2002年5月26日(日)
愛媛の「鉄」の紹介 > 坊っちゃん列車の話題 > 7度目の坊っちゃん列車 |
@JR松山→松山市 A大街道→道後温泉 B大街道→松山市 CJR松山←→古町 |
写真はすべて当日撮影。
坊っちゃん列車の初乗車も最終章を迎えた。奇しくも坊っちゃん列車の初乗車となった10月13日の経路の逆コースである。この区間の運行は1日2往復。加えて、最近の暑さとかずまるの体力を考えると、午前中から出撃しても松山市駅発15時24分まで体が持つはずがないし、午前中の便に乗るためには9時出発となる。これも無理である。むしろ、1日坊っちゃん列車追っかけを敢行するのであれば、冬の寒い時期の方が追っかけやすかったような気がする。 と思っていた矢先。今日は都合で午後からの出発となった。衣山駅発13時57分。この時を逃すことはできない。急きょ坊っちゃん列車乗車を決めたのであった。ちなみに、今日はJR四国松山駅主催の「坊っちゃん列車探検隊」の日。すでに松山市駅出発時刻を1時間過ぎている。もちろんその気配も消えている。
松山市駅14時04分。まもなく松山市駅に坊っちゃん列車がやってくる。金曜日の夜、そして、先ほど古町駅で見たとおり、今日はやや大きめの客車(ハ31)1両で運転している。今日は以前からの運転手が1人減、新運転手3名、そして車掌1名の計5名が乗務に当たっている。この坊っちゃん列車は道後温泉行きなので、そのままやり過ごす。 現在松山市駅は工事中である。以前このHPで議論になった、2100形新型超低床路面電車の長さと松山市駅到着ホームの有効長さの問題で、松山市駅東側が工事中なので・・・と思っていたが、これは単に公衆トイレの設置工事であった。また、循環線東回りのいわゆるかずまるが好きな超低床7メートルバスが松山城築城400年を記念する広告のラッピングバスになっていた。このバス、後部窓一面にラッピングがしてあるが、中からはどのような圧迫感を感じるのであろうか。 さて、30分以上時間があるので、それらの風景を眺めたり、紀伊国屋書店で鉄道ものの雑誌を見たり、ついでに松山市役所前から松山市駅まで路面電車に乗ったりして、時間をつぶす。かずまるはあわや、乗車中に眠りに落ちかける。 (右側の写真はクリックすると拡大します。) いよいよ、残す1区間の乗車の時間がやってくる。坊っちゃん列車の客車に一番長く乗っていられる区間はどこか?純粋な移動時間でいえば、大街道〜道後温泉間である。しかし、列車が横付けされて、乗車可能になった時からの時間で言えば、松山市駅→JR松山駅間である。松山市駅で5分以上乗車してから出発する。 しつこいようだが、坊っちゃん列車は移動を目的としたものではない。乗ること自体を楽しまなければならない。こんなアトラクションが地方都市とはいえ50万近い県庁所在地の都市のど真ん中を走ることそのものが愉快ではないか。日本を代表するテーマパークTDRやUSJと比較して、確かに派手さはないが、これほどの規模で、しかも造られた町並みでなく、現実の街中を走るものがあるだろうか。そのことに最近になって気づいた。そして、堀端をゴロゴロと揺られながら心の中で叫んでしまった。 どうだ!松山市民よ!全国に誇れるテーマパークが、この街にあることに気づいているか?伊予鉄道や行政の皆さん!日本全国探しても、おそらくこれだけの規模のテーマパークはあるか?いっそ、街全体をテーマリゾートとしてみないか!ハード面では道後温泉が、松山城が、県庁本館などの歴史的建築物が、くるりんが・・・ソフト面では俳句を中心とした文学に触れる機会が・・・そして、それらを結ぶ最高傑作品として坊っちゃん列車がある。観光都市を目指すならば、すでにその素質が十分にあることに気づくべきだ!
坊っちゃん列車はJR松山駅に到着する。松山駅方面へ急ぐ人が多い。かずまる特攻隊以外に、いや私以上に坊っちゃん列車に乗車しているはずの彼が同じ列車に乗っていた。14時20分頃に松山市駅を出発して、また松山市駅に戻ってきて、そしてこのまま古町方面に行くようである。そう、多分彼が1日7回乗車したと言う人物だと確信している。今度が6路線目、今日も完全乗車をめざしているようである。 そして、我々かずまる特攻隊は、今日をもって4区間7路線の完全乗車を果たした。そして、連続出撃記録も10週間となった。坊っちゃん列車乗車記は今回が終焉となる。しかし、坊っちゃん列車の追っかけが終わることはない。坊っちゃん列車のある風景の中で、テーマリゾートの中で走ってくる坊っちゃん列車を追っかけていくことに違いはないと思う。ただ、これから暑くなる。かずまる特攻隊の出撃方法としてはひとつの区切りがついたような気がする。次回からは暑さ対策や梅雨対策を考えた新たな出撃方法を考えていくことになるであろう。 最後に、これまでの7乗車(10月13日分は2枚購入)の切符を歴史の1ページとして掲載することにして、最終章の締めくくりとする。 |