第53回愛媛マラソンコースガイド(4)

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その1  ・・・・  その3   その4   その5  ・・・・  その11
● 前半10キロ 〜14キ ロ

(画像の一部は「カシミール3D」から転載し、地図 画像は「カシミール解説本5万分の1地図」から作成しております。また画像中「赤抜数字」はスタートからの距離(41キロ、42キロは40キロ減算のこ と)、「赤数字」はスタートからの距離に20キロを減算したものを示します。)

10キロを過ぎると、ちょうど体もほぐれてくる頃。だが、愛媛マラソンの場合は、ここから先12キロまでは自重すべき特徴がある。

それが、公認マラソンコースでは珍しいとされるトンネル区間と、その前後の坂区間だ。通常国道バイパスにトンネルがある場合、完璧な平 地ということはあるまい。普通は前後に坂があるのが常識だろう。しかも、トンネル内は大会当日はほとんどの照明を点灯させて明るくはしてくれているもの の、やはり外に比べるとやや暗い。しかも、トンネルというのは、水はけの問題から、必ず前後に勾配がある。

つまり、イーブンペースで走りにくいということだ。

しかも、上の画像を見ていただきたい。これは、上の地図で言えば、10キロ先の▽部から大谷トンネル方向を見たものである。

トンネルに向かって、上っているように見えるのではないかと思う。

だが、実際は、矢印の先にいる自動車あたり(地図では▽▽付近)が最も標高が低く、いわゆるおわんの底のようになっている。つまり、こ の画像の撮影地点から矢印の先あたりまでは下っているのである。

が、そうは見えない。私も、歩道を走っている自転車を見て、はじめて気づいたくらいである。

このように、どちらから見ても上り坂に見えるという錯覚で、必要以上に精神的ダメージを受けないようにする必要がある。

さて、マラソンコースとしては珍しいトンネル区間となる。前述のとおり、大会当日は照明をできる限り明るくしてくれている。第48回大会のときは、隣を 走っている人が「バカ殿」の仮装をしているのかと思ったほどだったが、それ以後の大会ではそれほど、人の顔が白くは見えなかった。

ちなみに、トンネル内の車道はコンクリート舗装をされている。このため、歩道を走る方々を結構見かける。

トンネル区間に限らず、車道よりも歩道の方がやわらかい。これは、車道は路盤がかなり厚く硬いことを意味する。はっきりと言えば、歩道を車が走れば、大型 車ならば簡単に路面が割れてしまう。だから、店舗等への進入路にあたる歩道は、補強されているのだ。

ただ、ここのトンネル内の歩道を走るときの注意。往路の場合はそうでもないのだが、復路トンネルの歩道は、往路よりも新しい(海側2車線を暫定開通させて いた)にもかかわらず、山側トンネルの歩道は、コンクリートタイルが沈んでいるところがある。つまり、タイル同士の接点である目地のあたりに若干の段差が あるところがあるのだ。私は第52回大会直前の1月4日に試走していて、復路大谷トンネル内で、多分段差に足をひっかけ転倒。左手薬指脱臼・靭帯損傷で全 治5週間。もうすぐ3ヶ月になるのだが、いまだに指がすんなりと曲がらない。

ちなみに、このトンネル区間であるが、松山側の往路大谷トンネル入口で標高12メートル、出口で標高15メートル、粟井坂トンネル入口で標高20メート ル、出口12メートル。当然ながら、トンネル内は坂になっている。

粟井坂トンネルを抜けると旧北条市(現松山市)に出る。坂を下っていくとまもなく12キロ地点。標高3メートル。左手から細い道と合流するまでにある。左手のガソリンスタンドまで行ってしまうと完璧に行き過ぎ。

ここから、基本的にはフラットなコースとなる。

余談だが、第51回大会練習中には、12キロ地点の歩道に「トラのぬいぐるみ」が捨てられていて、最初に見たときには思わず飛び上がったものだ。

さて、このあたりから風向きが変わる。堀江に住んでいる方の話では、「堀江と光洋台では気候が全く違う」のだそうだ。実際、風向きが変わることが多いし、気候が違うこともある。

左前方に広島県が見えるが、要するに中国地方の比較的低い山々を越えてやってくる北西季節風をモロに受け始める場所 でもある。

だから、このあたりは基本的に北西の風又は北東の風と、ほぼ向かい風になる場合が多い。しかも、午後になると南西の風、つまり往復ともに(若干の)向かい 風となる可能性もある。

右手に見える三好整形外科(大会当日は給水地点あり。ここにもトイレがある)を過ぎ、その
先の点滅信号を過ぎると13キロ。

具体的には、信号を過ぎて、歩車道間にある植込みが一度切れて、次の植込み区間の中間にある。というより、左手の歩道のガードレール (正確にはガードパイプ、総じて防護柵という)にある距離表示が「○○・3(300メートル)」となっている場所が13キロ。標高4メートル。

この1キロはほぼ一直線で、かつ、アップダウンがない。ここで体調を確認して自分のペースを決めるのが良いと思う。

ちなみに、12キロ地点から16キロ地点にかけては、往路左手にJRが並行しており、途中、光洋台駅(12・4キロ)、粟井駅(14・6キロ)、柳原駅 (15・9キロ)の3駅(往路コースの順)がある。第52回大会からは臨時列車や増結の配慮がされるようになった。

13キロを過ぎると、ゆるやかに右カーブがあり、その先に粟井川の上り坂が見え始める。

ここから、粟井川、高山川、河野川、立岩川といずれも天井川(砂防河川?)を越えていくため、小さいながらもアップダウンがある。往路ではこれらを感じる ことなく走り、復路はこれらをほぼまっすぐなコースの「気分転換」と考えられるかどうかが、攻略の鍵を握ることになる。

ただし、コースである国道196号は最近建設された道路であるので、勾配そのものは緩やかに作られている。

その第1弾である粟井川は13・8キロ。標高は近くの堤に6・8メートルとあるから、橋の上は大体9メートル。上り始めの標高が3メートルだから、6メー トル上ることになる。

粟井川を過ぎると、若干下りとなる。次の信号のある交差店内が14キロ。標高7メートル。この交差点を過ぎると、緩やかではあるが目の前に次の上りが見え る。 (2014.03.20)

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