ランニ ング編

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 【10-3】  第56回愛媛マラソン完走!   その1   その2   その3   その4

国道196号を外れ、いよいよ立岩川の上りが始まる。

この区間は2キロにわたって上っているから、毎年ペースが落ちる場所でもあるが、果たして今年の走りでこの区間が克服できるか?

18・7キロあたりで一度国道の立岩川を渡り、県道の立岩川を渡って、立岩川沿いに入ったところが20キロ。記録は1時間35分45秒 で、15-20キロは24分00秒。

ただ、このあたりから、左膝に軽い痛みが起こり始めた。

もちろん、たいした痛みではなく、むしろ「お友達のような痛み」だ。すると、人間の感覚なんていい加減なものだから、左大腿直筋の違和 感を感じなくなったのだ。

  

そのような中、立岩川を上る。そして、21キロまでが4分52秒とその前の1キロ同様4分50秒台に入るが、追い風でもあるし、上って いることを考えるとこんなものだと言い聞かせる。

中間点を1時間41分10秒で追加。このままのペースを維持すれば、3時間23分台が狙える。

そして、今回中間点で思ったことは、「この左膝のお友達の痛みが続きますように」だった。

事実、次の1キロの上りを4分48秒で走れているし、北条へ向かって下る向かい風の中の22-23キロを4分40秒、次の1キロを4分 49秒で走れている。

だが、23キロを過ぎると、折り返しへの重複区間の上りが始まる。このあたりから、左膝の痛みが消え、再び左大腿直筋の違和感が始ま る。

しかも、向かい風だ。このままだと、折り返して、26キロ過ぎまでは追い風、そして国道に戻ったら向かい風が続くことになる。

そして、折り返し区間という、私が最も苦手とする区間、さらに上り坂、向かい風の中、ようやく折り返しを終える。すぐに25キロ地点、 1時間59分49秒、20-25キロは24分04秒、この段階で残り区間を全てキロ5分00秒で走ると、グロスタイム3時間27分00秒まで貯金ができ た。

そして、次の1キロが、逆に下り、追い風ということで、26キロまでを4分45秒で通過すると、いよいよ向かい風に備えなければならな い。

実際、26・6キロに関門があるのだが、この折り返し区間から左折し、さらに国道へ戻る間の向かい風は相当厳しいから、関門直前でも ペースを上げられないランナーを相当見かけたものだ。

26・7キロで国道に戻るが、まだ向かい風が続く。左折したのに向かい風が続くのは、左折したように思えて、実は90度は左折していな いからだ。だから、27キロの次の交差点でもう一度緩やかに左へ曲がるところでは、向かい風ではなく、「向かい風になるかもしれないが、風は舞っているか ら、常に向かい風にはならない」と信じて走る。

そして、28キロのあたりから、河野川の上りが見える。既に25キロ手前の段階で、左大腿直筋の状態はかなり悪くなっているが、河野川 の上りは、3年前悪天候のときと同様「ああ、戻ってきた」と感じる。

あの坂を越えたら、既に自分の練習コースへ戻る。それを考えると、今シーズンの30キロ試走は2度だけだったが、やはり「やっておいた 方が当日のためになる」ものだ。

実際、2年前はキロ5分00秒を連発した区間で、4分51〜53秒で走り続け、30キロ2時間24分04秒、25-30キロは24分 15秒で通過。この記録は、12月の30キロ試走よりわずかに15秒遅いだけのペースで走れている。

次は、30・8キロの粟井川だ。ここまでくれば、相当数走った区間へ戻ってくる。そして目の前に迫る粟井坂のトンネル群までくれば、そ こからは毎週走り続けたコースが待っている。

32キロを2時間33分54秒で通過。この段階で残り区間を全てキロ5分00秒で走ると、グロスタイム3時間26分00秒まで貯金がで きた。

そして、復路トンネル区間が始まる。この3年間、この区間は愛媛マラソンが近づくと毎週走り続けた区間だ。どう走ったら良いか、どの程 度の勾配があるか、全て知り尽くしている。

結果、33キロまでの復路粟井坂トンネルの上りでキロ4分55秒、次の復路大谷トンネルの下りでキロ4分53秒、ペースは落ちている が、このペースで走り続ければ、3時間30分の壁を恐れる必要はない。

堀江小学校前で、私に大会4週間前、走り方の「ヒント」を与えてくれた「こにしさん」を追い抜いた。彼も直前に痛めた足の具合がよろし くなかったようだ。

そして、35キロを2時間48分37秒、30-35キロを24分33秒で通過。この段階で残り区間をキロ5分00秒で走れば、グロスタ イム3時間26分を切る。また、3時間30分以内という目標だけに絞れば、キロ5分30秒で走り続けてもグロスタイム3時間29分30秒という図式が成り 立つ。

それだけの貯金を持ったことを確認したところで、私は「ある秘策」に出たのであった。(2018.02.11)

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