(画像の一部は「カシミール3D」から転載し、地図 画像は「カシミール解説本5万分の1地図」から作成しております。また画像中「赤抜数字」はスタートからの距離(41キロ、42キロは40キロ減算のこ と)、「赤数字」はスタートからの距離に20キロを減算したものを示します。)
さて、いよいよ第53回愛媛マラソンからコースの変わる区間がやってきた。上の図のように第52回大会までは立岩川の手前から側道にそ れ、そのまま立岩川を延々と上っていくコースであった。 それを変更する理由は、どうも第1折返し区間にあるらしい。第1折返しの重複区間にある正岡神田地区が完全に孤立してしまうため、コー ス変更の要望があったらしいのだ。確かに、第1折返し区間がなくなれば、その地の方々は第1折返しの井口橋からの出入りが可能になると思ったものだ。ちな みに、現行では背後の山の細い道を抜けるしか方法がない。 あと、国道からそれる際、国道のガード下に中継車が入れないということもある。実際、第52回大会の録画を見ていると、側道へ入る直前 に上空からの映像となり、その後有力者の紹介、北条鹿島の鹿の紹介があって、再び上空の映像となって、ランナーは新20キロ地点を通過したあたりから再び 中継車からの映像となる。つまり、中継車は新コース上を走っていることになる。 ここが第53回大会からコースが変わるところ。第52回大会までは左端から側道へとそれるが、第53回大会はそのまま直進し、立岩川を 越える。 このあたりの標高が5メートル、前方の立岩川の堤頭で11・0メートルという地図の表記があるたから、橋の下側で13メートルというと
ころ。だいたい8メートル上る計算になる。ただ、画像のとおり、そんなに急な坂でもないため、この段階では特に致命的な坂になることはあるまい。 その立岩川を下ったところがこのあたり。バイパスの最北端に近いところに19キロ地点の表記がある。標高6メートル。つまり、新コース は1回アップダウンが増えることになる。 さて、コースはここから右へと折れる。7・5キロ地点から延々11・5キロにわたり続いてきた国道196号通称北条バイパスと一旦別れ
る。 国道を右折するとあたりはこんな感じ。前方の青い屋根の倉庫のところでもう一度右折することになるが、その交差点付近で標高9メート ル。意外と上っているわけだ。 そして、再び立岩川へと向かう。この道は県道なのだが、多分立岩川が砂防河川指定される前に造られた橋なのだと思うが、国道橋よりも低
い場所に架けられているから、橋の下で標高11メートル程度と国道橋よりは低い。だから上り坂としてはせいぜい3メートル程度なのだが、いかんせんこの県
道は橋の前後が急勾配だ。距離が短いからダメージは少ないとは思うが、リズムを崩さない注意が必要かもしれない。 立岩川沿いに入り、しばらくすると20キロ地点。上のの画像では、向こう側からこちら側へと走ってくる。また、第52回大会の19キロ地点を過ぎて100 メートル少々走ったところに新コース20キロ地点があることになる。20キロ地点の標高は(国土地理院の地図では)11メートル。 この立岩川の区間の風は、第48回〜第51回までは北西の風、つまりほぼ追い風だったのだが、第52回大会は北東の風、つまりほぼ左前方からの向かい風 だった。試走時でもまっすぐ北上するときの風が、北西だったり、北東だったりするから、このあたりは運というところか。まあ、その先で走る向きが変わるか ら、どちらの風だったとしても、追い風と向かい風の両方を体験するわけだ。 次 の橋の右手に見える神社が「国津比古命神社」で、祭りでみこしを投げ落とすことで有名でもある。その先が21キロ地点で、標高16メートル。さらに、その 先0・0975キロ先が中間地点となる。もっとも、立岩川沿いに上っているとはいえ、1キロで5メートルの上りだから、確かに上っていると思わない方が良 いかもしれない。 右手から2車線の道路(県道)が近づいてくるあたりが21・6キロで標高19メートル。第52回大会までは、ここから左折して、井口橋 付近の第1折返しまで、重複区間となっていた。 それが、第53回大会からは、井口橋方面へは向かわず、そのまま右折して、国道196号方面へと向きを変える。 それに対して、21・6キロから県道に入れば、標高28メートルまで上っていくことになる。しかも、この区間はS字カーブが連続し、カーブ区間では足首に 違和感を持つくらい傾いているので、注意が必要である。 そして、第52回大会まで「22キロ」という(地面の)表記の150メートルほど向こう側、あと100メートルで標高28メートルの峠というところが新 コースの22キロ地点となる。標高24メートルで、その坂の向こう側には、目の前に北条の町並み、そして北条鹿島を望む。 (2014.04.23) |