ランニ ング編

愛媛の「鉄」の紹介 > 鉄分ダイエット編 > 目次 > フルマラソン
 
 【4-4】  第51回愛媛マラソン完走!  その1   その2   その3   その4   その5

第51回愛媛マラソンもいよいよ後半を迎えた。第2折り返しを過ぎ、再び国道196号へと戻ってくる。反対車線では後方の方々が走って いる。ちなみに、私が第2 折り返しから合流する交差点を直進する直前に先頭ランナーが走り抜けていった。結局のところ、ものすごいタイム差のある競技なんだと思う。初マラソンで私 がグロスロスタイムに阻まれグロスタイムサブ4を逃した時あたり、下手をすれば世界記録は私の半分なのだから話にならない。

ま あ、私は趣味で走っているのだから、そのあたりは考えないことにしようか。だが、趣味で走ろうと、向かい風は容赦なく吹いてくる。みなさんのブログを見て も、日差しが強かったこと、体感温度の上がったことを書かれた方はおられたが、後半の向かい風のことを書かれた方は見かけないのだが、みなさんどう思われ たのだろうか。

  

そ もそも私は向かい風には強いほうである。とてもマラソンには向いていない分厚い胸板がそれを物語っている。だが、28キロでペースが上がらなくなる。その 前方に天井川・河野川の上り坂が見える。29キロを2時間23分23秒とこの1キロも5分00秒かかるが、今度は天井川・高山川の上り坂がその先に見え る。

30キロを2時間28分23秒、25〜30キロを24分45秒で通過。追い風区間でタイムを稼いだこともあり、この区間も24分台を キープ。向かい風に阻まれペースは上がらないが、それでも22キロ以降で40秒以上の貯金を稼いだことには違いない。

ここは我慢しよう。とりあえず32キロまでは我慢しよう。32キロを過ぎれば残りの距離が10キロ少々になるし、気分も変わるかもしれな いし、その先トンネルがあるから、ひょっとすると風向きも変わるかもしれない。

というわけで、32キロを2時間38分15秒で通過。まあ、なんとか5分超とならず、じわじわなりとも貯金を稼げているから気にするこ ともないだろう。

て なことを考えながらトンネル区間へと入る。2つのトンネルの間では、シートを広げてお花見モードの方々もおられる。我々ランナーは梅か桜か?でも考えてみれ ば、愛媛マラソンなんてはっきり言ってお祭りだ。たとえば松山祭りなどのような神事のない祭りは「祭りではなくイベントだ」とおっしゃられる祭り好きの方々がおら れるが、まあ、はっきり言って「祭り」なのだろう。

トンネルを過ぎて34キロを2時間48分15秒とペースは上がらないが、落ちてもいない。ただ、一昨年同様、多分このあたりの写真撮影 では、私はずっと下を向いていたのではないかと思う。

実は風邪具合が悪かったか?多少の風邪なら30キロあたりまではごまかせても、さすがにフルマラソンではごまかしはきかない。一昨年が 良い例だ。風はやはり向かい風が続く。というより、これは暑い。ひょっとするとこれは暑さにも問題があるのではないか?

実際には、風邪具合、向かい風、暑さの複合要因なのだろうが、ともかく34キロ先の給水地点手前で一昨年同様手袋をとり、ポケットに収 めた。

35キロを2時間53分15秒、30〜35キロを24分52秒で通過。いよいよ復路平田の坂が待ち受ける。

復路平田の坂の攻略方法は決まっている。上りはここで初めて上半身を使う。下りは体を左右に揺さぶりながら速度をかせぐ。今までの30キロ超試走 では上りで4分50秒、下り4分25秒などという記録が出たこともあるが、それは論外として、大体上り5分05秒、下り4分40秒を目標としている。

が、なんだか、体が重い。これは上りはなんとか上半身を使えたとしても、下ってからどうなるのだろうか?とふと疑問が生じたとき、目の 前にメイド服をきた女性が視界に入った。

こ の女性、確か今治シティマラソンではセーラー服を着ていて、残り1キロ付近で彼女だけは抜いてやると思い、なんとか100分切りができた。坊っちゃんランランラ ンではサンタのキャミを着ていて、残り3キロあたりで同じく彼女だけは抜いてやると思い、更に自己記録を更新できた。そして、今度は35キロを過ぎたところで三度私の視界に入った。

ひょっとして、彼女は私の自己記録のための女神か?

が、やっぱり、彼女だけは抜いてやる!

そこで気合がはいったか?36キロは2時間58分15秒と、この1キロを5分00秒で通過。ここから下りに入るが、その前に両膝の具合 を確かめる。昨年はここで右足に強烈な痛みが走った。感覚的には、膝の関節がかみ合わない状態だ。これで、この先約20秒ほどペースを落としたものだ。

だが、今日は両膝に問題はない。いくぞ〜!てなわけで、体を左右に振りながら、歩幅は小さく、回転を速く下っていく。下った先には高橋 尚子さんがいた。さらに、その先には故障で倒れこんだ方がいた。

37キロを3時間02分55秒とこの1キロを予定どおり4分40秒で通過。さあ、いよいよ市街地へと入ってきた。さらに、残り5キロを 3時間03分55秒で通過する。

ということは、サブ3・5まであと26分05秒。1キロ5分00秒でもまだ1分以上余る、という安心感の直後、あれっ?この195メー トルに60秒もなんでかかるの?という疑問が一瞬脳裏をかすめた。

そして、事態は過去3回のマラソンでは考えられないような結末を迎えるのであった。

(2013.02.14)

のページのトップへ >>