新かずまる特攻隊が行く(7)

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第35話 かずまる特攻隊増殖(撮影は全て2003.09.05)

9月5日(金)、この日も夏休みをとった。午前中はアナログ写真機を持って写真撮影に、午後は幼稚園から帰ってきたかずまるとその同級児を連れてのかずまる特攻隊であった。

第1次特攻隊は午前8時15分、ちょうどかずまるが幼稚園に出かけてまもなくであった。一度JR松山駅前の自転車置き場へ行ってから、JR松山駅電停へ向かう。ちょうど朝の臨時便「1001号機」が古町の車庫へ向かうところであった。運転手が「古町行きですよ」と言うが、もとより古町駅に用がある。乗客一人で古町へと向かう。なお、この電車はJR松山駅〜古町間の案内テープがないらしく、テープの代わりに運転手が案内をしてくれた。少々気の毒であった。

  

古町駅では5番ホームにラッシュ時の郊外電車の増結2両の2編成が留置されていた。これは、もしかすると8時15分頃、4両でやってきたこの電車を2両に切り離した610形に乗客を移動させたのか?と思う様子であったが、よくわからない。

坊っちゃん列車に平日ダイヤで乗車するのは久しぶりである。8時51分、1号機は定刻に出発する。乗務員は「坊っちゃん2世」「大将」「木田君」「S3車掌」、乗客は私一人であった。JR松山駅前電停で2人ほど乗車するが、結局それだけであった。14号機とは予定より少し東側「全日空ホテル」前ですれ違った。乗務員は「イチロー」「元気君」「S1車掌」であった。

道後温泉も金曜日の朝は人手が鈍い。ちょうどプロのカメラマンが構えている。先週お世話になった「マドンナ」の女性もいた。午後から楽しくなりそうだ。

  

これから坊っちゃん列車を追っかける。まずは9時38分発の電車で南町へ向かう。9時43分南町電停上一万側約100メートル付近と予定している。果たして、14号機が上一万交差点を右折して姿を現した。が、肝心の1号機がやってこない。14号機は無情にも南町電停を通過していく。結局、200メートルほど公園前側ですれ違った。今日は超望遠レンズではないうえ、逆光になった。まずは失敗。次にやってきた電車で市役所前電停へ行く。

松山市役所隣の市営駐車場をうろついたり、伊予銀行本店前交差点へ行ったりして、撮影場所を確認する。やはり、伊予銀行本店前交差点にかなう場所はない。次の行き違いは県庁前だが、その次の行き違い予定場所がこの交差点であるので、予行演習を兼ねてカメラを向ける。これが上の2枚である。これはいつものデジカメであるが、私の能力としては、まずまずのできばえである。

気をよくして、一度大街道へ行って、本を読んだりして時間をつぶす。いよいよ11時14分の本番がやってくる。11時05分には同じ場所で今度はアナログカメラを用意する。市内電車で「JTB君」と「ゲンちゃん」を見た。が、ここである問題が起こっていた。「坊っちゃん列車どこぞな」で確認すると、14号機が古町駅から動いていない。げげっ、まさか?いや、むしろ、GPSの方に問題があるに決まっている。今までもそうだった。1号機は大街道までやってくる。11時13分になった。果たして、西堀端から14号機の煙突がみえる。やはりGPSの故障である。が、少々遅れている。

  

南堀端の信号が青になって、道後温泉行き1号機が出発する。と同時に松山市駅行き1号機が県庁前交差点を左折した。前に市内電車が2両いる。1両目の電車が伊予銀行本店前交差点を右折する。そして、2両目が出発したとき、信号が変わった。続く1号機は停車した。そして、南堀端からやってきた14号機が停車する。14号機の助手側は「イチロー」が見える。2両の坊っちゃん列車が伊予銀行本店前交差点で信号待ちをする。これで役者がそろった。私は少々高い位置からカメラを向けているので、普通乗用車くらいならばなんとかなる・・・と思った考えは見事に砕け散った。これが上の2枚である。しかし、後で「イチロー」からカメラと坊っちゃん列車の間に車が入ったことを知らされたのだが、さすが「イチロー」、状況判断が良いと思った。

次の行き違いは11時54分南町電停であるが、このライトバンのおかげで、完全にやる気をなくして帰ることとする。南堀端まで歩いて、ちょうど先ほどの1号駅を見送って、環状1番線でJR松山駅経由で帰宅する。

  

本日ダブルヘッダー第2試合は午後2時、かずまるの幼稚園からの帰宅と同時に開始した。今日はかずまるの同級児1人が同行する。今日は坊っちゃん列車、次回はアンパンマン列車の予定である。かずまるは「かず○」、同級児は「かず○○」、まさにダブルかずまる特攻隊である。ちなみに、「かずまる」とは「かず○」ではない。答えは「かずまるの自己主張」の第2回にある。ま、いずれにしても、大人1人に未就学児2名は、伊予鉄道に限らず、最悪の乗客なのであろう。14時31分の出発直前の環状2番線から降りてきた「ゲンちゃん」が、2人を見て「増殖している」と言う。

今回の乗客は前客車1名、後客車3名、JR松山駅でなんと2人連れが後客車に乗ってくる。前客車は乗客1名、それを覚悟で乗車してくるのであるから、かずまるコンビが少々騒ごうと知ったことではない。が、かずまるコンビは思ったよりは騒がなかった。

  

道後温泉では、例の「マドンナ」と遊んだり、道後公園で1時間程度遊んだりして時間をつぶして、17時14分の最終便を待つ。かずまる1人の場合とは全然違う現実がある。疲れた。帰りの坊っちゃん列車は14号機である。1両であって、車内が広いとなると、やはりかずまるコンビは騒がしい。走り回ることはないのだが、「ぽぽー」と口で汽笛を鳴らす。

まあ、そんなこんなで、帰宅時間の官庁街を抜ける。大街道電停で最後の坊っちゃん列車の行き違いがある。我々以外の乗客1名が終点古町まで向かった。古町へは自家用車が迎えに来る。と、まあ、無事に終了したダブルかずまる特攻隊であった。あー疲れた。(2003.09.06)

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第34話 兵どもが去った後の坊っちゃん列車(撮影は全て2003.08.29)

8月29日(金)、この日は平日としてはかずまるの最後の夏休みである。また、坊っちゃん列車も最後の休日ダイヤの日であった。というわけで、私も夏休みをとってかずまる特攻隊が出撃した。9時50分頃に自転車で出撃し、まずはJR松山駅をめざす。そして、自転車を置いてから古町駅へ向かうこととする。JR松山駅10時05分発の環状2番線で「ゲンちゃん」が運転している。そして、我々が乗車する10時07分発の環状1番線は「イチロー」であった。彼は古町で運転手交代したかと思うと、そのまま郊外電車で松山市駅へと向かう。そういうパターンを見ることがあるが、なかなかあわただしい。古町駅では「S3車掌」も見かけた。

  

坊っちゃん列車1号機は古町10時21分発の環状線の後にやってくる。乗務員は「がんばれ運転手」「JTB君」「紅顔の美少年」「木田君」であった。さて、今日は坊っちゃん列車を待つ間にかずまるがめんどいことを言う。要するに坊っちゃん列車の出発をみんな(といっても今日は我々2人だけだが)待っているのに、坊っちゃん列車が我々を待たせているのか?ということである。ダイヤ上のことなぞ話し始めたらこちらが疲れるので、整備員が機関車を点検しているところを見せて、かずまるを納得させる。それとは別に、右上の掲示はJR松山駅でも見かけたが、一体何なのだろうか、などと考えながら時間をつぶす。

坊っちゃん列車は10時41分に出発する。この時刻は同時刻発の環状2番線がホームに入ってから後続して古町駅のホームに進入してくる。このときの運転手は、さきほどの「ゲンちゃん」であった。が、坊っちゃん列車はまだ点検中で入線してこない。「せっかく(坊っちゃん列車が入線しやすいようにホームの)前付けしたのに・・」といいながら「ゲンちゃん」は詰所に入っていく。その坊っちゃん列車は10時43分頃、郊外電車松山市駅からの後ろ切り離し1両が回送されてから同45分発の郊外電車横河原行きの間に出発する。

  

坊っちゃん列車の乗客は我々のみである。長い夏が終わって、明日、明後日はともかく、これから閑散期に入る。まさに「兵どもが・・」去った後のような感じを受ける。が、我々としてはこれからがシーズンである。JR松山駅で5名ほど乗車したが、いずれも前客車に乗車し、結局道後温泉まで我々2人であった。その間の14号機であるが、今日は東側最高新記録樹立の場所、裁判所前交差点よりもさらに東側ですれちがった。乗務員は「坊っちゃん2世」「大将」「S1車掌」、「大将」のことであるから、単に遅れたのではなく、遅れる理由があったのであろう。

今日の道後温泉は、個人客が減った分、学生の団体客をよく見かける。そういえば夏の繁忙期の直前にも見かけた風景である。道後温泉とはそういうバランスで成り立っているのかもしれない。そして、そのうち、年配の団体客のシーズンが始まる。

我々は足湯をして後、LRTで大街道まで引き返す。ちょうど昼食時間帯、よく考えれば今日は平日であった。そのまま、D電器店へ行ったりして、ぶらぶらと1時間程度時間をつぶして、松山市駅へと向かう。結局買いたいものは見つからなかった。

  

松山市駅ではちょうど13時12分発の坊っちゃん列車が入線してきた。外国人カメラマンがテレビカメラを回しながら下車してきた。運転手は「JTB君」であり、最近「しょうゆ顔の好青年」をみないなあ、と思っていると、その向こうに入ってきた電車に彼がいた。先の外国人取材者は再び坊っちゃん列車に乗り込んだ。我々は同10分発の環状1番線でJR松山駅へ移動する。途中西堀端付近で、再び「ゲンちゃん」を見かける。いよいよアンパンマン列車タイムである。

といっても、結局はアンパンマン列車に乗って、今治で特に何をするでもなく引き返す。さて、その途中光洋台〜粟井間の写真が右下である。結構左へ折れている。今治から松山へ向かうときは右へ折れる。この間といえば、8000系が特に揺れるところである。この間は特にスピードを上げるところであるが、このカーブが原因で揺れるのだろうか、とも思ったりする。

  

16時過ぎに再び松山駅へ到着する。かずまるは今度は坊っちゃん列車を自転車で追いかけたいという。仕方なく、南堀端から坊っちゃん列車を追いかける。が、やはりというか、かずまるは上一万付近で寝てしまった。坊っちゃん列車を見送って、そのまま帰ることにした。(2003.08.30)

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第33話 かずまる特攻隊に新ルート(撮影は全て2003.08.23)

8月23日(土)、ついにかずまる特攻隊は新ルートを開拓した。前々からやろうと思っていたものの、土曜日の早朝出撃はつらいものがある。今日はついに朝6時半に起き出し、7時半に出撃した。めざすは10Dアンパンマン列車。実は、かずまるが午後5時から英語塾に通うようになって、午後の22Dアンパンマン列車に乗れなくなった。したがって、10Dに乗って、結局今治駅ではトイレに行ったのと、鶏卵まんじゅうを買っただけで、引き返してきた。帰りの特急は結構混雑していて、2人座席はなく、はじめて通路を挟んでかずまると座ることになった。その内容は、JRの部で詳しく述べることとする。が、松山に戻っても、10時03分、つまりは午前の古町発坊っちゃん列車に乗車することができるのである。

  

JR松山駅から走れば10時07分の環状1番線に乗れるのであるが、あえて急がなかった。次の便を待つ。10時15分には坊っちゃん列車1号機がやってくる。乗務員は「坊っちゃん2世」「元気君」「木田君」「ゲンちゃん」、エース「イチロー」は夏休みのようであった。かずまるは乗車したいというが、それだけはやめてほしい。

次の便で古町に行って、坊っちゃん列車の転換シーンを見る。さすがに盆ほどではないが、土曜日の午前中には珍しく、親子連れで坊っちゃん列車に乗車しようという客が見られる。坊っちゃん列車は松山市駅からの郊外電車の回送を待って、10時45分発の郊外線を待たせて、3分遅れで出発する。乗客は前後客車とも5名ずつの乗車であった。JR松山駅前では乗車がなく、そのまま出発する。

  

14号機とは伊予銀行本店前交差点ですれ違う。先週土曜日もここであった。だが、実際にカメラを構えるとすれば、伊予銀行本店前でカメラを構えるのはバクチに等しい。撮影するときはどうしようかと悩む。

道後温泉は今日もにぎやかであった。かずまるはなぜか「マドンナ」役のお姉さんにまとわりついていた。ただ、早起きは三文の徳とはいうが、かずまる特攻隊の場合は単に疲れるだけである。妙に眠たい。道後温泉では特に何をするでもなく、11時38分発のLRTで松山市駅に向かう。ただ、LRTに乗って出発を待っていると、その前にJR松山駅行きの電車が機回り線で横切る。ちょうど14号機が転換作業をしているのであるが、これは見ていて珍しい。

  

松山市駅の乗客も盆の喧騒を抜けた様子であった。が、よく見ると1号機は一部外板をはずしている。これはいったい何だったのだろうか。たずねるのを忘れた。1号機を見送って、しばらくぶらぶらして、そして、結局はそのまま帰ることになった、竜頭蛇尾のかずまる特攻隊であった。(2003.08.24)

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第32話 義兄一家とかずまる特攻隊(撮影は全て2003.08.16)

8月16日(土)、横浜から帰省していた義兄一家とどこへ行こうかとしていたところ、坊っちゃん列車とアンパンマン列車を見たいということになって、結局のところかずまる特攻隊となってしまった。我々は午前10時12分衣山駅発、義兄一家は10時09分西衣山発の電車に乗って、衣山駅で落ち合い、そのまま古町駅に行く。大人5名、未就学児2名の団体であった。

坊っちゃん列車1号機は10時21分発のLRTの後にやってくる。乗務員は「イチロー」「坊っちゃん2世」「紅顔の美少年」「木田君」。午後から雨の予報ではあるが、いまのところはなんとか曇っている。

  

1号機は10時41分定刻に出発する。前客車に2名、後客車に我々を含む9名が乗車している。が、JR松山駅で信じられないほどの乗客が乗ってきた。本来ハ1の場合定員18名、着席定員12名であるから、立客は6名はずである。が、なんと立客が8名いる。もっとも、これは定員オーバーというわけではなく、かずまるのような未就学児や小人が乗車した場合は、自家用車の乗車事例を出すまでもなく納得はできる。しかし、座っていても、身動きが取れない。最後には前客車から後客車へ移ってきた人もいたから、前客車も同じだったのであろう。大街道で数名下車したが、満員ということで乗車を断っていた。

14号機とのすれ違いは伊予銀行本店前交差点、やはり坊っちゃん列車同士のすれ違い撮影は望遠レンズで市役所前電停ということになりそうだ。道後温泉もにぎわっていた。というより、今日そうでなければどうする、という気もするが、からくり時計も坊っちゃん列車も満員御礼であった。

  

さて、今日の我々はかずまる特攻隊だけに終始するわけには行かない。からくり時計を見て、道後温泉本館前のそば屋で昼食をとって、坂を上ってホテル前で足湯して、その後かずまるは道後公園に行きたいというのを無視して、再び道後温泉駅に戻る。

ちょうど坊っちゃん列車が入ってきて、出発ホーム向こうに本町6丁目行きの電車が見える。ということは、到着ホームのLRTが構内渡り線を使ってこちらに来るということである。と、なんと、行き先が「本町六丁目」となっている。が、すぐに「JR松山駅」となって入ってくる。

  

結局、このままJR松山駅へ向かう。そのときの様子は「JR・松山駅」で簡単ながら掲載することにする。そして、帰宅するのかと思ったら、義兄が松山市駅に行く用事があるらしく、再び市内電車を待つ。その間に午後ま古町行きの坊っちゃん列車がやってくる。

かずまる特攻隊団体旅行は松山市駅で解散。義兄一家はそのまましばらくデパートにいたらしい。妻はそのまま郊外電車で帰宅、我々2名は一度デパート8階の遊技場で「機関車トーマス」にかずまるを乗せて、そして雨が降り始めたので、西循環線のバスで帰宅したのであった。なーんにも変わらない盆の風景であった。(2003.08.17)

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第31話 盆の繁忙期に出撃したかずまる特攻隊(撮影は全て2003.08.15)

8月15日(金)、今日はどう考えても混雑するだろうと思われる。そんなときに我々のような常連客が坊っちゃん列車に乗車することは、ある種邪魔なのかもしれないが、やはり出撃してしまった。午前10時過ぎに自転車で出撃する。もう少し早ければ、JR松山駅前の自転車置き場にとめて、市内電車で古町へ向かえるのであった。いつか「ゲンちゃん」に、「今日はJRが先でしたか?」と言われた、あのパターンである。時に雨の心配のあるときは効果絶大である。そういえば、今日は昨夜でもテレビなど、番組によって天気予報がまちまちである。現在はよい天気であるが、雨と予報するところもある。が、ともかく、10時15分ちょっと前には古町駅に到着した。

  

(上はクリックすると拡大します時刻は10時13分をさしているが、ちょうど11分発の市内電車が出発した。少々遅れているようである。しばらくして、先に環状1番線LRTが入ってくる。その後に坊っちゃん列車が入ってくるのかと思ったら、1番ホームからすぐ電車が出発していった。その間坊っちゃん列車はJR松山駅前で待たされているのであろうが、環状線のダイヤを優先するのであろう。結局坊っちゃん列車14号機は10時27分頃に古町に到着した。乗務員は「がんばれ運転手」「元気君」「T車掌」、機関車を切り離して、客車を回送する頃には、次の環状2番線の電車がやってきているが、乗務員の休憩時間はあとわずか10分である。

今日の古町駅は、先週もそうであったが、坊っちゃん列車に乗る乗客が多い。古町からの乗客は約12名、JR松山駅で立客がでる。前に座った若い女性二人は車内を見て、綺麗だと言っている。1号機とのすれ違いは、県庁前交差点であった。乗務員は「坊っちゃん2世」「JTB君」「木田君」「ゲンちゃん」であった。

今日の道後温泉駅は観光客でごった返していた。ホームに着くなり、いかにも次の坊っちゃん列車に乗りますという人でいっぱいである。当然次の列車には「満席」表示がでている。「次はもう乗れない」と言っている人、中には子供をなだめている親などもみかける。

  

さて、我々はこの後は道後公園に出かける。今日も今朝少々降った雨の影響が出ていたが、1時間ほどぶらぶらしたり、湯築城に登ったりして、12時30分頃に再び道後温泉駅に戻る。次の坊っちゃん列車も「満席」表示が出ているが、最近は以前の「満席」表示ははずしているようである。ここから3番線で松山市駅に行く。

上一万交差点付近で1号機とすれ違う。坊っちゃん列車の乗務員のうち、助手側の乗務員には特徴のある人がいる。さきほどの「JTB君」の場合は、ウサギ小屋に入れられていて外に出たいなあ、という表情をしているので遠くからも判る。「イチロー」の場合は、ドアに背中を向けていて首だけ前方を向ける。「紳士松井」はドアに軽くもたれかかるような格好をしている。もっとも「元気君」場合は格好なぞなくても声で判る。

松山市駅も坊っちゃん列車を待つ乗客の長い列ができている。さきほど乗った電車の後ろを坊っちゃん列車が追いかけているはずだが、整理券を配る乗務員が少々遅れていると説明しており、到着する頃にはすでに「満席」表示が出ている。夏の松山市駅での出発までの時間は、特に立客にとっては暑くてたまらないと思う。ここは、道後温泉方式、つまり出発直前に乗車させる方がよいのかもしれない。

我々は市内電車で南堀端まで行き、そこでさきほど買った弁当を開く。花見のときによく行ったパターンだが、今日は涼しいと予報されていたのに、南堀端にあるJAの表示板は気温29度をさしている。暑い。そして、真夏の敵は蚊である。長時間ベンチに座っていられなかった。

  

南堀端をそこそこに退散して、JR松山駅経由で古町に戻り、今度は自転車特攻隊が出撃する。一度松山市駅に行って、14時23分発とともに自転車特攻隊も出撃する。次の便も「満席」表示があり、16時19分発の便は「団体」表記もある。この便に乗車できなかった観光客らしい親子がいて、次の便が1時間10分後だと聞いてどうしようかと言っていたので、15時01分発の古町便を勧めてみたが、はたしてどうされたのだろうか。我々は今日は先に市役所前付近に直行する。いつもと違うアングルからの撮影を狙ったのであるが、逆に逆光になってしまい大失敗。そのまま道後温泉へと向かう。それにしても、今日は人の流れがいつもと違うと思っていたら、今日は盆は盆でも平日であった。

道後温泉では、次の15時02分発の便も「満席」表示がされていた。道後温泉の底力を感じずにはいられなかった。再び坊っちゃん列車とともに松山市駅をめざす。そして、南堀端で坊っちゃん列車と別れて帰宅したのであった。暑い一日であった。(2003.08.16)

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