昨 年のペースよりは早いものの、12月23日の42・2キロ試走のペース並みで15キロを通過する。1時間25分16秒はこの5キロを27分52秒かかって いる。10キロを当初グロスタイム1時間01分を予定していたのが3分近く早かったわけだから、ここは5キロ28分を切れたならば、グロスサブ4を確実に 狙うためには最適なペースだと勝手に解釈する。 前回大会と比べて大きく変わったのが、トイレの数である。前半だけで2箇所増設されているのだ。前回大会後のアンケートでも「トイレの問題は認識しております」という記載があったから、それでトイレをケチったら怒るぞ!状態でもある。
それと連動しているのが、給水ポイントである。前回は雨だったから、給水は摂るべきであっても、多少ルーズになる。が、今回は晴天で気温も上がっている。だから、前回の給水地点だったら全て給水をするべきである。 が、今回はトイレが増設されている関係で、給水ポイントも多くなっている。極端な話「また給水ポイントか?」と思うような場所もあった。が、次の給水ポイントを考えると、パスする勇気もない。だから、途中で飲みすぎではないか?と思うようなところもあった。 で、今回の給水ポイントでの珍事。 ひとつは、14・4キロ、パルティ北条の地点。机に並べられた紙コップを取ると、な!なんと!空っぽである。「ハズレ」ということか?もう一度取りに行ったことは言うまでもない。 そ して、もうひとつは、37・1キロのJA平田の給水ポイントである。このあたりでは、ボランティアの方が紙コップを手渡しでくれるのだが、受け取ったと き、その方はなかなか手を離してくれなくて、バランスを崩してしまった。多分、その方の視線が私の方になかったのであろう。このあたりは、ボランティアの 方をとやかく言うつもりはなく、こんなこともありましたということで。 16キロあたりになると、昨年同様、トップ集団が道路対面を通過していく。既に彼らは28キロ地点を走っていることになる。うーん、と、その差を考えてしまう一瞬でもある。 さ て、17キロ手前には、いよいよ給水に加え、給食として、バナナが用意されている。が、実際にその場所に行くと、そんなものは見当たらない。正確に言う と、見つける余裕がなかったということなのだろうが、そんなこんなで、結局通過してしまう。昨年同様バナナには縁がないらしい。 そ うして、いよいよ一旦国道196号を離れて、立岩川沿いに上って行くところまでやってきた。ここから、第1折返しまでは、地図で見れば、かなり上ってい る。ただ、実際に走っていると、そんなに勾配を感じない場所でもある。個人的には第2折返しの方がよっぽど勾配を感じる。昨年のこのあたりでは、脚からの サインが不気味なほどまでになかった。今年も膝以外のサインは全くないのだが、膝そのものが昨年よりも重く感じる。立岩川を上り、2車線の県道に出るとこ ろにある20キロ地点は1時間53分14秒、この5キロは27分58秒かかっている。 第1折返しを経由して現在地まで 戻ってくれば、そこがちょうど中間点。その直前、トイレロスの間に置いてきぼりになった4時間のペースメーカーとすれ違う。1分程度前にいる。そして、 21キロ地点にある給水、給食地点へと向かう。ここには、前回同様パンがあるから、ぜひ食べなければならない。ただ、今年はオレンジジュースがないため、 やっぱりスポーツドリンクとパンという組み合わせとなる。 このパンもなんとか見つけたものだったが、ここでパンを見つ けられたのは、大きな理由があることに後で気づいた。というのも、さきほどの20キロ地点でその場所が見えるわけだから、どのあたりにあるかというのがあ らかじめ判っている。だから、さっきのバナナは、立ち止まってでも確認しなければ、まったく判らなかったわけである。次の25・4キロには栄養食品があ る。ここも、折返しがあるから、場所の確認は比較的容易だ。が、どうも、栄養食品というのは、食べたら口の中が乾いてしまうような気がしてならない。メー カーには悪いが、昨年もあの場所だけ、あたり一面に捨てられていたのを思い出す。だから、この場所では、直前に1個だけ持参している森永ウイダーの出番に して、そこのゴミ箱に紙コップごと捨てさせていただこう。 なとど、考えている間に、ちょうど中間点を通過する。タイム は1時間59分10秒で、グロスの場合実に1時間59分59秒であった。昨年と比べると、グロスで8分29秒、ネットで5分47秒早い通過である。12月 23日の試走より40秒ほど遅いだけで、トイレロスを考えると、ほぼ同タイムといえる。だが、その後1ヶ月間のペース走の場合は、遅くとも1時間56分台 で通過していたから、思ったよりもペースが上がっていないことになる。 もっとも、中間点を過ぎても、非常に楽な状態であり、むしろ「もう半分?」という気さえしていた。だから、第2折り返しをもって中間点としようと思ったものだ。 ただ、ここまで人間ペースメーカーの如きペースを刻んでいた私に異変が起こったのである。 中 間点を過ぎた後は、しばらくだらだらとした上り坂が続いた後、鹿島へ向かって急激な下り坂となる。しかも、今日はこの時間帯既に西風が吹いており、つまり は強烈な向かい風の中で下っていくことになる。そうなると、だんだんと勾配が緩やかになるに連れて、向かい風だけが気になってくる。そんな中、22キロま での1キロを5分30秒と多少ペースが上がり、23キロ手前で第2折返し地点への交差点を左折する。ここから往復3キロちょっとが、私の最も嫌な場所であ る。距離あわせだということが見えみえという中途半端なコースだし、しかも、結構勾配がきつい。理論上は、さきほどの立岩川よりも緩やかなのだが、見た目 には、それ以上の坂に感じるのだ。 その、23キロから24キロまでの1キロを・・・なんと!4分40秒で通過したのである。 こ れは、私がペースを上げてしまったのか?それとも、表示位置が間違っていたのか?通常ならば、画像のとおり、路面にはっきりと表示があるのだが、応援の方 々が多くて、そのあたりが全くわからない。ただ、その向こうにある第2折り返しから戻ってきたところにある25キロ地点は、1時間20分30秒でこの5キ ロを27分16秒と、多少なりともペースは上がっている。1キロ4分40秒といえば、平均のペースよりも50秒ほど早いわけだが、それまでのペースと比較 しても、たった40秒程度しか早くなっていないことを考えると、やっぱり表示のミスか?という気がしないでもない。 だ が、走っているときには、そんなことまで頭が回らない。中間点を過ぎたあたりで前を走っていた男女2名がだんだんと前方へと小さくなっていったことから、 この2人にペースを合わせようとしてペースを速めたのかと、その段階では思ってしまう。さらに、24キロあたりで抜かれた女子高校生にも、やはり若干おい ていかれている。 このように、他人についていこうと思ったにも関わらず、おいていかれたという精神的なダメージが出たのか?それそも、単に風邪具合が悪かったのか?昨年ペースの上がった27キロ地点を過ぎても、全くペースが上がらなくなったのである。(2011.02.11) |