新かずまる特攻隊が行く(12)

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１２月３０日（火）、かずまるは義兄の帰省のため、義父母宅へ出かけた。その間に再びＪＲと坊っちゃん列車の写真撮影のため、単独で出撃する。今治方面から松山駅到着直前のカーブの前に松山西環状線の高架橋があるが、ここからの撮影がよさそうなので出かける。が、午前中は未熟ゆえにシャッターチャンスを失敗、慣れてきた午後は予讃線伊予桜井付近での人身事故で列車が遅れ、アンパンマン列車がやってこないという結果となった。全く！今治市桜井の人間は列車に飛び込むのが好きらしい！１２月だけで２件目！いい迷惑である。

午後の部はアンパンマン列車が遅れているため、撮影を諦めて、坊っちゃん列車の撮影のため、午後２時２５分に伊予銀行本店前に出没する。が、市役所前電停ですれ違う。残念。続いて、１５時１０分頃のすれ違いに期待するが、今度は道後からの便がやってこず、結局今日も失敗に終わった。帰りにＪＲ松山駅へ寄ると、ちょうど１１Ｍが１０分遅れで到着した。これはひょっとすると、帰りに撮影できるのでは？と思って突っ走って帰ったが、列車の折り返しができ次第とっとと出発したらしく、西環状線の高架橋まで行けず、結局右上の写真となってしまった。

続いて、１２月３１日（水）今年の坊っちゃん列車乗り納めである。ケーブルテレビのプライドがなくころころと天気予報を変える天気予報でも、今日は珍しく雨は降らないといっている。が、雨雲レーダーを見ると、どう見てもまもなく雨が降りそうである。そして、１０時前、案の定雨が降り始める。役に立たん天気予報だ。だが、今週最初の日であるにもかかわらず、今日出撃しなければ、かずまる特攻隊連続記録が途絶える。かずまるもなんとなく乗り気でなさそうであるところを、プラレールで釣ってごまかし、妻の運転で古町駅に出没することに成功する。

古町駅には明日の祝日を前に国旗と社旗の準備がされている。が、昨年と違って、ここでは坊っちゃん列車には取り付けられなかった。

乗務員は「イチロー｣「しょうゆ顔の好青年」「紅顔の美少年」「Ｓ３車掌」、乗客は我々２名で古町駅を出発する。ＪＲ松山駅では４名乗車するが、いずれも前客車に乗り、かずまるはしばし坊っちゃん列車の客車の中で寝ている。１４号機は道後温泉発が遅れたらしく、裁判所前交差点でですれ違う。「ＪＴＢ君」を見かけた。通常「しょうゆ顔の好青年」と「ＪＴＢ君」が同時に運転するはずはない。ということは、年末年始を控えて、今日は誰かが休んでいるのであろう。

道後温泉は、雨のため、一昨日のような活気は見られなかった。我々も今日はすぐに帰宅する予定である。かずまるは「今日は道後公園には行かない」というが、雨の中では行けんだろうが。

そのまま、松山市駅へと向かい、「高島屋」で気に入ったプラレールがないので、「フジグラン」へ行ってもたいしたものがなくて、結局適当なもので妥協した。その後は、西循環バスで帰宅することになる。雨は大分強くなってきたが、かずまる用に私のかっぱを用意している。というわけで、衣山１バス停からは完全防備で帰宅したのだが、１５時過ぎには晴れてしまった。いかにも、今年の我々のやってることを象徴するような天気であった。（2003.12.31、撮影は上２枚が2003.12.30、下４枚が2003.12.31）

１２月２９日（月）、この日はとにかく暖かかった。当然かずまるが「行かない」というはずもなく、午前１０時１５分に家を出て、伊予鉄衣山駅に出かける。最近どうも坊っちゃん列車の古町到着までにたどり着けないことが多くなった。それでも、ホームには坊っちゃん列車を待つ人影は１組の親子だけだった。かずまるが「今日（の乗務員）は誰なの？」という。「紳士松井」「元気君」「Ｓ１車掌」は以前（日曜日時代）１４号機の場合のメンバーである。これに「翼君」がくるのではないか？と答えた。で、結果はまさしくそのとおりとなった。で、その際いやな予感がする。「翼君」は道後温泉出発時はたいてい後客車に乗る。当然古町からは前客車となる。前客車は混む。いや、一度だけ「Ｓ１車掌」の時に道後温泉発便で前に乗ったことがあった。が、現実は「一度あっただけ」で、結局我々は前客車の乗客となる。

心配されたＪＲ松山駅前電停からの乗車は思ったよりも少なく、昨年のような立客は出なかった。だが、昨日撮影したときは、道後温泉からの便はいずれも超満員であった。今日も道後温泉はにぎわっているに違いないと思う。「坊っちゃん２世」の運転する電車とすれ違う。１４号機とは伊予銀行本店前交差点ですれ違う。この場合、撮影する場合は絵になるのだが、車内からはよい写真ができない。しかも、南堀端方面への列車の場合は逆光になる。さらに、ここではたいてい車掌が松山城の案内をしている。滅多なことはできない。というわけで、撮影は午後にすることにする。

今日の道後温泉はやはり相当にぎわっていた。坊っちゃん列車の回送現場も観光客でにぎわっている。そこで、「翼君」に「県民文化会館」の車内案内に関連して、同会館と東京都庁、ついでに今治市新庁舎の設計者がいずれも「丹下健三」であることと、氏が少年時代に今治市に在住していたことを話すかずまる父であった。

その後は、道後公園に行く。とにかく暖かい、連続して陽が照ると暑いくらいである。かずまるもご機嫌で、なんと２時間も居座ってしまった。が、天気予報は昼から下り坂で、さすがに１時を過ぎると雲が覆ってくる。寒いというわけではないが、昼前のような暖かいというでもなくなってきた。

１時半前になって、かずまるをだましだまし、道後温泉本館前のそば屋に連れて行くが、あいにく満席である。仕方なく、「アンパンマン列車とサンライズ瀬戸を見よう。そして、うどんを食べよう。」とＪＲ松山駅前に出向くことにする。この時点で１４時２５分過ぎの坊っちゃん列車すれ違いは没となる。

市内電車でＪＲ松山駅まで行って、予定どおりアンパンマン列車を見る。が、サンライズ瀬戸は最初奥のほうに留置されていた。が、なんとアンパンマン列車が出発すると同時に、３番ホームのすぐ外側に回送されてきた。

かずまるも満足したようで、駅前に最近できた「うどん店」に入る。かずまるとこのような店に入るというのは、昨今の「ミスタードーナッツ」と同様、やはり寒さには勝てないというところか。そして、１４時５５分の電車で市役所前へと向かう。

さて、どこで待つのが良いのか。１号機のＧＰＳが不調で「坊っちゃん列車どこぞな？」が役に立たない。しかも、今回は計算のしやすい１４号機のほうが古町にいる。つまり、ほとんどバクチの世界である。ただ、さきほどの道後温泉行きの電車は３分ほど遅れていた。そして、本町６行きの電車もほぼ３分遅れで市役所前電停を通り過ぎる。つまり、１号機も３分は遅れていると考えてよい。そうなると、県庁前交差点前方向へずれる可能性もあり、伊予銀行本店前へは行きづらい。

（左はクリックすると拡大します。）

が、時刻を過ぎても、１号機もやってこない。一瞬緊張感が走る。「坊っちゃん列車どこぞな？」では１４号機は南堀端に来ている。その瞬間県庁方向を向いていたかずまるが「来た！」という。振り向くまでもなく、南堀端方向の木の隙間から１４号機が見える。勝負は終わった。まつに、市役所前電停ですれ違った。しかも、あわてたせいで、その写真は相当ぶれてしまった。あるいは、結局伊予銀行本店前にいたほうが良かったのかもしれないが、それは結果論である。仕方がないし、別に私一人が困ればよいことである。

というわけで、その後は循環バスで帰ることにした。が、その帰り、突如雨が降り始め、帰宅しと時には、かずまるは私のかっぱに身を包んでいた。（2003.12.29、撮影全て同日）

１２月２７日（土）、今年の仕事が終わった翌日、予想どおり寒い一日となった。が、予想に反して、かずまるが「何時に出るの？」という。かずまる特攻隊であるが、実は今週は５日も出勤機会があるのに、来週は１月１日から２日が今治帰省、３日は妻の実家で新年会、４日は義兄の東京見送りで、多分かずまるは出撃できない。ここで、実は「一体何曜日から何曜日までが連続出撃となるのか」ていう定義である。これについて、私は土曜日を中心として、水曜日から翌火曜日までを１週間の連続記録の基準にしている。この基準は１年半前の３月の「反則技有効か？」の判定で決めたことである。これにより、かずまるがダウンして、次の祝日木曜日の出撃は結局無効となり、そこから６８週間連続出撃記録が始まった。したがって、ずるいようであるが、来週については、１２月３１日（水）に出撃することによって、連続記録を維持するつもりでいる。まあ、別に少々ずるくても、誰も困ることではないとは思うが。

さて、最近とみに出撃がずさんになってきた。坊っちゃん列車の古町到着までに出没することがなくなった。今日も１０時１５分出発、古町到着は１０時３０分であった。すでに１号機は１１番留置線に引き上げられている。

１０時４１分、今日は定刻に出発する。乗務員は「イチロー」「坊っちゃん２世」「紅顔の美少年」「木田君」である。後客車は我々だけで、結局我々以外の乗客は全て前客車に乗車し、ほぼ着席定数で満席状態であるが、後客車は我々だけである。そして、今日の坊っちゃん列車１４号機とは県庁前交差点の最高のタイミングですれ違った。ああ、満足。

道後温泉に到着するが、今日は寒いため、あまり観光客が集まっていないようであった。それでも、坊っちゃん列車が引き上げ線に入ってくると、シャッターを押しにやってくる観光客でにぎわう。今日はこれからまたまた、道後公園に行ったのであるが、さすがに寒かった。で、使い捨てカイロを２個も使ってしまい、後から妻に使用箇所についての詳細を問われる羽目になった。

１２時１０分頃に再び道後温泉駅前に戻ってきて、今日も足湯をした後、市内電車で大街道電停へと向かう。その後、Ｂ電器店に寄ってから松山市駅前で昼食をとって、結局、その直後にやってきたパルティ衣山行きのバスで帰った。結局今日の「１ｄａｙチケット」は元を取れなかった。

翌２８日（日）、この日は妻子が幼稚園行事で出かけ、ひとり家の窓拭きをして、１４時頃に写真撮影に出かける。

１４時２０分、伊予銀行本店前交差点に立つ。通常日曜日の１４時１５分発古町行き坊っちゃん列車は遅れる傾向にある。が、一度そのつもりで立っていたら、伊予銀行本店前交差点ですれ違った。それ以降、ともかく、ここに立つことに決めている。が、本来のすれ違い場所である市役所前電停北側ですれ違う。これぢは文句を言うわけには行かないが、それでは、すれ違いシーンとして面白くない。

その後、本屋に出かけたりして時間をつぶして、１５時１０分再び伊予銀行本店前交差点で坊っちゃん列車を待つ。道後温泉発の便も遅れる傾向にあるが、それ以上に出発に制約のある古町発の便が遅れることは周知の事実である。予想どおり、時間が来ても両方ともやってこない。そして、西堀端から１号機が現れる。１４号機は？「坊っちゃん列車どこぞな？」のサイトを見ると、「勝山町付近です」とある。これは、場所を変えるべきか？と思うまもなく、県庁前交差点から１４号機が現れる。このタイミングでは信号が変わる前に伊予銀行本店前交差点を通り過ぎる。１号機はまだ南堀端を越えたところである。というわけで、残念ながら警察本部前付近ですれ違う。

今日の撮影も結局は失敗に終わったが、まだ今年は３日ある。と、思い聞かせながら帰途に着いたのであった。（2003.12.28、撮影は上２枚が2003.12.27、下６枚が2003.12.28）

１２月２３日（火）、今日行かなければかずまる特攻隊連続出撃記録は途切れる。今日は冬とは思えないほど暖かい。案の定朝起きるとかずまるが「今日は何時に出るの？」という。よかった。行く気になっていた。というわけなのだが、起きるのが少々遅かった。朝食をとっているうちに１０時を過ぎる。すでに坊っちゃん列車到着には間に合わないが、１０時１５分には出なければ、１０時４１分の坊っちゃん列車に乗車できない。

ともあれ、無事１０時２７分衣山駅発の郊外電車に乗車し、１０時３０分には古町駅に到着する。が、古町駅１１番留置線に坊っちゃん列車の姿が見えない。一瞬ぎょっとするが、実は１３番留置線で点検を受けていたこることがわかりほっとする。１０時４１分発の城北２番線で「翼君」が降りてくる。が、今度はその１０時４１分の電車が出発しても坊っちゃん列車がやってこない。４５分を過ぎて、ようやく動き始める。乗客は我々２人のみ。乗務員は「がんばれ運転手」「ＪＴＢ君」「紅顔の美少年」「まろん君」である。「まろん君」に昨日ＪＲ松山駅に午後９時２０分頃いなかったかとたずねると、「なんで知ってるの？」という。その時間帯は私の通勤時間帯なんだって・・・と思ったが、まあ、それ以上の追求はしない。

ＪＲ松山駅で数人乗り込み、５分遅れで出発する。１４号機は南堀端に到着する前に松山市駅方面へと左折する。

道後温泉に到着すると、なぜか今日は人が少ないように思えた。一瞬足湯から人が消えたので、久しぶりにかずまると２人で足湯に浸かる。少々ぬるいような気がするが、これくらいがいいのかもしれない。そのうち、さきほど、道後温泉到着直前に餅つきをやっていた子供の団体がやってきて、足湯がにぎわうようになる。

その後は、道後公園に出かけ、私はベンチに座って本を読み、かずまるは遊具で遊ぶ。そのうちに友達ができたようだ。その子が帰るまで遊んで、午後１時前に我々も公園を出る。約１時間半いたことになる。いずれにしても、今日は暖かい。

市内電車で松山市駅へ戻り、昼食をとって、パソコンショップに向かう。ちょうど松山市駅前の千舟町交差点で、坊っちゃん列車「イチロー」が顔を出す。再び市役所前からＪＲ松山駅へ向かう。市役所前の前を歩いていたら、市内電車から「紳士松井」が手を振ってくれる。

ＪＲ松山駅でアンパンマン列車を見に２番ホームへ向かう。今日は行くのが遅かったので、アンパンマン列車に乗車しない予定だったが、なぜか１番ホームの２４番乗車口に人影がない。かずまるが突如今治へ行きたいという。まあ、今日は暖かいのでそれもよいか、と、急遽１番ホームへ行って、そのまま２２Ｄ８号車に乗車する。

冬とは思えない陽気は今治駅でも変わらなかった。今治駅周辺にはかずまると時間をつぶせる場所がない。２番ホームでぶらぶらと時間をつぶす。かずまるはホームでごろごろとしている。帰りの１３Ｍは予想に反してがらがらであり、これまた快適な状態で帰ることができた。

松山駅前で帰りの循環バスを待つ間に、最終の坊っちゃん列車が通過していく。それを見ている間にＧＰＳで確認できず、いつ来るのか解らなかった循環バスがやってくるのが見えた。（2003.12.26）

１２月２０日（土）、明日は日曜日にもかかわらず出勤である。が、おりから寒波が襲来してきた。寒い。特にかずまるは寒がりである。案の定「行かない」といい始めた。まあ、まだ２３日がある。仕方なく、妻の携帯電話購入という大義名分の下、単独出撃となった。

午前１０時１０分過ぎ、単独であれば、古町まで徒歩で行っても問題はない。萱町６電停まで歩いて、ちょうどやってきた電車で古町へ向かう。すでに坊っちゃん列車１４号は１１番留置線にいる。今日は１０分を待つのが寒い。まあ、かずまるがいなくて正解か。１０時４１分に到着した城北２番の電車から「ＪＴＢ君」が降りてきた。

乗務員は「坊っちゃん２世」「元気君」「ゲンちゃん」、古町からの乗客は私一人である。客車には暖房はない。ハ３１客車の場合、誰もしなくて、陽がなければさすがに寒い。ＪＲ松山駅前で３人乗車する。

さて、坊っちゃん列車に乗車すると、今日から車掌から俳句の投稿用紙をもらって投稿すると、景品がもらえることとなっている。が、よく見ると、二重投稿禁止となっている。つまり、一人一句というわけか？仕方ない。人の名前を借りることにしようか。「翼君」の一句も入れておこうか。

坊っちゃん列車は快調に走る。信号も快調である。が、快調すぎて１号機がやってこない。結局、なんと今までの最も東の記録である全日空ホテル前で行き違いをする。

道後温泉駅からは特にすることもなく、しばらくして市内電車で警察署前電停まで引き返す。ここで、宮田ビルの坊っちゃん列車を見たり、「秋山兄弟」の碑を見たりする。「秋山兄弟」とは日露戦争頃に軍で活躍したものの、その後は教育者としての道を進んだといわれている。松山市が提唱する「坂の上の雲」に出てくるためか、先日「翼君」が乗客から尋ねられたという。

私はそのまま大街道を歩いて、Ｂ電器店で妻の携帯電話を買った後、松山市駅まで歩く。先週と同様坊っちゃん列車のすれ違いを見てみようと思う。が、その前にやはりアンパンマン列車も見ておこう。と、松山市駅から市内電車に乗ろうとするが、少し時間がある。やはり寒い。ということで、城北２番線で逆回りして時間を稼ぐことにした。運転手はちょうど「ＪＴＢ君」であった。

ＪＲ松山駅では「肉まん」を片手に、アンパンマン列車を撮影する。そして、そのまま１４時１５分発の市内電車に乗る。運転手は「Ｓ１車掌」だった。

市役所前で下車して撮影スポットに行く。が、またまた、道後温泉からの坊っちゃん列車が遅く、松山市駅からの坊っちゃん列車は、さっさと通り過ぎていった。ということで、もう１時間待つのも寒く、ちょうどやってきた循環バスで帰宅の徒についた中途半端な出撃であった。（2003.12.20、撮影日同日）