ランニ ング編

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 【3-2】  第50回愛媛マラソン完走!  その1  その2   その3   その4   その5

スタートする場所は昨年より若干前あたりか。しかも、道路中央へ並んだから、昨年同様右から追い込まれることはあるまい。しかも、坊っちゃん列車もいる。

スタート2分前。ポンチョをしまい、ビニール合羽を腰に巻く。が、この期に及んで、エラいことに気づく。「右ふくらはぎがつっている」左アキレス腱に違和感があったため、右側は盲点だったか。しかし、もう遅い。とりあえず、今はストレッチとマッサージしかない。

9時30分、号砲一発!今年も愛媛マラソンがスタートした。

  

目測で、グロスタイムロスは40秒程度のはずだったのだが、坊っちゃん列車の客車の位置に高橋尚子さんがいて、みんなハイタッチをして いる。私もその輪に入っていったのだが、なぜか私のタッチには高橋尚子さんは気合が入っていたような気がした。ま、気のせいだろう。そんなことをするか ら、グロスタイムロスは51秒だった。無駄な時間だが、楽しむことも必要だろう。

そして、まずは坊っちゃん列車・・・なのだが、今回は2年前同様Kさんだ。多分私は判らないだろう。一応声をかけたが、やっぱり判らな かったようだ。なお、私はスタート地点を過ぎたところでストップウォッチを押しており、以下の記録はすべてネットタイムである。もう少し厳密に言えば、実 際のネットタイムとは2秒ほど誤差があったことと、記憶の問題もあり、実際のネットタイムから逆算したタイムとなっている場合もあるので念のため。

愛媛マラソン3回目にしてわかってきたことは、スタート直後の怒涛の渋滞は、今の私のすぐ後方だということ。スタートダッシュをかけて はいけないが、自分のペースを守ることのできるぎりぎりの位置を走っているということだ。その中での最初の1キロは5分30秒であった。2日前の昼休みに 同様のコースで最後の調整をしたときは、最初の1キロを5分00秒と、5分10秒の速度を維持できなかった。にもかかわらず、本番ではやっぱり最初の1キ ロは遅くなる。まあ、スタートダッシュをかけるよりはマシだ。次の2キロの様子を見ることにする。

2キロ10分35秒。この1キロは5分05秒。平和通に出て、隊列はある程度バラついたし、特に体の違和感はない。ちょいとペースが上がったから、次の1キロで上がりすぎていなければよい。

国道196号へ出て、まもなく、君原選手と寺澤選手が一緒に走っているのを見かける。声をかけさせていただいたら、答えてくださった。これまた感激である。

本町の消防署が近づくと、今年からその本町6丁目交差点を左折し、私の自宅近くへと向かうコースに変更された。その消防署の交差点手前 が3キロで15分35秒で通過。序盤としては、これまで試走では何度も経験してきたが、実際のフルマラソンとしては経験したことのないペースで走ってい る。ただ、このまま35キロまでは、その直後に上り坂がある想定で走るだけの自信はついたはずだ。あとは、今日その体調ができているか、そして、最後の4キロで悶絶があるのか、ちょいと興味がある。

そして、コースは、いつもの私の通勤経路の車道を走る。このあたり、道路の凹凸まで記憶にある。まもなく、1回目の給水ポイントとな る。そして、その向こうに1回目の仮設トイレがある。昨年の1回目のトイレは既に待ち客が多くパスせざる得なかった。今回、この場所は通勤経路上だけに、 すべての位置関係がインプットされている。

ただ、昨年は1回目の給水ポイントと1回目のトイレは数キロ離れていたのが、今回はほとんど隣り合わせ。しかも、給水ポイントは前回は 3車線道路だったのが、今回は中央分離帯のない2車線。昨年でさえかなり交錯したわけだが、今回の1回目の給水ポイントはなんと歩道上に給水用の机が並ん でいた。それでは、歩行者には多大な迷惑をかけるのだが、復路は走らないから、迷惑をかける時間が少ないという判断だったのだろう。しかし、肝心の給水の方 が追いつかず、入れかけの紙コップを取ってしまい、中身はほとんどなかった。

そして、その直後、トイレの手前から歩道に入ってみると、な、なんと!トイレがガラガラだ!なんとラッキー!

すぐにコースに戻ると、ロスタイムはほぼ60秒。すぐ先にある4キロ地点の通過は21分40秒。この1キロは6分05秒かかっている が、実走行時間は5分05秒位である。まさに練習そのものの速度で走っている。そして、その直後に松山北環状線へと右折。自宅の最接点へと近づく。妻には 9時52分に通過すると言っていたのだが、トイレロスもあり、1分遅れの9時53分に通過。妻の方が先に私を見つけたようだ。

このあたりはまさに私の庭状態。いつもの試走と変わり映えしない、厳密に言うと普段は左側歩道を走っているのが、本番では右側車道を 走っているから、多少物の見え方が違うということか。そういえば、復路大谷トンネルを抜けて、34キロ地点に近づくとき、左側歩道を走るときと、右側歩道 を走るときとでは、そこまでの距離がかなり違って見える。

そうこうするうちに、お腹と背中の両方に知事の名前の書かれたカードが見えてくる。多分、私がトイレにいた間に追い抜かれたのであろ う。この知事は2年前の市長時代に一度4時間20分台で走っている。当時の参加者が少なかった時代には「市長が自ら走る」ということで、大いに話題になっ たものだ。今の愛媛マラソンの盛況の功労者の一人だと私は思っている。

そして、最初のポイントである5キロ地点が近づく。試走時には1キロ地点としたり、家の近所で調整して、ここを5キロにしたりと、とに かく試走時でも重要ポイントである。その5キロを26分48秒で通過した。トイレロスを考えると、25分48秒であり、想定速度より12秒ほど速いことに なるが、まあ、誤差の範囲だろう。これから2キロが10メートル以上下っており、しばらくはこのままのペースで走って、平田の坂へ向かうのだろう。

気になる右ふくらはぎは怪しい沈黙を保つ。今すぐどうのという気配はないが、微妙な違和感が続く。

6キロ31分48秒。この6キロ地点は松山北環状線と国道196号の合流点で、復路はここで往路と分かれることになるのだが、この 6キロ地点は試走時、前後の時間からこのあたりだとは推測できても、実際の地点がついに最後までわからなかった場所である。結局のところは私の想像してい た場所ではあったが、交差点の最北端であり、まあ確認するには危険な場所だったということだろう。

7キロ36分53秒、平田の坂の途中の8キロ42分18秒、坂を下った9キロ47分33秒。さすがにこのあたりはペースが落ちるが、このあたりは想定内。むしろ、10キロ以降トンネル内の速度調整のときが刻一刻とやってくる。

それにしても、今日は走ることに関して言えば、最高の天気である。というより、風は弱いながらも追っているし、太陽も姿を見せないから、走っても汗をかかないという、こんな天気に二度とめぐり合えるか?と思うほどの気象条件だ。

まもなく、10キロが近づいてくる。その直前に34・5キロの給水ポイントがあって準備の真っ最中。その後方に復路の仮設トイレがある のだが、中央分離帯を越えてこのトイレに駆け込んでいく人を見かけた。既に私には用済みだが、万一ここまでトイレを引っ張った場合、このトイレが利用でき ないかとひそかに考えてはいた。ま、適切ではないのだろうが、違法とも言いにくいだろうと思う。10キロ52分44秒、5-10キロは25分56秒で、つ いに26分台に突入しなかった。これは、今回の25キロ以上の試走では一度もなかったことである。

そして、まもなく今までことごとく減速してきたトンネル区間へと入っていく。(2012.02.08)

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