松山市内で開催される唯一のハーフマラソン大会である「坊っちゃんランランラン」。 第9回大会で初めて10キロ、翌年から連続してハーフに出ている私が言う資格はないのだが、最近の異常ともいえるランニングブームの中で、手作りだったこの大会はオーバーフローし、一度は大会打ち切りの手紙が来たほどだ。 ただ、この時期は荒れる日が多い。今年も一昨年同様、暴風・低温、ただ、かろうじて雨は避けられた大会となった。 結果として、一昨年同様の西風は、基本往路(5キロ手前〜11キロ)追い風、復路(11〜17キロ手前)向かい風となる。一昨年と比べると、風は若干弱いが、気温は低かった。ただ、気温に関しては、オチがあった。これは後で述べる。
ハーフマラソンのスタートは9時30分。受付は8時45分なのだが、その後の荷物受け取りがスタート時間になっても終わらない事態となった。 これがこの大会がオーバーフローしている象徴でもある。ちなみに、私はテニスコート近くのレストハウスで着替えをし、ストレッチをし、テーピングをし、100円を払ってロッカーに荷物を預けるのが常となっている。 だが、このスタートの遅延は私にとって最悪の事態を引き起こしたのだ。 私は、この時期大変トイレが近い。それは尋常ではない。具体的に言うと、9時過ぎに市坪駅前のトイレに行き、そこで職場の同僚に会い、戻る途中「それでは私はもう一度トイレに並びます」状態なのだ。 幸い、この大会は幸か不幸か開会式が長いため、スタート15分前でも気をつけていれば、そこそこその場所に並ぶことができる。 が、一昨年はそれでもスタート地点でトイレに行きたかった。昨年は気温が高く、さすがにそのようなことはなかった。だが、一昨年よりも気温の低い今年は、使い捨てカイロを装着していたにもかかわらず、既に9時30分にはトイレに行きたかった。 それが、スタート6分遅れは私にとって致命傷となった。走り始めて体が温まると、尿意はそのままストップするが、それまでにたまったものは如何ともしがたい。 これが、私の「あまり大会に参加しない」という理由でもある。寒い時はトイレとの闘いになるし、暑いときは先日の大阪マラソン状態となる。 なお、以下の時間は全てネットタイムとする。 ともかく「トイレに行きたい」状態の中、9時36分にスタート。 最初の1キロは5分01秒だったものの、その後はほぼキロ4分40秒ペースで、5キロ23分40秒。ただ、この間は1・5キロまでか向 かい風、そこから第1折返しまでが追い風、5キロ手前までが向かい風という複雑なコースにもかかわらず、ほぼフラットだったのはなぜだろう。 ともかく、5キロ手前から11キロまでの追い風区間はキロ4分30秒で走る。それができなければ、私は既に老化現象が進んでいるとして、今後の対策を考えるとしていた。 それが、2年前のこの大会で自己記録を出したが最後、以後3大会連続更新できないことに対して、退路を断つ意味もあったのかもしれない。 もっとも、私は市民ランナーなのだから、そんな大げさなことを考える必要はない。だが、無理をすることに対するダメージを考える必要はあると考えている。 さあ、その追い風区間に入った。 5キロを過ぎ、予想どおりの西風の中、5キロ手前から追い風となった。私の行軍方法としては、この追い風に乗って、11キロの折返しまではキロ4分30秒で走り続けることを目標としていた。 だから、6キロ28分07秒(キロ4分27秒)で通過したときは、よしよしと思ったものだ。だが、その後は4分40秒、4分39秒、4分36秒が続く。 これは予想外の失速だ。 実は、今日は寒さ対策として、黒の長袖の上に白の半袖ランニングを着た。これはもちろん、腕に少しでも暖かさを受け入れるための「黒」だ。 が、実際に走ってみると、「単に気温が低い」状態で、かつ「追い風」の場合は、むしろ暑く感じるのだ。 これは「今日は、やってしまったかな?」とも思ったほどだ。(2013.12.14) |