3度目の坊っちゃん列車

2002年3月9日(土)

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@JR松山→松山市  A大街道→道後温泉  B大街道→松山市  CJR松山←→古町
D松山市→大街道  E道後温泉→大街道  F松山市→JR松山

写真は特に記述がなければ当日撮影。

  

 3度目の坊っちゃん列車は、直前までかずまると「行くか」「行かないか」との問答であった。親子共々体力が落ちている。加えて、かずまるはどうやら花粉症である。先週たった2時間のかずまる特攻隊で、目の下の涙の跡が変色した。そして、その結果、かずまるにサングラスをさせることで決着した。
 だが、やはり外に連れ出せる時間には限りがある。限られた時間で最大の成果を上げなければならない。この時の私の脳裏には、かつて「鉄」の道に走っていたときの、時間との戦いを思い出させる葛藤が交差していた。
 出発は中央2丁目バス停11時44分発の8の字ループバスである。タイムリミットは3時間と考えている。坊っちゃん列車の予約をしていないので、このバスは150円を必要とする。バスはやや遅延気味ながらも喜与町に到着。まずは、米山工業製の坊っちゃん列車を見学する。大街道の伊予鉄案内所で当日券を購入。これ以降の路面電車とループバスは運賃を必要としない。前回の坊っちゃん列車乗車日は大雨だったし、今回は体力との葛藤があった。150円は保険と思おう。
 さて、大街道から道後温泉までは路面電車で向かう。途中勝山町交差点で坊っちゃん列車とすれ違う。12時25分頃道後温泉到着。からくり時計を見た後、道後の案内所で松山の地図を3枚いただく。これは、最近かずまるが伊予鉄道の郊外電車と路面電車の駅の勉強に必要とするものである。ついでに、室内展示の人力車にも乗った。2月2日は寒かったが、今日の日中は結構暖かく、道後温泉には観光客が多かった。

  

 12時53分坊っちゃん列車が道後温泉に到着する。坊っちゃん列車クルーはかずまるのサングラスを見て、「おっ、えーもんしとるやないか」と冷やかす。「この列車に大街道から乗ります」と告げると、クルーも「おっ」という表情をした。という訳で、坊っちゃん列車出発1分前のJR松山駅行きの路面電車で出発。今日は運良く、勝山町まではずっと後ろをついてきた。

(この写真のみ2001.11.16撮影分をShi-Mamutaさんが加工してくれました。)

 大街道で下車、まもなく坊っちゃん列車がやってくる。車掌さんが「どちらに乗りますか?」とたずねられるが、かずまるはいちもくさんに後部車両に乗る。当然ビューゲルを見るためである。今日の車掌さんは、前回、前々回の方とは違っていたが、同じく説明をしてくれる。今回のルートはいわゆる松山の官公庁街のど真ん中を走る。やはり土日に乗るのはもったいないなあ、と思う。平日の昼休み時間か午後5時以降に乗ったら優越感に浸れるだろうなあ、といつも思う。

 市役所、伊予銀行本店前のカーブを過ぎると、まもなくビューゲルが上がる。かずまるは仁王立ちになる。南堀端のデルタ線を進むときの揺れは、通常の路面電車では味わえないものがある。言葉にするのは難しいが、下からの突き上げや横揺れが直に伝わってくる。この客車の場合はかつての車両を忠実に再現したのであるから、乗り心地をいうつもりはないが、最近の車両の乗り心地は向上したのだな、と感じさせられた。南堀端の交差点を左折すると、もう下車しなければならないという気持ちが強くなる。

「乗ったと思ったら、もう降りなければならぬ。どうりで料金が高いはずだ。夏目漱石1枚である。」(ホームページ「しおかぜのページ」の掲示板に私が投稿)

 さて、坊っちゃん列車は定刻松山市駅到着。で、ここでハプニング発生。かずまるがビューゲルが上がるのに興味があると言ったら、かずまるは実際にビューゲルの紐を持って上げさせていただいた。車掌さん、どうもありがとうございました。
 松山市駅では転換シーンを見て、坊っちゃん列車を見送るまでの間に、おや、あなたは隣のY君ではないか。坊っちゃん列車が13時41分定刻に出発した後に隣のY君曰く「(坊っちゃん列車のクルーが)かずまる親子を見る目が違うではないか」そういえば、そんなことを、いつか誰かに、この場所で言われたことがあったなあ。
 さて、坊っちゃん列車を見た後は、隣のY君と別れ、13時50分発の路面電車でJR松山駅へ向かう。アンパンマン列車の時間である。13時57分着で、22Dが14時12分発、9Dが同15分発、ホームの中とはいえ、短時間でアンパンマン列車を見たのはかずまるの目には良かったようだ。
 JR松山駅の伊予鉄の観光案内所は人が絶えない。やはり松山にやってこられた人が坊っちゃん列車に乗ってみようとしている。しかし、今日の4時半頃の大街道→道後温泉は残り3席だと言っていた。これから暖かくなる。坊っちゃん列車の乗車率が上がっていくのだろう。
 さすがにかずまるも疲れ始めたらしく、帰ろうということになったが、8の字ループバスのJR松山駅前は14時37分である。という訳で、再び南堀端まで行って、本日最後の坊っちゃん列車を見送った。そこからループバスが来るまでの間にかずまるは眠りに落ちていた。
 充実した3時間であった。これで、予約可能3区間は完全制覇した。あとは、JR松山駅〜古町往復のみである。もし、転勤がなければ、3月30日に実行しよう。

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