ランニ ング編

愛媛の「鉄」の紹介 > 鉄分ダイエット編 > 目次 > フルマラソン
 
 【6-3】  第4回大阪マラソン惨敗   その1   その2   その3   その4

初 めてのアウェー、大規模マラソン、そして冬場以外のフルマラソンが始まった。スタート場所は見えてはいるのだが、そこへ行くまでに2分40秒かかる。さす がに大規模大会だ。ただ、スタート場所までにゴミ箱があったのは助かった。おかげて、スタートを待つまでの間に着ていたポリ袋を捨てることができたのだ。

これは、できれば愛媛マラソンでもお願いしたいところだ。

  

それにしても、道路の広さ以上にランナー、またランナーだ。暑さが気になるため、ほとんどのランナーがビル影に入るような走り方をす る。だから、妙な渋滞をする。なお、以下記載する記録は、大会のネットタイムを元にGPS付き時計の記録を換算したものである。

そもそも私は、フルフラットで走るタイプである。自分が決めた速度は、たとえ周囲と微妙に違っていたとしても、自分のペースで走ること ができるという特殊能力を持っている。

だが、これが、今回の失敗になったのではないかと思う。確かに愛媛マラソン程度の混雑ならば、それでよかったかもしれない。だが、大阪 マラソンとなると、そういう走り方をしようとなると、蛇行しなければならなくなる。

いや、蛇行だけならばまだマシで、微妙にペースの上げ下げをしなくてはならなくなる。これが、中盤以降、暑さの中でのペースダウンにつ ながったと思われる。

では、どうすればよかったのか。

前述の走りをすると、自分としては、無理はしないが、普通のペースであるキロ5分00秒の走り方をしているつもりでも、実際にはキロ5 分00〜10秒程度で走っていた。

だから、最初1キロの渋滞と2キロまでのトイレロスタイムを含めたネットタイムで、5キロ27分10秒、10キロ53分04秒(5- 10は25分54秒)というスローペースで走っていたのだ。

結果論として、どうせその程度のペースでしか走れないのであれば、多少遅くても、そのランナーの後に付いていればよかったのだ。つま り、蛇行をせず、ペースの上げ下げをせず、キロ5分10秒で走ればよかったことになる。

そうなると、次回、もしもこのような大規模大会に出るとすれば、GPS時計の表示方法を変えておく必要があるのかもしれない。具体的に は、時計の表示は3段になっており、通常試走をしているときは、上から「時計」「距離」「スタートからの時間」となっている。このうち、大会のときは「午 前9時スタート」ならば、スタート10分後は最上段は9時10分00秒で、最下段は(自分がスタート地点を通過したときにスイッチを押せば)3分00秒な らば07分00秒と表記される。

つまり、グロスロスタイムが判れば、最下段さえ判れば、最上段の表記はなくても「最下段から推測できる」わけだ。

そして、最上段を少なくとも序盤は「ペース」とするのがよいのかもしれない。これで、自分の速度がわかる。「時速12・00キロ」なら ぱ、1キロ5分00秒で走っていることになる。

さて、そのような大渋滞の中でも、8キロあたりの御堂筋ではまだまだ余裕があった。写真をとる余裕もあれば、妻に電話をしたほどだ。

その余裕が崩れ始めたのが14キロあたりからだ。御堂筋は北上時はビル影に入る。だが、南下するときは完全に直射日光を浴びることにな る。このころからダメージを受け始めた。

それでも、15キロ1時間18分50秒(10-15は25分46秒)、20キロ1時間44分30秒(15-20は25分40秒)で走っ ている。特に、GPS付き時計の表示では、1キロごとに数10秒ずつ距離が伸びてはいるものの、キロ4分55秒〜5分02秒を示しているわけだから、後半 ペースを上げればまだネットタイムサブ3・5に近づけるという思いがあった。

だが、大阪ドーム付近で折り返し、中間点に到達した頃から、ある思いが浮かび始めた。それは、大阪マラソンは前半に御堂筋や大坂市庁あ たりの風光明媚なところを走るものの、中間点を過ぎ、通天閣を過ぎたら、あとは加賀屋や平林あたりのなんにもないところを延々と走るだけではないか。しか も、南に向かって走るから、これは大阪南港近くのニュートラムの日陰まで、延々と高温・直射日光の中を15キロ近くも走って大丈夫か?ということであっ た。

これは、決して「思ってはいけない」ことだったと思う。

そういえば、当初私が大阪を敬遠し神戸へ気が向いていたのは、西向きワンウェイの場合、最後まで向かい風の恐れがあると思ったことだっ た。だが、今日の場合、向かい風がほしいくらいだったが、ほとんど無風。風は自分の走力で感じるものだった。

25キロ2時間10分40秒(20-25は26分10秒)で通過した頃から、1キロあたりのペースが5分10秒を超えるようになってき た。

この段階で、ペースを意図的に落とすことを決める。35キロ近くになれば日陰に入る。そこまで余裕を持たせよう。と、楽に感じるところ までぺースを落とす。だから、30キロ2時間38分25秒(25-30は27分45秒)、35キロ3時間07分35秒(30-35は29分10秒)と一気 にペースが落ちた。

力尽きる前にペースを落としたことは悪くはないのだろうが、その楽なペースがどんどんと落ちていったのも事実。

そういえば、29キロあたりでどうしても水がほしくなった。だが、給水まであと1キロ。ここで無理をして持参していたOS1を飲んだ。 結果的には30キロの給水地点は、曲がり角の関係で30キロを遥か過ぎたところにあった。OS1に救われたところであった。だが、既にこの時点で脱水状態 だったのだろうと思う。

そして、35キロ過ぎの給水地点。実は、このあたりでトイレ(大)に少々行きたくなっていた。大阪マラソンの良いところは、トイレが2 キロ未満間隔でずらりと並んでいることだ。ただ、コースからトイレの場所までの距離が長いところが多い。だから、「トイレまでの距離が長そうだなあ」と 思ったところで、給水地点ではあったが、実はマラソン史上初めて停止したのだ。おかげで、(後方の方には申し訳ないが)スポーツドリンクを2杯、その先で 水を2杯飲ませていただいた。そのドリンクを取るときに完全に歩きながら取ったわけだ。

だが、そのおかげかどうかは判らないが、便意がなくなった。行けばひょっとすると10分はロスをするかもしれない。35〜36キロの1 キロは6分を超えただろうが、案外もうけものかもしれないと思ったほどだ。

上空はニュートラムと高速道路で完全に日陰になっている。今更ではあるのだが、残りの距離も少なくなった。だから、37キロ先の後半唯 一といわれる橋の上り坂までは、今のペースで走り、そこから残り5キロでペースを上げよう。

だが、その橋の上り坂で恐れていたことが起こった。

2回目のマラソン後、右足くるぶし付近に痛みがあり、接骨院で「右足腓骨疲労骨折の恐れあり」と診断されたことがある。それ以来どうし ても、この場所には敏感になる。昨年末にも同様の症状があったし、大阪マラソン2日前にもなんとなく違和感を感じた。

左足腓骨付近に重い、しびれるような違和感が発生した。

こうなると、既に自己記録を狙えない今無理をして、次なる愛媛マラソンに影響したらオオゴトだ。

この段階で、グロスタイム3時間45分は夢と消えた。そうなると、とりあえずグロスタイムサブ4であれば、ここで1分を争うことは意味 がないと考えた。

その結論は、この段階で、ゴールまで時計を見ながら、歩く⇒走る⇒歩く⇒走るを繰り返すことだった。(2014.11.12)

このページのトップへ >>