であった。「メロンパンナ号」はやはり、喫煙車であったが、9Dでは6号車、22Dでは5号車となっていた。

  

8号車の先頭座席で快適に今治をめざす。かずまるは指定席車両である「メロンパンナ号」や帰りの8000系1号車に乗れない理由をたずねたりする。子供の疑問に答える義務はあるが、何度もたずねられると「車窓を見せろ!」と思ってしまう。

今治では今日も30分しかいなかった。帰りは8000系で帰る。かずまるに限らず8000系を「新幹線」と呼ぶ子供は多い。が、今月末には本当の新幹線「フリーゲージトレイン」が松山にやってくるなどという話をしながら、松山に帰る。

さて、JR松山駅からは、市内電車で道後温泉をめざす。が、西堀端付近で5番線LRTを見かける。かずまるは不機嫌になる。次回はもう1便遅らせて道後温泉へ向かうべきだが、6月からは坊っちゃん列車の最終便が1時間遅くなる。しばらくは使えないのかもしれない。

道後温泉は、今日は体育会系の学校の団体客が多かったのだろうか。有名高校野球部のバスやサイクリング団体などを見かける。坊っちゃん列車も朝3便と先ほどすれ違った便が満席であった。

  

道後温泉では、何をするでもなくぶらぶらして、最終古町行きの坊っちゃん列車に乗る。「がんばれ運転手」「紳士松井」「S3車掌」が乗務に当たる。乗客は20名ほどで、1便前の3名よりは多かったが、それでもやはりこの時間帯のこちら方向の乗客は少なくなる。が、なんと、今日は坊っちゃん列車に乗って「怖い」と乗車中ずっと泣いていた子供がいた。親子3代での旅行らしい7人組であったが、まあ、泣くことそのものでの迷惑は感じない(かずまるだって似たようなことするし・・)が、うーむ、この親はどんな育て方をしてたのだろうか?と思って楽しかった。

勝山町交差点で、若い女性が横断歩道で運転手に手を振っていた。(「紳士松井」おう、若い女性が手を振ってくれてるぞ。俺もまだまだじゃのう、「がんばれ運転手」なにを今更言っとるのぞなもし・・・なんて会話はないのだろうなあ、とふと思ってしまった。NHK番組ご用達のお二人さん、大変失礼しました。)

大街道で7人組以外全員、そして南堀端で7人組が下車して、我々だけになる。客車は扉を含め全ての窓を開け放しても心地よい風がはいる。坊っちゃん列車に乗って季節を感じることができるというのは、大変貴重な経験になるように気がする。そう、のんびりと思っていると、かずまるが「おしっこ!」と言って、その雰囲気をぶち壊す。列車の中で言うな!そういえば貴様は今治でも大きい方にいっただけだったなあ、などと思いながら、最後は少々あわただしく、古町駅のトイレに駆け込んだのであった。(2003.05.18)

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第8話 60週間連続出撃達成したこと(撮影は全て2003.05.10)

5月10日(土)、午前中に私の両親が遊びに来ていたので、午後からの出発となった。今日の天気予報は晴れ後曇りで夜から雨。雨は午後6時〜9時頃に降り始める予定だが、念のため、雨合羽を持参して、自転車で午後2時15分頃に出撃する。城北線は定時に運行していたが、坊っちゃん列車は少々遅れていたようで、10時41分発の城北1番線よりも後にやってきた。14号機の乗務員は「坊っちゃん2世」「大将」「厚顔の美少年」。

  

14号機は高浜行き郊外電車の古町到着後の15時04分頃に出発する。乗客は9名。通常、GWの翌週は観光客が少ないと思っていたが、JR松山駅でかなり乗り込み、大街道では立客が出た。JR松山駅出発はほぼ定刻となる。が、1号機とのすれ違い場所については、JR松山駅での乗車時間、西堀端と南堀端の信号に依存する。今日は信号待ちが少なかったようで、1号機とは、県庁前付近ですれ違った。

道後温泉では、今日は先週よりも団体客が多いように思えた。坊っちゃん列車留置線の前に長椅子が並べられ、写真撮影用のはっぴが段ボール箱に入れられている。撮影する人もいつものおじさんではなかった。が、坊っちゃん列車100回乗車記念の写真は、今日も貼られていた。

  

今日はこれから、かずまると道後公園で野球というよりも「のだま」をしようと思う。いつものリュックの中には「阪神タイガース」の黄色いプラ製バットが入っていて、握りの部分がリュックからはみ出ている。ちなみに、かずまるは「日本ハムファイターズ」の帽子をかぶっている。以前、かずまるの帽子を見て、坊っちゃん列車乗務員にファンかと尋ねられたことがあったが、私としては、「仰木監督」「イチロー選手」が去って以来、特にひいきの球団はない。ちなみに、あの帽子は少々きつかったが、実は私の帽子である。10年前に職場の親睦ソフトボールで必要に迫られて、ともかく帽子はそれしかなかった。今は、少し絞めて、かずまるがかぶっている。

が、20分程度遊んだら、かずまるはそのまま、公園の反対側にある遊戯のある場所に行ってしまった。で、そのまま1時間程度居座って、結局そのまま、最終古町行きの坊っちゃん列車で帰ることになった。

  

最終便の乗務員は「がんばれ運転手」「紳士松井」「翼君」「T車掌」。最終便が16時16分発だったころ、年末頃はがらがらだったこの便が2月末頃になると、結構乗客が増えたことがあった。16時16分発の松山市駅行きとなった今は、やはり乗客が多いようだが、今日あたりの最終便は、乗客が少なかった。今後6月と7月の2か月は、さらに最終便が1時間繰り下がる。これからまた、最終便の乗客が増えるのであろうか。

が、今日はこのあたりから雨が降り始めた。しかも、古町駅に自転車を置いている。雨合羽が必要になりそうだ。乗客は前客車5名、後客車は我々2名。大街道で4名下車する。雨が激しくなって、客車の窓を閉める。かずまるは眠たくなったらしく、坊っちゃん列車の中で寝ている。

古町駅到着後、一瞬雨が小降りになったので、かずまるに私用の雨合羽を着せ、私はタオルを頭に巻いて、家路を急ぐ。幸い、思ったよりは激しくならなかった。が、帰宅後、かずまるは結局、夕食もとらず、翌朝まで寝ていたのであった。(2003.05.11)

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第7話 GW最終日に道後温泉に繰り出したこと(撮影は全て2003.05.05)

5月5日(月祝)、前日までの岡山旅行の疲れもなんのその、3連休最終日に「かずまる特攻隊」が出撃した。10時05分頃に自転車で出発し、古町駅に出没する。市内電車は定刻に運行しているようだ。「大将」が今日は城北線の運転手として、詰め所に待機している。坊っちゃん列車14号機も定刻に古町駅に到着する。乗務員は「がんばれ運転手」「しょうゆ顔の好青年」「翼君」である。古町まで乗ってきた客はほとんどいなかったが、道後温泉出発時は満員だったらしい。それでも、今日の昼で峠を越しそうだという。今年のGWの曜日配列から見て、一昨日の午後と昨日は大変だったようだ。

  

14号機は10時41分に古町駅を出発する。乗客は7名。この連休中は非常に暑かった。が、ハ31の客車の中では、まだまだ暑さは感じられない。JR松山駅でかなりの乗車があって、18名となる。と、ここであることに気づいた。今日のような乗り方をする場合、つまり、最初に坊っちゃん列車に乗車する場合は、よく考えると、「1dayチケット」を購入するよりも、「坊っちゃん列車1乗車+1dayチケット」を購入したほうが良いような気がする。硬券の坊っちゃん列車用チケットは見栄えがするし、なんといっても、今日の年月日をスクラッチ方式で削り取る必要がない。最初に市内電車や循環バスを利用する場合はだめだが、今日のような場合は、可能である。車掌に負担がかかるので、多分少々嫌がれるのであろうが、こちらとしては記念になる。次にやってみよう。

1号機とは、伊予銀行本店前ですれ違う。「イチロー」「JTB君」「ゲンちゃん」「T車掌」であった。県庁前交差点でのすれ違いを期待していたのだが、14号機も定刻であったが、それ以上に1号機の速度が速かったようだ。大街道でもかなりの乗車があって、立客が3名出る。

  

今日の道後温泉駅前は、さすがにすごかった。坊っちゃん列車は始発から11時29分発の便まで5便がずらり満席となっている。が、ここで再び疑問が生じた。11時29分発の便は満席の表示があるということは、立客が少なくとも14名出るはずである。が、実際にはそれほどは出なかった。整理券を購入した後に乗車賃300円を手放しても予定変更をする人がいたのだろうか。

我々は、今日のような混雑時よりも、空いているときに乗るべきであるので、11時38分発の3番線のLRTで松山市駅をめざす。松山市駅でも今日は整理券を配布する乗務員が出ていた。12時01分発の便を見送って、デパートをしばらく物色して、12時30分発の城北1番線で古町駅へ向かう。後ろから1分後に出る1号機が追いかけてくる。さて、これから、JRで三津浜まで行って三津の渡しにでも乗ろうか、それとも自転車で追っかけでもしようか、と思ったが、昨日までの疲れもあって、結局そのまま古町駅から帰ったのであった。(2003.05.05)

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第6話 復活!かずまる自転車特攻隊(撮影は全て2003.04.29)

4月29日(火祝)、一般的にはこのあたりで自家用車に乗るとエアコンが必要になるくらい暑くなる日がある。今日がそうであった。というわけで、午前中にかずまるとのボール遊びと洗車をして点数を稼いで、13時45分頃自転車で出撃した。道後発の坊っちゃん列車は14時00分に大街道を通過する。市役所前電停付近で14号機を捕らえる。乗務員は「元気君」「しょうゆ顔の好青年」「S1車掌」であった。というわけで、そのまま松山市駅へ向かう。

松山市駅前のコンビニでサンドイッチとジュースを買って、14時12分発の14号機とあわせて、松山市駅を自転車で出発する。南堀端や県庁前付近では出発前の我々を見た乗客が手を振ったりしてくれるが、これが道後温泉まで続くと、驚嘆の声に変わるのだろうなと思う。

  

伊予銀行本店前で1号機と出会う。乗務員は「イチロー」「大将」「紅顔の美少年」「ゲンちゃん」であった。歩道を歩く人が「4人も(乗務員が)乗って・・・」というのが聞こえる。別にいいではないか、と思う。伊予鉄道は坊っちゃん列車という観光客へのサービスをしていながら、黒字経営をしているのである。文句あるか?とも思う。

道後温泉へは派出所前に自転車を止める間に坊っちゃん列車が先に着いた。松山市駅からの便は立客はなかったが、さすがに道後温泉発の便は始発から4便がずらっと満員、そして、さきほどの14号機の出発便も満員であった。やはり坊っちゃん列車には道後温泉が似合う。

で、15時02分の便にあわせて、我々も再び松山市駅をめざして出発する。帰りは下り坂でもあり、楽に走れる。南町⇒上一万、上一万⇒勝山も自転車で走るとわかるが、結構急勾配である。ただ、勝山〜上一万間は電線共同溝の工事をしていて、歩道ががたがたになっていて走りづらい。

  

坊っちゃん列車を自転車で追っかけていて感じること。それは、坊っちゃん列車から「カタンカタン」という金属音が聞こえることである。これは何なのであろうか。

それはともかく、再び市役所前電停付近で1号機と出会う。ここで、かずまるの要望どおり今度は1号機を追って再び道後温泉をめざす。が、上一万まできたところで、かずまるの状態が怪しくなる。「家に帰りたい」といい始める。そして、自宅への最後の1キロはかずまるの熟睡モードで重心がふらふらする状態で帰ったのであった。(2003.04.29)

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