新かずまる特攻隊が行く(18)

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第90話 坊っちゃん列車100週間連続乗車達成!

6月18日(金)、妻が夜勤となり、かずまるの面倒を見る必要があることから、午後2時間の休暇をとった。帰り際「では坊っちゃん列車に乗ってきます」と職場を去ったが、確かに未就学児の面倒を見ることには違いないが、それはすなわち坊っちゃん列車乗車を意味する。仕事を休んで夜遊びに出かける、というのもおかしな話だが・・・

  

さて、ともかく16時30分には帰宅する。かずまるはスイミングスクールから帰っていなかったが、私も7月の大阪旅行の新大阪〜福山間の新幹線乗車券を買っておくのを忘れた。仕方ないから途中で買うことにする。

結局、17時過ぎにかずまるを連れて自転車で出発する。台風が近づいており、夜間の雨が心配ではあったが、今のところは降る様子もない。一応雨天の装備は用意しておく。古町まで自転車で乗り付けるが、「1dayチケット」を買っている間に城北1番線は5分遅れだったらしく、我々の目の前で出発していく。仕方なく、10分後の電車に乗車し、上一万で乗り換えるが、ちょうど道後温泉行きが出発していく。そして次の道後温泉行きがやってこない。時刻は17時半。松山市駅発が7分30秒毎、本町6発が20分毎、JR松山駅前発が6分40秒毎、通常は約4分ごとにやってきて然るべきだが、そういえばこの時間帯はダンゴ運転になって、逆に運転間隔が開くということが多い。

道後温泉駅前では、まもなく午後6時のからくり時計ということで、金曜の夕方ということもあり、浴衣姿の観光客が多い。坊っちゃん列車は定刻18時08分より少し遅れてやってくる。乗務員は「紳士松井」「T車掌」他1名。最終の古町行きの列車は通常荷物をかかえての乗務になるが、1号機が運休中は最終古町便はそのまま道後温泉へと戻ってくるため、当然みんな手ぶらで出てくる。そして、いよいよ100週間連続の坊っちゃん列車乗車となる。乗客は我々を含めて4名。悠然と週末の繁華街を走り抜けていき、古町へと向かう。大手町駅では郊外電車の踏切待ちをし、JR松山駅前でJALのラッピングをしたパスを見かける。

  

古町に到着すると、一度JR松山駅へ行って新幹線の乗車券を購入して出てくると、ちょうど古町から坊っちゃん列車の回送がやってくる。一度電停へ行って、坊っちゃん列車を見送ってから駅前のゲームセンターへ向かう。結果は1個200円也の飴玉2個を持って松山市駅へと向かう。ところが、これまた城北2番線がやってこない。午後7時になると、運転間隔が変わることにより、道後温泉からJR松山駅前経由の古町行きがやってくるのだが、これまた先に古町へ行ってしまう。結局10分近く遅れて電車がやってくる。

松山市駅に着いてからは、くるりんに乗車して再び古町へと向かう。これがまたまた城北1番線が遅れる。ダイヤが乱れても10分間隔ならば10分毎にやってくるはずなのに、15分ほど待たされる。今日はどうも城北線には難儀をさせられたが、ともかくその後は夕食をとって帰宅したのであった。

翌19日(土)は午後から雨の予報ではあったが、とりあえずは雨の降るような感じではない。昨日坊っちゃん列車に乗車しているので、今日はJRを追っかけることにする。妻を職場に送っていってから、そのまま北条方面へと車を走らせる。

  

まずは粟井駅へと向かう。逆光ではあるが、車窓から気になっているところでもあり行ってみる。とりあえず12Mを撮影して、今度は浅海駅へと向かう。今までは結構草むらなどへも入っていったが、時節柄まむしなども心配で、今日はあえて駅からか、少し遠いところからの撮影をいようと考えている。が、やはり浅海駅西側高架橋からの撮影はぱっとはしなかった。

次に、いつもの大西町別府農村公園に出かける。その後は「野間馬ハイランド」へ行く予定ではあるが、どこで撮影しようかと悩む。先々週行ったところはあまりに草が深すぎる。そこまでの間の小高い丘へ行くか、それとも10時44分に2特急の並ぶ大西駅へ行くか。後者を選んだのではあったが、結果はあまり良いものにはならなかった。

「野間馬ハイランド」に行ったが、今日はさすがに風もなく蒸し暑い。2時間ほどいたが、再びエアコンのある車へと退散する。

  

その後は菊間駅裏の公園へと行ったが、かずまるは早く帰りたいと言う。まあ、出発が早かったこともあり、無理はすまい。予定よりも早く、菊間町田之尻で前から目をつけていた場所へと向かう。今日は国道のトンネルのある場所と先々週に山に登った場所の間の丘へと登って20Mを待ち構える。これが13時35分。そのまま国道のトンネルのある場所へと行って定刻13時47分の9Dアンパンマン列車を待ち受ける。GW中草に隠れて正面が見えなかったアンパンマン列車を再撮影する。

その後は再び朝一で撮影した粟井駅で22Dアンパンマン列車を撮影してから帰宅したのであった。帰宅は午後3時前。帰宅して1時間後にざーっと雨が降った。ラッキーな一日だったと思うこととしよう。(2004.06.19、撮影は上4枚が2004.06.18、下4枚が2004.06.19)

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第89話 坊っちゃん列車行き違い光景がなくなって、怠惰なかずまる特攻隊!

6月12日(土)、坊っちゃん列車1号機が全検中、我々は色々な記録が近づいてきている。かずまる特攻隊週末1年間連続出撃まであと4週間、かずまる父の坊っちゃん列車乗車回数200回まであと4回、坊っちゃん列車100週間連続乗車まであと1週間、つまり2年間週末連続乗車まであと5週間、ついでに14号機登場以来の坊っちゃん列車100週間連続乗車まであと3週間、つまり2年間週末連続乗車まであと7週間と記録達成には事欠かない。

  

この日は自転車で古町駅へ乗りつける。前日の台風も通過し、とりあえずは雨の心配もない。14号機は転換作業を終えたばかりである。乗務員は「元気君」「木田君」他1名である。ちょうど城北1番線に「S1車掌」が到着する。

14号機は我々2名だけを乗せて出発する。JR松山駅で4名乗車する。通常はJR松山駅の出発時刻がとても心配なのだが、これは1号機とのすれ違い場所のためである。14号機しか走っていない今では、なんだか全てがむなしい気さえする。冒頭坊っちゃん列車週末連続乗車記録と14号機登場以来の週末連続乗車記録を併記したが、これは14号機登場前の7月末の1区間乗車1000円だった頃の最終2週間に連続して乗車したことによる。

「元気君」に「14号機が登場してから乗車してくださいよ。その方が以前より○○%乗車率がアップしたと言われますから」という言葉を思い出す。あれから2年近くがたった。やはり、私にとっての坊っちゃん列車乗車は14号機とともに、つまりは坊っちゃん列車同士の行き違いとともに会ったのかもしれない。そういえば、昨年2月のNHK−BSの収録で週末1号機が貸切だったときのことを思い出す。懐かしさとともに、なんだかいつの時代だったっけ、とさえ思わさせられるほどのよき時代だったのかも知れない。

坊っちゃん列車乗務員の話があったときに社内でオーディションがあったというが、あれから皆さん3年が経過している。坊っちゃん列車クルーにとっても、我々かずまる特攻隊の存在は予定外のことだったであろう。だが、来年4月には小人運賃が必要になる。そして、いつかはかずまるが私を離れる日が必ず来る。でも、それでいい。今を楽しみたい。それでいいではないか、と思うことにしている。坊っちゃん列車クルーには目障りかも知れないが、そんな親子がいたことを何らかの縁だと思っていただきたいと思うのである。

  

なんて、暗いことを書いていると、以前の「坊っちゃん列車に恋をした(現在全文削除)」シリーズになってしまうから、明るく行こう。道後温泉駅に到着すると、赤シャツと坊っちゃん2人とマドンナ1名に迎えられる。あれれ、赤シャツは夏は警官に扮しているのではなかったか?今日は赤シャツ1枚で登場する。ちなみに、小説「坊っちゃん」ではマドンナはうらなり君の許婚者で赤シャツの愛人というのは周知の事実である。街角案内人の「赤シャツ」に話していたら、彼は「はっはっはっ・・・」と大笑いしていた。からくり時計にも出てくるが、この「赤シャツ」の街角案内人は(しゃべり方は小説に出てくる表現とは違うが、話術が上手いという意味で)あまりに似合いすぎる。でも彼らは松山にやってくる観光客の「街角案内人」であり、かずまるの相手役ではないのであるから勘違いしてはならないが、ある程度は「場を盛り上げる」ということで少々は勘弁願うことにしようか。

さて、我々はこれから道後公園に行くのであるが、今日は久しぶりに「1dayチケット」を持っているので、坊っちゃん列車が出発した直後の市内電車に乗って公園前電停まで乗る。坊っちゃんやマドンナ一同が盛大に見送ってくれたが、再会することになるのであろう。

道後公園で1時間以上遊んで、私はベンチに寝っころがって本を読んだりして、13時が近くなったところで再び道後温泉駅へと向かう。坊っちゃん列車は「元気君」から「イチロー」へ代わっていた。からくり時計を見てからJR松山駅へと向かおうとするが、案の定、街角案内人一同に「なんで?見送ったんじゃないの?」といわれる。

JR松山駅へ向かう途中、公園前で「坊っちゃん2世」を見かける。このまま行っても良いのだが、変化を求めて上一万で城北2番線に乗り換える。木屋町電停で「紅顔の美少年」の運転する電車と離合する。そのままJR松山駅へ行ったら、先ほど道後温泉駅から乗った電車を見かける。

  

松山駅からは2週間ぶりにアンパンマン列車に乗る。8号車は今日も一般塗装車である。かずまるは「最悪や」というが、水曜日に回送されるのを見かけた「カレーパンマン号」は9Dの4号車に連結されていた。「メロンパンナ号」は5号車のままだが、ともかく編成が半年振りに変更されたらしい。

そのまま、今治へ行って、とんぼ返りするつもりでホームで本を読んでいたら、雨が降り始めた。今日の天気は、ずっと雨だった。昨日になって今日は雨が降らないことが濃厚になっても曇りだった。CATV天気チャンネルではかたくなに曇りだったのに、今朝9時になって「今日は晴れ、傘必要なし」と変わった。嫌な予感はしていたが、やっぱり雨が降ってきた。かずまるに折りたたみ傘を渡し、私は簡易合羽で急場をしのぐ。松山に到着したときには雨も上がり、古町駅まで行ってから、自転車で帰ったのであった。

ちなみに、今日は夜蛍を見に、松山市菅沢に出かけた。松山にもまだこんな自然があるのか?と思うほど蛍を見て帰ったのであった。(2004.06.12)

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第88話 1号機全検にはいって最初のかずまる特攻隊!

6月5日(土)、梅雨に入って、今日だけは天気がよさそうだ。というわけで、今日はJRの追っかけをすることになった。まずは今日は通院日であるので、かずまる同行で開院の9時前には病院に車で乗り付ける。が、空いていたのか案外早く終わってしまった。時刻は9時20分。これなら道後温泉へ車を駐車できそうだ。というわけで、とっとと道後温泉へ行って、公園前の駐車場へ駐車する。

  

道後温泉駅ではちょうど14号機が引込み線に到着したところであった。乗務員は「大将」「T車掌」他1名である。坊っちゃん列車の時刻表では、「運休」と書かれた札が貼り付けられている。予定ではここから古町まで市内電車で向かう予定であるが、すでにかずまるは街角案内人にちょっかいを出している。窓口で9時55分発の便の整理券番号を聞くと6番だという。ということで、そのまま古町へと向かうことにする。

14号機は20名ほどの乗客を乗せて道後温泉駅を出発する。ただ、坊っちゃん列車どうしのすれ違いが見られないと思うだけで、なんだか気が抜けてしまうような気がする。かずまるもなんだか眠そうである。大街道で半分近くが下車すると、かずまるは横になってしまった。乗客もJR松山駅前では全員が下車する。が、いままでと反対のコース、つまり先に道後温泉へ行って、逆ルートで古町へ向かうことはあっても、これから再び道後温泉へ戻る必要がある、ということは始めてである。古町駅の車庫につながる線路を見ると、なんだかいつもと違う気分になる。

古町に到着すると、これから再び坊っちゃん列車に乗車しても良いが、かずまるは城北線に乗りたいという。さきほど南堀端で城北1番線が後ろについたから、接続は良い。詰所では「木田君」と「S2車掌」が外に出て次の電車を待っている。

  

その「木田君」は古町から我々の乗車する電車の運転士となった。鉄砲町では「イチロー」とすれ違う。上一万で乗り換えて公園前電停で下車する。時刻は10時45分、14号機はまだJR松山駅手前である。かずまるが「道後公園」へ行きたいというので付き合って、再び道後温泉に戻ってくると、まもなく14号機が道後温泉駅へ入ってくる。「JTB君」と「S1車掌」を見かける。1号機が走らなくなって、坊っちゃん列車クルーが市内電車の運転士をする風景がみられそうだ。

これから我々はJR写真撮影へと向かう。時刻は11時20分。5Mを粟井坂で待ち受けるのにちょうど良い。その直前に526Mと4643Mでウォーミングアップして、5Mはまあまあのタイミングで撮れた。ただ、6月の正午前、太陽はほとんど真上である。どこから撮っても順光にはならないし、太陽光線が強すぎて、車両が強烈に光るということは避けられない。

北条バイパスのコンビニで昼食をとって、北条市大浦のいちもの撮影現場へと向かう。1年半前に撮影した場所よりさらに上側、さらに線路寄りで撮影を試みる。18Mは追い写真となるが、私のデジカメではこれが限界というところか。

  

次は菊間町田之尻に向かう。ここはGWには草ぼうぼうでなんにも見えなかったところだが、それ以降ここで作業をしていたので、もしやと思ったが、やはり草が刈られていて、ここで7Mを撮影。今日は調子が良い。

私としては、ここで1時間繰り上げて菊間駅裏の公園へ行っても良いと思っていたが、かずまるが大西町へ行きたいという。どことも解らないまま菊間町を通り過ぎて、大西町へ入った瞬間、かずまるが「ここだ」という。予讃線には自動でない、通常閉じたままで人が通るときは遮断機を手動であげる踏切がある。かずまるはそこへ行きたいのだそうだ。しかし、私はそれがここにあることは、ここを車と列車あわせて千回以上通っていたにもかかわらず気がつかなかった。

が、列車が来るまでは時間があるので、一度先々週行った「別府農村公園」で昼食をとってから、そこへと向かう。しかし、そこではあまり列車が見えないため、菊間町佐方に最近できた踏切から伊予亀岡側へ続く農道を歩いていく。が、山り登ったときの眺望がきかないことから、うろうろしているうちにアンパンマン列車がやってきて、結局何の芸当もなく撮影してしまった。その直後にやってくる20Mを撮影してから、菊間駅裏の公園へと向かう。

  

ここの公園では、前回もそうだったが、今の時期、午後2時を過ぎると逆光になってしまうので、墓地公園まで行ってこようとも思ったが、かずまるとあまり離れすぎるのも気になり、結局諦めて、なるべく逆光にならないようにしたが、なかなか上手くは撮影できなかった。今日はだんだんと撮影状態が悪くなっているようだ。

そして、公園を出て、今日最後にして最大の撮影現場、菊間町田之尻で先ほどの撮影場所からは岬を2つほど菊間町側へ行ったところ、集落前田之尻で海に突き出た小山側から列車を撮影してみる。実際行ってみると、途中どう見ても人家の中を通るし、その向こうには農道があると電柱は立っているしで、よく解らないまま、丘の上にでる。かずまるは最初「いいところ」だと言っていたが、そのうち虫が多くて「ここはいやだ」と言いはじめる。この時期虫のいないような場所があるか!と思う。で、ここで11Mと24Mを撮影して、今日の撮影は終了することにした。(2004.06.06)

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第87話 坊っちゃん列車に乗ったら雨!1号機2回乗車!

5月29日(土)、決して天気は良くない。午後からは本格的に雨が降りそうなので、自転車で出かけることもできない。というわけで、伊予鉄衣山駅午前10時27分発の電車で古町駅へ出没する。すでに1号機は回送されている。この姿を来週からしばらくは見ることができない。乗務員は「イチロー」「元気君」「紅顔の美少年」である。坊っちゃん列車を待つ間に雨が降り始める。が、我々が坊っちゃん列車に乗る過程においては、雨は関係ない。すでに連続記録はカウントされようとしている。が、その後のことを考えると、頭が重い。

  

今日1号車ハ1+ハ2の謎が解けた。やはり車掌が1名減員になっている。ビューゲルをあげる必要があるから、当然車掌は前客車に乗務する。後客車に乗ったら車掌の車内案内を聞くことができない。詳細は「坊っちゃん列車・坊っちゃん列車の近況報告」の方に書いてみたので、これ以上の掲載は省略する。古町駅では乗客は我々2名で出発する。JR松山駅前で2名ほど乗車したが、やはりこの時期は乗客が少ない。1号機全検の時期としても当然かもしれない。

14号機とは県庁前電停付近ですれ違う。雨は上がったようだ。道後温泉駅前も観光客は閑散としている。まあ、蒸し暑さに温泉は似合わないのかもしれない。その間にかずまる父は坊っちゃん列車週末2年間連続乗車(現在97週間)、坊っちゃん列車200回乗車(現在194回)、かずまる特攻隊週末1年間連続出撃(現在46週間)と色々な記録が次々とやってくる。

道後温泉ではかずまるが「抹茶羊羹」に乗りたいという。坊っちゃん列車では車掌が「紅顔の美少年」から「翼君」に代わって出発していく。「抹茶羊羹」は今日は松山市駅行きで運行されており、次の出発時刻は11時38分である。乗車してみると、内側からは外がほとんど見えない。2年前、松山城築城400年のラッピングバスと比べるとかなりの差である。実際の画像を「伊予鉄道・ラッピング電車」に掲載してみた。出発直前14号機が道後温泉駅に入ってくる。

  

松山市駅で坊っちゃん列車を見送ってから、高島屋に入り、9階へ行って「くるりん」に乗ろうとする。が、かずまるは乗りたくないという。7階おもちゃ売り場で最近買った「イプサム」のミニカーを買いたいのだという。が、先日T大規模玩具店で売ってなかったらしく、ここでもその気配がない。仕方なく、宮田町のフジグラン松山へと城北1番線に乗る。運転士は「ゲンちゃん」であった。が、電車がかなり遅れており、「ゲンちゃん」の顔は真剣そのものでひきつってさえ見える。このようなところで声をかけてはならない。その「ゲンちゃん」JR松山駅で通常どおり古町で行き違いすることになったところで、ようやくかずまるに向かってにっこりした。

フジグラン松山でも結局ミニカーは売っていなかった。かずまるはアンパンマン列車で今治へ行きたいという。時間は予定どおり。雨は幸い降っていない。というわけで、ここで郊外電車で西衣山駅へ行って、JRの写真を撮ってくる。線路のカーブ、架線柱の位置と申し分ない場所である。光も今の時期14時以降は完全に順光となる。が、なんと7Mが来る直前に小雨が降り始めた。

まあ、それ以上強く降ることもなく、折り返し便の20Mを撮影して、とっとと西衣山駅へ戻る。13時24分発の便で古町へと向かう。今日3度目の衣山駅を通り過ぎる。古町からは城北2番線に乗り換える。運転士は「しょうゆ顔の好青年」で、ここで乗務員が交代する。城北1番線が遅れているらしく、そのまま出発する。

  

JR松山駅で昼食用の食料を買い込んでホームに出る。久しぶりのアンパンマン列車であるが、アンパンマン列車8号車はもう半年「カレーパンマン号」が続いている。我々は通常の最前列に座ったが、運転席側の最前列に座った高校生は伊予西条から松山まで通学しているようだった。

先ほど撮影した場所を始め、ここ1ヶ月間走り回ったところをかずまるに教えたりしていると、再び雨が降り始める。その雨も今治に到着する頃には雨もやんだ。というより、今治ではあまり雨が降ったような形跡もない。それにしても、今治駅周辺には時間がつぶせる場所がない。今日も結局ホームに座り込んで本を読んで時間をつぶす。その場所は前日列車とホームの間に足をつっこんであわや大怪我となる場所であった。

折り返しの13Mは結構空いていて、かなり贅沢な座席状態にして帰る。JR松山駅からはループバスで帰路に着く。前日の怪我で今度は左足がだるくなった。

  

翌5月30日(日)は実弟夫婦と実両親がやってきた。弟が最近の松山らしいものを見たいというので、迷わず古町15時01分発の坊っちゃん列車1号機に乗る。我々父子以外は坊っちゃん列車乗車は初めてである。実弟の松山駅出発ば16時21分なので、妻が車で道後温泉駅へ先回りし、JR松山駅へ向かうこととする。

今日も坊っちゃん列車を待っていると雨が降り始める。乗務員は「大将」「JTB君」「ゲンちゃん」、我々6名は後客車に乗車したが、前客車には知り合いの人が親子4名で乗り込んだ。昨日はともかく、やはり車掌が車内案内するのは前客車だけになる。一度「木田君」が松山市駅出発後、南堀端で後客車に移って案内しているのを見たことがあるが、それは時間的なタイミングがよかったためで、やはり安全上問題があるのであろう。で、私が代わりに車内案内をするが、母親にうるさいと言われる。これが車掌が話したら情緒があるんですよね。というわけで、私では少々役不足であった。(2004.05.30)

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第86話 坊っちゃん列車1号機全検直前の自転車特攻隊!

5月23日(日)、本当は来週もう1週間あるのであるが、実は来週日曜日は7年ぶりに実弟が帰省してくる。このため、坊っちゃん列車行き違い追っかけ、自称かずまる自転車特攻隊は今週をもって当分終了となる。次に1号機がやってくる頃は暑くてやってられないであろう。

帰省とは実家に帰るものである。松山の私の自宅にやってきてなんで帰省か?と言われても困るが、まあ私の両親もやってくることになっている。理由ははっきりしている。弟に自宅を見せたい。前日土曜日はかずまるとアンパンマン列車に乗って今治まで行くことになっている。日曜日は翌日から1週間今治に通勤するのだから、日曜日くらい今治に行きたくない。とまあ、親より軟弱なかずまる父ではある。

  

さて、今日は本当は自宅で鉄道模型をするべきである。だんだん屋根裏が暑くなってくる。今日当たりはそうするべきなのであるが、以上のことから、やっぱり自転車かずまる特攻隊出撃となった。

午後1時、自宅を出発する。めざすは朝美陸橋の7Mだったのであるが、珍しくダイヤどおりに運行されていて、目の前を通り過ぎる。しかたなく、以前ある方から教えていただいた、松山城とJRが同時に見える場所へと出かける。が、警報機がなり始めたときにかずまるが警報機の松山城側へいた。あわてて、私がかずまるのところへ行ったのであるが、もはや手遅れ。で、写したのが左上の写真である。

それから、JR松山駅で昼食をとろうかと思ったが、あいにくJR松山駅前は満車で駐輪できない。おじさんが威張りながらそう言う。まあ、仕方ない。宮田町の大型スーパーに行くが、ここも人が多くて、結局パンを買って、辻町踏切に腰を下ろして親子でパンをかじって9Dアンパンマン列車を待った。

その後は、いよいよこの春最後のかずまる自転車特攻隊である。一度新玉公園に行って時間をつぶしてから、松山市駅から出てくる1号機を追っかける。県庁前交差点を渡ったところで、14号機が向かってくるのを見る。両者が交差点で向き合う。渡ってしまうと逆光になる。が、車の壁を考えると、そのまま渡って撮影する。これが左下の写真。

  

勝山町、上一万と1号機は絶妙のタイミングで信号を通り過ぎる。我々は交差点を渡れずにいて、上一万の時点ではすでに坊っちゃん列車に大差をつけられた。1号機は南町交差点をも通り過ぎる。勝負あったかと思われたが、その向こう、東環状線との交差点では確実に停車する。そこでなんとか抜き去って、そのまま道後温泉に到着する。ぜいぜい。「がんばれ運転手」にラストスパートを褒めていただくが、うーむ・・・

道後温泉で街角案内人に会ってから、再び自転車特攻隊出撃となる。かずまるは抹茶羊羹に乗りたいというので、松山市駅までひとりで行くか?と言ったが、ひとりでは乗りたくないらしい。

帰りは下り坂でもあり、余裕をもって坊っちゃん列車を追っかける。運転士は「NHKご用達コンビ」である。今度も県庁前交差点での行き違いとなったので、今度は先に渡ってから撮影しようかと思ったら、1号機の方がぎりぎりで交差点に入ってしまって、結果は右上のとおり。その後はそのまま帰路に着いたのであった。(2004.05.23、撮影日同日)

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