新かずまる特攻隊が行く(23)

愛媛の「鉄」の紹介 > かずまる特攻隊が行く > 新かずまる特攻隊が行く
 

新かずまる特攻隊が行く106〜110話へ>>   新かずまる特攻隊が行く116〜120話へ>>

 
第115話 祝!かずまる坊っちゃん列車200回乗車!

12月10日(土)、実に8週間ぶりとなる午前の坊っちゃん列車乗車となった。午前10時15分に出発する。衣山で高浜行き電車の車掌が「S3車掌」であった。我々は10時30分に古町へと出没する。古町駅はバリアフリー工事の真っ最中で、現時点では段々と掘っ立て小屋の様相となってきている。が、改修後はどうなるのか、よく利用する駅だけに期待される。

  

坊っちゃん列車1号機はちょうど古町駅に到着したところである。この時間で到着となれば、すぐに折り返しをしなければならない。かなり遅れている。乗務員は「元気君」「S1車掌」他1名であった。今日は小団体や二人連れが結構古町駅に並んでいる。いつもと少々様子が違う。

松山駅を過ぎた段階でも立客こそいないが、前後とも結構乗り込んだ。中には自ら「鉄道マニアです。」と言いながら地元の女性二人連れにいろいろと列車の仕組みを説明している怪しい中年親父もいた。このパターンは久しぶりである。おかげで列車内は結構騒々しい。14号機とは伊予銀行本店前交差点ですれ違った。

  

今年は12月にしては結構温かい。道後温泉は今日も観光客でにぎわっていた。足湯のところでは、どこかの放送局がカメラを回して、子供たちを撮影していた。が、その子供たちに、「今度は(先ほどの)足湯に向かって歩いて」といったり、「やり直し」とか言っている。なんだいやらせか、と思う。からくり時計も、いつものごとく「街角案内人」が説明したりしているが、今日は中国からの旅行客が多かったようで、彼の言葉が理解できない。やむをえないことではあるが、勝手気ままに行動するので、いつもと少し違う風景になった。

さて、今日は昨日以来何をしようかと考えていたが、結局思いつかない。みのままでは道後公園で過ごしてしまいそうだ。そこで、このまま西へ西へと進んでいくことにした。途中に松山城がある。それを突っ切って総合公園まで行ってみるかと思ったら、かずまるが乗り気になっていた。もっとも、かずまるとしては、ロープウェイに乗ることが目的であろう。

  

警察署前まで電車に乗って、そこからまっすぐ西をめざす。前方に松山城が見える。坊っちゃん列車の車内案内で「ビルの間から・・・」とあるはずだ。とろとろと歩いて、ロープウェイ乗り場までたどり着く。片道乗車券を買うと、窓口嬢が「片道だとこちらへは戻ってこられませんよ」という。こちらへ降りてくる山道が通行止めであるからであるが、我々は向こう側に降りる予定であるからかまわない。ロープウェイに乗って、そのまま天守閣へ登って、そして降りる。が、降りようとすると、天守閣北側山道へ行く道が封鎖されている。やむなく上り道の途中にあった西側の道を降りる。結局競輪場裏手に出てしまった。

しかたなく、総合公園は諦めて、堀の内で遊ぶことにした。幸い今日は暖かい。昼寝をしている人も多い。私が昼寝をしている間かずまるはまつぼっくりで遊んでいた。時刻はちょうど14時20分、坊っちゃん列車のすれ違いの時刻である。が、結局は14時28分頃の便も15時13分頃の便も道後温泉発が遅れたようだ。で、「元気君」、なんで午前の便だけ定刻だったの?、まあ、仕方ない。

  

1時間ほど堀の内公園にいて、再びとろとろと銀天街へと歩き、レコード店で「カズン」の「風の街」を見つけて買って、鉄道模型店で線路を買って、午後4時19分に松山市駅で妻と合流する。ちょうど最終坊っちゃん列車がやってきた。が、この便は団体予約便となっている。

その後は再び大街道へ行って、4週間前に行った店で夕食をとって帰ったのであった。久しぶりに総時間が10時間を超えたかずまる特攻隊であった。(2004.12.12、撮影は全て2004.12.11)

このページのトップへ >>

第114話 かずまる特攻隊連続出撃なる!

12月2日(木)、この段階では土日が完全出勤になっていたため、かずまる特攻隊と坊っちゃん列車の週末連続記録が危うくなっていた。このため、この日に仕事を休んで、体力温存と同時にかずまる特攻隊が出撃した。かずまるが幼稚園から帰ってきてすぐの15時15分に出発し、伊予鉄衣山駅から松山市駅へと向かう。狙うは松山市駅発最終坊っちゃん列車である。

  

途中古町駅は工事中であった。待合室の屋根は取り払われており、なんじゃこりゃ状態である。古町駅のバリアフリー工事計画があるから、それによるものであろう。が、かずまる特攻隊にとっては、バリアフリー工事といえば、先日の丸亀駅の大騒音が記憶に新しい。そのあたりを古町駅に関しては考慮して欲しいものである。

郊外電車は、15時34分に松山市駅に到着し、外へ出ると、坊っちゃん列車はまだ到着していなかったが、なんと道後温泉行き3番線に「翼君」がいた。実に久しぶりである。さっそくかずまるは乗車口に走っていった。「よお!」と言ってきたらしい。

15時54分発の最終坊っちゃん列車は着席定数で前後客車ともほぼ満席で出発する。隣には大阪から来たという女性グループ客がいた。最終便というのは週末もそうだが、道後温泉行きは平日でも混むようである。乗務員は「イチロー」「がんばれ運転手」「S1車掌」。ただ、全体的に電車が遅れているらしく、1号機の出発も若干遅れ、14号機とは全日空ホテル前ですれ違った。

  

さて、このまま道後温泉へ行っても良いのであるが、冬の日の入りは早い。なんといっても、私もかずまるも明日は平日である。ということで、大街道で下車し、そのまま、西循環バスで帰宅した。先週同様、単に記録達成だけのかずまる特攻隊ではあるが、まあ、仕方がないのであろう。来週はまともな出撃をしようか。(2004.12.05、撮影は全て2004.12.02)

このページのトップへ >>

第113話 坊っちゃん列車に乗っただけのかずまる特攻隊!

11月27日(土)、いよいよ来週は土日が出勤の週末となる。今週末は家族サービスをらねばならない。というわけで、朝から大型児童福祉施設「えひめこどもの城」へ出かけ、その帰りに坊っちゃん列車に乗ることとをたくらんだ。

  

午後3時30分頃に岩崎町の東環状線交差点に車で乗りつけ、私とかずまるだけが下車する。ちょうど妻の運転する自家用車と坊っちゃん列車がすれ違った。我々はそのまま道後温泉駅へと徒歩で向かう。

今日は、太陽が出ているときは温かく感じる。むしろ、日差しだけが痛く、まぶしく感じる。が、ひとたび太陽が姿を消すと寒い。そんなときほど温泉が好まれるようである。その中で街角案内人の姿が目立つが、今日はマドンナは1人だけで、坊っちゃんも見なかった。

最終の松山市駅便が出発し、最終古町便の整理券をとりに行くと、なんと6、7番である。「なんで?」と聞くと「出発便の2便前の列車が出発したら渡すことになっている」とのこと。はて?いつからそうなったのだろうか。まあいい、最終便は1号機である。好んで後客車に乗る者もいるまい。

  

最終便の乗務員は「坊っちゃん2世」「大将」「ゲンちゃん」、乗客は前後ともまずまず座席が埋まる程度である。しかも、道後温泉へやってきて、大街道かJR松山駅辺りまで行って、再び道後温泉へ引き返そうと言う観光客が多い。最終古町便はそういう役目を持っているらしい。しかも、そういう乗客の中には、実はこの坊っちゃん列車で引き返そうと考えている観光客も結構いる。JR松山駅で「ゲンちゃん」が、この列車は古町で終点なのだと説明している。

先週坊っちゃん列車に乗車したときは、窓が開けられる状態だったが、今日はすでに窓を開けると寒い。1週間で冬の装いとなった。これから5ヶ月間そのような季節が続く。そして、かずまる特攻隊最後の冬に突入したのであった。(2004.11.28、撮影は全て2004.11.27)

このページのトップへ >>

第112話 土橋駅〜松山市駅間最長片道切符の旅!?

11月20日(土)、朝から伊予鉄土橋駅近くにあって、妻の勤務する病院でインフルエンザの予防接種を受けた。2時間ほどかかって、病院を出たのが11時前だった。ふと、時刻表を見ると、伊予市11時33分発の電車がある。ここで浮かんだのが、土橋駅〜松山市駅間(できるだけ)遠回り旅行であった。タイトルとは全然違うのではあるが、まあそれは気にしないこととしよう。

  

土橋駅というのは、趣があるというか、単にボロだけじゃないかと思うのであるが、付近の「土橋」のイメージを考えると、もう少し垢抜けした駅にならないか、と思うような駅である。

11時01分発の電車で一路郡中港をめざす。先日以来JRに乗り回しているものだから、特に私鉄の場合、民家と線路の間が狭いことが気になる。伊予鉄道郡中線をの地図を見ていると、松山市内の鎌田まではずっと旧国道56号に沿って走るが、松前町に入ると、岡田、古泉と自家用車が入れないようなところに駅がある。もとより、パークアンドライドでもするのであればともかく、地域住民が利用する場合は特に問題がないことであって、車社会が成り立つ前の道路配置などを考えると、伊予鉄道の歴史を感じる。郡中線は以前は20分間隔運転であったが、現在は15分間隔とし、かわりに朝のラッシュが終わると、3両から2両に減車される。20分間隔のままであったならば、伊予鉄道はどうであったのかと考えることがある。15分ならは、1便遅れても、と思うときぎりぎりの時間であるとも思う。

  

郡中港着11時24分、伊予市での乗り換え時間は9分である。これは問題ではない。天気も良いし、温かいし、とろとろと道を横断して、伊予市駅へと向かう。ちょうど1便前の伊予始発11時25分発の632Dが出発していく。4636Mは伊予始発11時33分の伊予北条行きである。なんで、このような中途半端なダイヤを組むのか?とも思う。次は12時27分、13時26分と続く。1時間に4本とは言わないが、せめて3本程度はは知らせられないのか?と思う。7000系1両で、なんなら期間限定で臨時列車扱いにしてても、今後伊予横田駅付近にできる車両基地の地元への配慮とかべきとも思う。特に伊予上野団地にある公社の大分譲地などは、バス路線もなく、車がなければ成り立たない場所である。伊予鉄道が再びバス路線を検討しているようだが、まずは、需要を掘り起こすべきと思うがいかがなものだあうか。最初の見通しは決して明るいものではないとは思うが、それはこれまでのJRや伊予鉄道のとってきた方策の結果であって、これからでも変えられると思うが・・・

松山到着は11時51分、これから城北1番線で松山市駅へ行けば、土橋駅〜松山市駅間(できるだけ)遠回り旅行が成立するわけだが、かずまるが宮田町にある大型スーパーへ行きたいと言う。ついでにそこで昼食もすることにする。甘やかしているといわれるが、かずまるにインフルエンザ予防接種で痛いのを我慢したら、プラレールを買ってやると言っていたのである。

  

当初の予算は1000円程度。だが、まあ、2000円以下ならば良いことにしようかと考えていると、なんとかずまるは「EF66」と「165系電車」をとりだして、どちらにしようかと考えている。渋いというか、なんというか。1時間近く考えたりするものだから、私のほうが根負けして、「EF66」を機関車だけにして、「165系電車」と両方を買う羽目になった。しめて2499円。だが、家に帰ると、かずまるはほかの車両を折り紙でブルートレインに仕立てていた。

時間は13時30分を過ぎたところである。午後の坊っちゃん列車古町便まではあと1時間半ある。1便前の松山市駅発14時23分の便に乗ろうと思う。それなら1時間早く帰ることができる。かずまるも遊ぶことができるではないか。ということで、13時43分発の城北2番線で松山市駅へ行き、そのまま坊っちゃん列車乗車口に居座る。14号機は少々遅れてやってきた。というより、城北線も道後温泉便も5分近く遅れているようだ。道後温泉発の電車は本町線を除き全線複線であり、運行本数も多いから少々遅れても目立たないが、坊っちゃん列車が間に入ると、何分遅れてきたのかが一目瞭然となる。

14号機の乗務員は「坊っちゃん2世」「大将」「ゲンちゃん」であったが、最初乗り込んだときはそうでもなかったが、次から次へと乗り込んでくる。これが松山市駅発便の特徴ではあるが、出発するときには立客が出た。1号機とは裁判所前交差点ですれ違う。大街道に到着すると、さらに乗客がどどっと乗ってくる。ほぼ満席である。このような列車に乗るのは久しぶりである。やはり坊っちゃん列車は古町から乗車するのが正しいようだ。

  

道後温泉はまさに観光シーズンである。がすまるがいつものように坊っちゃん列車の前の碑文に立っていると、観光客に邪魔扱いされるし、発車する坊っちゃん列車を撮影していると、私の写真を邪魔しておきながら、撮影の邪魔だというおばさんもいる。が、観光客に腹を立ててはいけない。ともかく、1時間早く道後温泉にやってきたのは大きい。今日は街角案内人がいる。

が、ともかく、次の15時19分発の東循環バスで帰ることとする。かずまるも早く遊びたいのか異存はない。さて、この循環バスであるが、空港線などとともに4カ国放送となっている。日米韓中の順で放送されるが、バス停間によっては、放送が終わるときには次のバス停にかかっている。これは、本当に中国人が乗車していたら怒るのではないか、と思うが、はたして後ろに乗車していた二人連れが「空港線ならともかく、このバスに外国人が乗車するとは思えない」と言っている。ちなみに、中国語に関しては、1バス停だけ理解できた。その名も「シーイーワン」つまり「西一万」である。おおっマージャン用語そのままではないか、と思う。そして、バスの次のバス停を示す表示板にナンバリングがあるなと思ったら、バス停にもナンバリングがされている。これも今日からのサービスらしい。

が、今日は一人気の毒な乗客がいた。道後温泉駅前で街角案内人に付き添われ、「このバス松山市駅に行きますか?」、運転士「ええ、行きます」、ちょっと、確かに行くのは行くが、45分ほどかかるぞ!市内電車なら17分!と思ったが、すでに彼は乗車しており、進言するタイミングを逸してしまったし、下手に言えば運転士のプライドにもかかわる。あとは彼がどうしても気になる。乗客がだんだんと降りて、先ほどの二人連れも降り、中央通二丁目バス停で我々が下車したときは、乗客は彼だけになっていた。合唱。(2004.11.21、撮影は全て2004.11.20)

このページのトップへ >>

第111話 かずまる初の単独乗車!

11月13日(土)、気温は低かったが、天気は大変良かった。だが、大変疲れていていたこともあって、午前中の出撃を見合わせることになった。昼前にかずまるが義父母宅へ行くことにもなって、かずまるは西衣山13時39分発で、私は衣山駅13時41分発で大手町へ行くことにした。かずまるとしては、初の単独乗車である。かずまるに放浪癖を心配する向きもあるが、そろそろそれも良かろうと思う。

  

高浜行きの電車が見えなくなって、衣山駅に横河原行きの電車が近づいたことを知らせる表示が出る。わずか2分であったが、かずまるが単独でやってくる。かずまるは電車の一番前で立っていた。さて、当然かずまる単独乗車の場合は小児乗車賃が必要なのであるが、かずまるは150円の「小児割引切符80円」を持っている。我々は大手町まで行く予定であり、西衣山〜大手町間「小児割引切符100円」となるが、かずまるは衣山までの単独乗車で、一度下車して再び同電車に乗り込み、私と同行するという解釈で誤りはあるまい。

大手町から歩いてJR松山駅へ行く。今日はいよいよ「アンパンマンスタンプラリー」の最終回が待っている。22Dが「バイキンマン号」のはずである。14時を過ぎ、「しょくぱんまん号」を先頭に22しがやってくる。いよいよ「アンパンマンスタンプラリー」の終わりがやってくる。3週間にわたっての放浪旅が終わるような気がしてくる。スタンプは1号車の自販機前にあるため、12番乗車口前で待ち、そのまま乗り込みスタンプを押す。「快てーき」を持っていれば、何の問題もなかろう。そのまま駅の窓口へ行って、終了の証明をしてもらう。

アンパンマン列車4枚(アンパンマン列車1号、バイキンマン号、ドキンちゃん号、ゆうゆうアンパンマン号)、駅9枚(松山、多度津、高松、徳島、阿波池田、土佐山田、高知、窪川、宇和島)で、アンパンマンすごろくを狙う。とにもかくにも「ゆうゆうアンパンマン号」が大きかった。が、はがきを書きながら、住所とかずまるの苗字をみたら、多分ブラックリストに載っている奴から来たと思われるのだろうなあ、とも思う。

  

JR松山駅ほ出ると、ちょうど坊っちゃん列車14号機がやってくる。今日は改めて古町から乗車するので、ここから乗るわけには行かない。乗務員は「イチロー」「元気君」「T車掌」、彼らの後ろにやってきた城北1番線で古町へと向かう。古町では昼食代わりに駅のコンビニでパンを買って、ホームで食べながら時間をつぶす。その前を「紅顔の美少年」が今日は市内電車の運転手として通り過ぎる。

今日は、大型タクシーで乗り付けた小団体客がおり、坊っちゃん列車の中はなかなかにぎやかであった。京都から来たらしいが、彼らの話を聞いていると、中心部だけに限ると、松山の街は京都と変わらないらしい。が、彼らは松山市を人口40万人で、高松市よりも少ないと思っているらしい。ちなみに、1号機とは県庁前交差点ですれ違った。歩車分離信号が増えて、坊っちゃん列車同士のすれ違いが東へずれた中で、今日はまずまずのすれ違い場所である。その歩車分離信号であるが、ロープウェイ街の向こうの平和通の交差点では歩車分離信号がとりやめになった。自動車に特に不評で、本来守られるべき歩行者についても自転車同士が交錯して、本当に安全なのかと思う。県庁前交差点などは成功例だと思うだけに、もう少し考えてみろと言いたいところである。

今日の道後温泉は混雑していた。やはり温泉シーズン到来である。だが、11月中旬になると、我々としては午後3時半はすでに遅い時間だと言わざる得ない。街角案内人はマドンナが帰っていっていくのが見えた。来週からはもう少し考えなければならないと思う。なお、今まで資料館だった道後温泉駅2階部分が今日から「坊っちゃん茶房」になっていた。ならば、今までの資料館は?と思って2階へ上がっていたが、全面が喫茶店と化していて中の詳細を確認することができなかった。

  

今日は外食をする予定である。午後5時半までに妻と合流する必要があるので、確実に合流できる「高島屋」7階に向かう。今夜行く店は、10年前の宇和島時代に妻や同僚とよく食べに行った店である。元上司などは、連れて行ったら「なぜ今まで教えなかった?」といわれたし、私が松山に転勤した翌年は、そこで2時間ほど食べてから、私がいた社宅の上司宅でマージャンをしていたらしい。私も松山からわざわざ行ったこともある。が、その翌年にはご主人が「修行に出る」といって、店を後継者に譲ってしまった。それから8年、先週の某紹介テレビでご主人が紹介されているではないか。その番組は「某番組に上手いもんなし」と酷されることもあり、事実伊予市内のコロッケ屋は紹介後客が増えすぎて、地元客が食べられない時期が続いたらしい。その後その店に行ったら、味が確実に落ちていたのを思い出す。だが、そのご主人に関してはそんなことはあるまい。

「高島屋」で「関口知宏さんの鉄道12000キロ」の本を買って、妻と午後5時に松山市駅前で合流し、再び大街道まで電車に乗って、一番町の「ホテルトップイン」の1階にある「懐凪(かなぎ)」へと出かける。ご主人とは8年ぶりに会ったが、すぐにわかった。ご主人も私を思い出してくれた。あれから8年、かずまるも6歳になった。食事のほうはおまかせ料理が主流なのだが、相変わらず挑戦的な料理を出してくれる。このご主人に限っては、某テレビのジンクスを破ってくれると期待している。と思いながら、満足して帰宅したのであった。(2004.11.14、撮影日2004.11.13)

このページのトップへ >>