ランニ ング編

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 【10-4】  第56回愛媛マラソン完走!   その1   その2   その3   その4

愛媛マラソンも35キロを過ぎた。いよいよ目の前に復路平田の坂が迫る。

35キロを2時間48分37秒、30-35キロを24分33秒で通過。この段階で残り区間をキロ5分00秒で走れば、グロスタ イム3時間26分を切る。また、3時間30分以内という目標だけに絞れば、キロ5分30秒で走り続けてもグロスタイム3時間29分30秒という図式が成り 立つ。

そこで、今現在それだけの貯金を持ったことを確認したところで、私は「ある秘策」に出た。

それは、復路平田の坂で、気合を入れて走らないという作戦に出たのであった。

  

当然、そのバックボーンはある。

1年前の大会3週間前、ラスト5キロで苦しくなるのは、復路平田の坂で体力を使い果たしたからではないか?という疑問を持ち、大会2週間前にそのテストをした。だが、大会5日前のインフルエンザ発症によるDNSで、その結論は先延ばしになった。

ともかく、復路平田の上りは、若干前傾姿勢をとり、腕振りを大きくする。つまり、走るべき態勢を保ったまま、気合は入れない。毎週走った坂だから、坂がどの程度続くのかは頭に入っている。

結果、第56回大会初めてキロ5分を超えることになったが、この1キロを5分11秒で通過。前回よりも9秒遅いだけのペースで上りをクリア。

そして、下りも無理をしない。練習ではキロ4分30秒ペースで下っていたから当然ながらペースは知り尽くしている。とにかく、足に負担にならないよう、そして転倒しないよう安全走行に努める。

結果、37キロは2時間58分37秒。前回よりもネットタイムで2分40秒、グロスタイムでも1分47秒速いペースで通過。

つまり、この段階で、ラスト5キロで撃沈した昨年並みに走っても、自己記録が出る計算となる。具体的には、キロ5分45秒で走っても3時間30分を切れる。

そこで、更なる秘策に出る。

それは、37キロを過ぎたところで、さらに「自らペースを落とす」ことであった。

要するに、あとは「脚がつる」などの突発的に要因で、ともかく停止しなければ3時間30分を切れることは明らかである。ならば、無理をせず走れば良い。

ただ、自らペースを落とすという「そのペース」がどのようなものかという心配はある。だが、38キロまでの1キロは5分04秒、39キロまでの1キロは5分10秒、いずれも、逆に前回よりも落ち込みが少ない。

そして、むしろ前回よりも「楽」に走れる。とにかく、立ち止まらないこと。左大腿直筋の状態はかなり悪いが、いまよりも大幅なペースダウンはもうないだろう。

40キロ3時間14分07秒、35-40キロは25分31秒、確かにペースダウンはしているが、それでも前回よりもこの5キロは19秒速い。完全に作戦勝ちだ。あとはキロ6分でも大丈夫だ。

とにかく、あとは転倒しないこと。それだけを信じて走る。当初は「40キロ以降の初マラソン10分26秒を上回る」という目標を持っていたのだが、これまた転倒しないことを重視することに方針転換する。

41キロ通過は3時間19分25秒、この1キロは5分18秒。それでよい。ただ、平和通りを過ぎて、いつもの通勤経路になったところで、ペースがあがる。42キロ3時間24分24秒、この1キロは4分58秒。

あとは、3年前のように西堀端の左折地点で転倒しないこと。そして、ゴール地点のボースを決めること。

最終的にグロスタイム3時間26分39秒と自己記録を2分10秒更新してゴールしたのであった。

(2018.02.12)

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