愛媛マラソンの考察 (55)

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第275話 愛媛 マラソン〜高低差の話

愛媛マラソンのコースの欄にある「高低図」

だが、この図には、かなり「ウソ」が描かれている。

この高低図は、(現在は車載カメラからだが、以前)ルート・ラボサイトで表示されていたころの高低図がもとになっていると思われる。

(1)まず、目につく「往路・復路の平田の坂」であるが、ここで注意したいのは、次のとおり。
「ピークは2つもない・往路は右側、復路は左側がピークに近い」
「往路の右側、復路の左側にある坂の途中の飛び出たような斜面はない」
要するに、この高低図は道路の位置ではなく、元の山のピークである。

(2)平田の坂の場合は、まあ良いとして、問題はその北側の坂である。
ここも、この高低図は、道路の位置(高さ)ではなく、元の山等の位置である。
「10キロ先の底地は存在しない」
「次のピークの間にある「ひび」のような底地も存在しない」・・・この間は2つのトンネルのある場所である。
「11キロから12キロの間は(トンネル内の)下り坂ではあるが、こんな急こう配はない」

(3)13キロの上り坂は「粟井川」、16キロ過ぎの下り坂は「河野川」であり、この間の小刻みなアップダウンは実在する。

(4)これほどアップダウンが多い割には、それを言えば「18キロの国道196号の立岩川と20キロ手前の県道の立岩川のアップダウンがない」

(5)22キロあたりのピークは、実は2つのピーク谷間あたりが道路上のピークであり、そこまでは上らない。

(6)25キロ手前の折り返し付近は、明らかに上っているのに、高低図には表示されていない。(折り返し区間である23・8キロから24・8キロの折り返 しまでは、だいたい8メートル上っている。まあ、たいしたことはないが・・・)

(7)復路平田の坂を過ぎた37キロから相当上っているように見えるが、まあ実際には上っているのだろうが、X軸とY軸の縮尺比を考えると、決して上って いるようには見えない。しいて言えば、38・3キロの(天井川)大川を越えるときに坂を感じるが、それ以外は「坂はない」と思って差し支えない。

(2024.01.07)





第274話 愛媛 マラソン解説編(風の話・後編)

今回は前回に引き続き、例外的(でもその確率は半分位)な場合を取り上げてみます。

まずは「北又は北東の風」の場合。

(カシミール3Dを利用)

第54回大会がそうでしたが、この場合は「前半確実に向かい風になり、後半は追い風となる」こと。

対処方法としては、まだ余裕のある往路では、誰かを風よけとして、無理をしないということになりそうです。

そして、「後半は追い風になるんだ」と言い聞かせながら、心に余裕を持つことが必要と考えます。

そして、最もやっかいなのが「西南西」からの風。

第53回、第55回、第57回大会がそうでしたが、この場合は「低気圧が通過する、又は通過した時」の風向きです。(結構多い)

対処方法としては、「これはあくまで私の考え方」ということを先に言っておきます。

まずは、第53回大会の場合は、後半向かい風になることを恐れて、ペースメーカーに張り付き、結果、残り5キロでペースメーカーに置いて行かれ、更に42 キロを過ぎてから転倒しながらもぎりぎりサブ3.5を達成しました。この時、その前年に私より1秒速かった方が往路10キロあたりで集団から離れて先行し たものの、25キロあたりで追いつき、結果的には3時間40分位でゴールされました。

だから、私の対応は間違っていないと思ったのですが、第55回大会では、川内選手が前半追い風に乗り、後半は我慢の走りで2時間10分を切られたことは記 憶にあると思います。

この走り方の方が良いのかな?と思い始めたわけですが、実は第53回大会後「頭の片隅にあった記憶」それは、「後半は横風だった」ということでした。

つまり、「低気圧が通過している場合は、よっぽどのことがない限り、天候が安定しているわけがない」という結論に至りました。

そして迎えた第56回大会「あの、極寒の大会」は「一時大会開催が危ぶまれるような強烈な冬型の気圧配置が崩れるとき」、私は「賭け」にでたわけです。

つまり、前半強烈な追い風に乗って貯金を稼ぎ、ひたすら復路の風向きを気にしていたわけですが、結果は「復路は横風だった」わけで、自己記録を2分以上短 縮する記録を出すことができました。

まあ、以上は「本当にバクチの可能性」があることは否定しませんが、このようなこともある思っていただければ・・・と思います。

いずれにしても、大会1週間前になれば、当サイトで「しつこいくらい」風予想をしていきたいと思います。

(2023.12.31)





第273話 愛媛 マラソン解説編(風の話・前編)

愛媛マラソンは松山市から旧北条市へ向けて走るわけだが、この旧北条市というのは「風早の郷」と言われ、結構風が強いので有名です。

(カシミール3Dを利用)

特に、冬場は北西の季節風が強く、ランナーを悩ませる「元凶」となります。

今回は、そのうち、この季節の一般的な風である「北西の風」の場合を取り上げ、次回は後編として、例外的(でもその確率は半分位)な場合を取り上げてみま す。

さて、一般的な風である「北西の季節風」の対策ですが、実はこの風が最も「やっかいな」風となります。

まず、愛媛マラソンで2個目の「往路粟井坂トンネル」を抜けた12キロを見た場合、北西の風というのは、左前方からの風を受けることになります。

上図は、カシミール3Dのカシバード起動し、「北へ0度のつもりで」真北を向いている状態です。

このように、往路はずっと左前方からの風を受けるわけですが、上図のとおり、コースはずっと真北へ向かっているわけではないため、微妙に向きが変わるわけ です。

しかも、北西の風であれば良いのですが、これが微妙に西北西の風だったりすると、真横からの風となります。

この西北西〜北西の風が続くと、帰りも案外追い風になりにくいということもあるわけです。

さらに厄介な風が「西風」です。

一昨年11月26日(土)の前日の気象台は「西の風 後 北西の風 海上 では 北西の風 やや強く」と発表していました。

上図を見ると解るとおり、実は西風になると「追い風」になります。

ただ、人間の感覚は結構いい加減なもので、追い風だと特に何も感じず、向かい風だけが記憶に残るということになるのではないでしょうか。

特に、2年前の1月30日に「お一人様愛媛マラソン42.2キロ試走」をした時は、往路北西の風、復路西南西の風という往路・復路ともに向かい風という 「シャレにならん」事態を経験しました。

結局のところ、この時期の一般的な風である「北西の風」になった場合の対応方法としては、できる限り他のランナーを風よけにして走るしかないのかもしれま せん。

あと、後編で「西南西の風」の場合の対応策で述べる予定ですが、間違っても「往路が追い風だから、復路は向かい風になるだろうから、前半自重する」という ことは避けるべきと思います。

これは、確かに後半向かい風になるかもしれませんが、復路向かい風になる保障はありません。

ただ、向かい風になったら、周りのランナーを風よけにすることを考えた方が良いわけで、追い風の場合は(暴走は行けませんが)追い風にのるべきと考えま す。

走る時にそのようなことを考え続けることが正解かどうかは解りませんが、そのくらい余裕を持って走れという意味ととらえていただきたいと思います。

(2023.12.24)





第272話 愛媛 マラソンコース解説編(その3)

今回は、国道196号へ戻ってから以降の解説をします。

国道196号へ戻ってしばらく走ると27キロ地点で、あと15キロ、つまりあと3分の1まで戻ってきました。

(上図の〇内の数値に20を加算したものがキロ数)

このあたり、後で改めて説明しますが、25キロ手前での折り返しを過ぎて向かい風(左前方)だった時、この26.7キロあたりで2回左折したら、当然風向 きは変わると思ったら、まだ向かい風で絶望したことがあります。これは、2回左折はするのですが、実はまだ180度回転していないからで、27キロあたり でもう一度緩やかに左カーブをしてようやく180度回転することになります。

大した話ではないのですが、この「絶望」がマラソンでは影響してくるので念のため。

さて、28キロあたりにコンビニがあるのですが、そのあたりから、前方に上り坂が見えてきます。

坂そのものは大した高さでもなく、実際の勾配も緩やかなのですが、なにしろ、かなり手前から見えるので、少々気になるところです。

実は、ここからみのような天井川等による「小刻みなアップダウン」が始まります。もっとも、これは往路でも経験したことなのですが、さすがに復路になって くると、この「小さな坂」が脚へボディブロウになってくるわけです。

これを「ダメージと感じるか?」「変化があってちょうど良いと思えるか?」が分かれ目になると思います。

というのも、この先は小さなアップダウンの連続となるため、ただひたすら我慢の区間なのです。

具体的には、次のような坂があります。いずれも、そんなに上る感じではなく、勾配も緩やかではあります。

・(前述)28.4キロ:河野川
・29.1キロ:高山川
・30.2キロ:川ではないのだが、岬の勾配を上る感じ
・30.7キロ:粟井川


粟井川を過ぎると、再び光洋台の平地へと出ます。そして、いよいよ前方に山、つまのトンネル区間が見えてきます。

ここで、1キロほど「フラット、一直線」という区間となりますので、ここでもう一度体と走りのチェックをするべきと思います。

そして、いよいよ復路の「要注意区間」である山岳区間へ。

32キロを過ぎると、愛媛マラソンに限らず、あと10キロとなりますが、愛媛マラソンでは、ここから2キロが「要注意区間」です。


目の前に山が迫り、まずは信号を過ぎたところで、一気に10メートル近く上ります。

勾配そのものは緩やかなので、ここは、若干前傾姿勢をとっていれば、特にペースを上げる必要はなく、単に「上っている」という意識で走る必要があると思い ます。

そして、トンネルに入っても上りは続きます。1つ目のトンネルを過ぎると、海側の往路の道路が見えるのですが、往路よりも2メートル位高い位置を走ってい ることが判ります。

そして、2つ目のトンネルに入り、トンネルの途中から下り始めます。ここも、下り始めたら、下りを意識した走りが必要です。

というのは、過去の経験で、第53回大会、私は3時間30分のペースアドバイザーについていたのですが、毎週この区間を走っている私としては、多分3時間 29分30秒でのゴールをめざしているな、感じていたのですが、この2キロをともにキロ5分07秒(2キロで10分14秒)かかったのです。

当然ながらサブ3.5で走ろうとすると、キロ4分58秒が絶対条件ですが、百戦錬磨のペースアドバイザーにして、この「トンネル+坂」の幻影に惑わされた わけです。

その結果、「これはどこかでペースアップするな」と感じたとおり、ペースアドバイザーは復路平田の坂を下ったところからペースを上げ、私は置いて行かれま した。

ちなみに、ペースアドバイザーのゴール時間は(テレビで確認したら)3時間29分10秒位、私は42キロを過ぎたところで転倒したにも関わらず、ぎりぎり 3時間30分を切れました。

というわけで、この「魔の32〜34キロ」についても、後日詳細に解説したいと思います。

さて、34キロを過ぎると、まだ相当高い位置を走っています。

で、往路10キロあたりの(海へ向かう)三叉路を過ぎると、35キロ地点へ向かって下り、次の堀江小学校前信号を過ぎると、今度は権現川の上りがあっ て・・・という「勾配だらけ」の区間を過ぎた35.2キロの「権現交差点」を過ぎたあたりから、いよいよ愛媛マラソン最大の難所「復路平田の坂」が始まる わけです。

というわけで、今回は、その「愛媛マラソン最大の難所」と言われるゆえんは、坂だけが問題ではないのですよ、そこへ至るまでのペース配分に左右されるので すよ、というお話でした。

この辺りは、前述のとおり後日詳細に「しつこいくらい」述べます。


そしていよいよ、愛媛マラソン最大の難所、35.3キロから始まる「復路平田の坂」の攻略方法を書いてみます。

なお、個人的見解でもあるので、ご注意願います。

3.2キロの復路権現交差点(信号機あり)を過ぎると、左折する細い道が3本あります。

この3本の道を通過するたびに、それぞれを「フェーズ1」「フェーズ2」「フェーズ3」と心で叫んでみます。

そして「フェーズ1」では若干前傾姿勢へ、「フェーズ2」では若干足を上げて上りを意識、そして「フェーズ3」では両手を大きく振る。

ちなみに、実際のところ、この3種の方法の順番など「どうでも良い」のです。

フェーズ3を過ぎたら、ほぼ頂上にある36キロ地点まで、あと300メートル。300メートル頑張れば坂は徐々に緩やかになり、その向こうの立体交差まで あと50メートル。

つまり、「単に気を紛らわそう」というだけの話です。フェーズ3から頂上までは約2分から3分ですので、そもそも700メートルある「復路平田の坂の上 り」で上りを意識するのは300メートル程度ですよ、という「誤魔化し」でもあります。

これを思いついたのは、「まだ間に合う!東京マラソン最終1ヶ月対策」の「谷中博史氏」のコラムの中で、マラソン1カ月前になったら「腕振りの練習をしま しょう」というのがあり、これはラスト5キロのつらくなったところで「最低5分は腕振りをする力をつけましょう」という趣旨の言葉からです。(もっとも、 「フェーズ1」というのは「宇宙戦艦ヤマト2199」に出てくる言葉ではありますが・・・)

ちなみに、5年前に「集団走」をした時、「カジョさん」と、上りの間「ずっとしゃべっていたら上りを忘れていた」ということもあるので、あるいは、近くを 走るランナーに「話しかける」というのも良いかもしれません。(もっとも、相手次第では相当嫌がられるでしょうけど・・・)

で、36キロを過ぎると、今度は下り坂。

復路で気をつけたいのは、既に脚のダメージは相当でしょうから、無理をしてペースを上げるのはやめた方が良いと思います。

過去に、ここで急に足がけいれんを起こした方とか、転倒した方とかを見かけたことがあります。(そういう私も、第50回大会では下り始めたとたんに膝関節 に違和感を感じてペースダウンしたこともあります。)


そして、復路平田の坂を過ぎると、あと5キロ。(このあたり、愛媛マラソンは、あと15キロで国道に戻るし、あと10キロから山岳区間に入るし、あと5キ ロで市街地に入るものですな。)

愛媛マラソン高低図では、ここから相当上るように見えますが、5キロでのお話なので、決して上っているようには見えません。見えないのですから、上ってい ると思わないことです。

ただ、上りを感じる場所はただ1か所。それは38キロを過ぎたところで、目の前に天井川「大川」の上りを感じます。ただし、感じるだけで、決してダメージ となるような坂ではありません。それを過ぎると、ほとんどフラットだと思って差し支えありません。

あと、気をつけることと言えば、次のとおり。

●39キロ付近では、しばらく右カーブが続きます。道路は進行方向2車線、反対側1車線という変則で、進行方向左側にトイレがあることもあるわけですが、 効率的な走りを考えると、中央部を走った方が距離が短くなります。

●40.3キロあたりで、市中心部に入り、道路が広くなるのですが、その先に「路面電車の踏切」があります。一応マットを敷いているのですが、ここで脚を とられないように。

●42キロを過ぎると「西堀端」を左折して、ゴールへ向かいます。この左折は急角度ですし、砂で滑ることもあるので、落ち着いて左折しましょう。(私は第 53回大会で転倒しました。)

●この西堀端を左折したところからゴールは、意外と上っています。そのためかどうかは解りませんが、このラスト150メートルで転倒する方々を多く見ます ので、やはり注意が必要と思います。

それでは、笑顔でゴールできますよう。

(2023.1217)





第271話 愛媛 マラソンコース解説編(その2)

愛媛マラソンコース解説の3回目、今回は、12キロ光洋台からの北条地区を解説します。
12キロからは国道196号を延々と北上するのですが、この区間は、本当に延々と国道を北上するだけという、本当に「退屈」な区間です。

実際には、多少のカーブと天井川等によるアップダウンがあるのですが、往路ではほとんど気にならず、むしろ変化があって良いと思います。

さて、13キロを過ぎると、前方に粟井川の上りが見えてくるのですが、そこを過ぎると14キロ。

14キロといえば、全コースのおよそ3分の1。このあたりで、当日の体調を確認して、14キロ通過時刻の3倍でゴールできるかどうか計算すべきという指南 書があります。


さて、この区間で気をつけるべきは、むしろ「風向き」。

この旧北条市は、別名「風早の里」と言われるほど風の強い地域です。

これが往路は北西、つまり左前方から容赦なく風が吹いてくるというのが「通常の」気象状況。

さて、この区間を走っていて、過去10年間、飽きもせずにこの辺りを走ってきた経験として、風向きは「3種類」あることが判っています。

実際には、往路13キロ辺りの状況で、通常の「@北西=左前方」「A北北東=ほぼ真正面」「B西北西=追い風」、また、@には「ほぼ西風」という派生系も あります。

この風向きによって、レースのペース配分をするべきなのですが、そのあたりは、後ほど「特集」を組んで詳細に述べたいと思います。

というわけで、この区間は、特に対策も何もなく、「後半に向けて無駄な走りをしないこと」これに尽きると思います。


さて、18キロを過ぎると、第53回大会以降コースの変わった区間へと出ます。

上の図のように第52回大会までは立岩川の手前から側道にそ れ、そのまま立岩川を延々と上っていくコースでした。

それを変更する理由は、どうも第1折返し区間にあったらしいです。第1折返しの重複区間にある正岡神田地区が完全に孤立してしまうため、コー ス変更の要望があったと聞きます。確かに、第1折返し区間がなくなれば、その地の方々は第1折返しの井口橋からの出入りが可能になるわけです。ちな みに、以前は背後の山の細い道を抜けるしかありませんでした。

あと、国道からそれる際、国道のガード下に中継車が入れないということもあったと考えます。実際、第52回大会の録画を見ていると、側道へ入る直前 に上空からの映像となり、その後有力者の紹介、北条鹿島の鹿の紹介があって、再び上空の映像となって、ランナーは新20キロ地点を通過したあたりから再び 中継車からの映像となります。つまり、中継車は以前から新コース上を走っていることになるわけです。

19キロ手前で一度立岩川を越えて、国道から離れ、今度は1本山側の県道からもう一度立岩川を渡ることになります。

この立岩川ですが、国道の場合は勾配が緩やかなので、特に問題もないのですが、県道側は多分愛媛マラソンコースで最も急勾配の上りと思われます。まあ、ほ ぼ100メートル程度の上りなので、特に致命傷にもならないとは思いますが、ペースを乱さないことが必要と思います。


で、立岩川に出ると20キロ。ここから2キロ近く立岩川をさかのぼります。ちなみに、この区間は唯一1車線の狭い道路です。ただ、2キロで8メートルほど の上りなので、特に問題もないと思いますし、まあ実際には上っているのでしょうが、上っているとは思わないのが良いと思います。

なお、この区間は、前方の川を見ていると、確かに上っているように見えますので、視界右側の松山方面の遠景を見ていた方が上っているような気がしないので はないかと思います。

そして、中間点を過ぎ、21.6キロあたりで2車線の道路が近づき右折。

実は、この道路に入ってからの600メートルが「上りを感じる」場所となります。

しかも、道路がS字カーブを描き、それに合わせて左右に傾いているので、足首に注意が必要かとも思います。



そして、22.1キロの峠を過ぎると、目の前に北条の街並みが広がります。

知らない間にこれだけ上ってきたわけですが、ここから一気に下るというのがちょいともったいないなあ、と思う区間でもあります。

さて、ここから往路走ってきた国道196号方面へと向かうわけですが、この途中に「折り返し区間」があります。

気をつけるべきは、これからの2キロです。



答えは簡単。急な坂を下った場合、平坦な道が上り坂に見えるという錯覚がある。しかも、この先の信号のある交差点を左折し、折返し地点 までは実際に上り坂となります。なお、愛媛マラソンコースの勾配図では、25キロまでの勾配が省略されているのですが、実際にはかなり上ります。

いや、上るのはせいぜい6メートル程なのですが、片側1車線の道路で、ランナーが対面走行しているため、ランナーの頭の部分が「ウエーブ」のように見えて 勾配を感じるのです。

で、この区間は前述のとおり対面走行区間。つまり、前からやってくるランナーが見られる区間ですので、これが楽しいという方々もおられるようです。

また、25.5キロあたりに給水・給食ポイントがあるのですが、このポイントは、往路でどこに何があるかはっきりと見えたうえで、復路でお世話になること のできる唯一のポイントでもあります。なので、「目標の給水・給食」があれば、先に確認することができます。なお、今回はまだわかりませんが、以前はここ にパンが置かれていたため、給水→すぐには飲まない→パンを取る→パンを食べて給水→コップを捨てさせていただく、ということができました。

なお、このあたりに(今回はコロナの影響で不明だが)「JA」が「豚汁」をふるまってくれるところでもあり、(なぜか)それを待つランナーがひたすら「列 をなして待つ」姿が見られます。

そして、26.5キロあたりで往復走行区間の出口を左折、そして、その先200メートルで再び国道196号へ戻ってきます。

ここの注意点は、コース図を見ると解るのですが、何回も方向転換すること。つまり、そのたびに風向きが変わるため、風を観方につけることが必要かと思いま す。

特に、国道196号へ戻る「先の200メートル」は、だいたい強烈な向かい風を受けることが多いです。

そして、国道196号へ戻ってくると、まもなく27キロ地点。あと15キロとなります。

ここから、再び「退屈な5キロ」を延々と南下することになるのですが、復路では往路では気になりにくかった「坂」が待ち構えます。

(2023.1210)