2002年4月29日(月祝)
愛媛の「鉄」の紹介 > 坊っちゃん列車の話題 > 5度目の坊っちゃん列車 |
@JR松山→松山市 A大街道→道後温泉 B大街道→松山市 CJR松山←→古町 |
写真はすべて当日撮影。
今回で5度目の坊っちゃん列車乗車となる。前回、全区間制覇をなしとげ、すでに双方向全路線制覇をたくらんでおり、残す路線は松山市駅→大街道、松山市駅→JR松山駅、道後温泉→大街道の3路線である。ただ、今回は結果的に坊っちゃん列車に乗ったわけであって、以下の内容は本当は新シリーズ「坊っちゃん列車のある風景」の番外編と思っていただきたい。多分6〜7度目の坊っちゃん列車乗車記も同様になるのでは?と思う。従って、もし坊っちゃん列車乗車記の5〜7話中に第何話と出てきた場合は「坊っちゃん列車のある風景」と思っていただきたい。最近私は坊っちゃん列車に対して、若干感傷的になっていたように思う。これではいけない。あくまで楽しく付き合おうではないか。 それにしても、なぜ、わざわざGWの込む時期に乗らなくても・・・と思うが、それは、なぜだか私も知らない。 今日は昨日のアンパンマンミュージアム旅行をものともしない強行軍で、予定どおり10時15分に古町駅に到着。まもなく坊っちゃん列車が入ってくる。今日の坊っちゃん列車には車掌さんが3名乗車している。うち1名ははじめて見る人で、服が違っている。車掌さんの3名が運転手に転向するらしいから、新たに車掌候補となった人だろうか。初々しいが、がんばってほしい。また、先日「ワイシャツは汚れが目立つのでいやだなあ」と言っていた運転手が、今日は自らワイシャツを着ている。かずまる特攻隊に初めて声をかけてくださった人だ。これこれ、と思ってしまう。 さて、10時31分に坊っちゃん列車を見送った後、新生かずまる特攻隊は、先日同様史跡めぐりを楽しむこととする。まずは、庚申庵へ向かう。が、状況は上の写真のとおりで中を伺い見ることはできなかった。仕方なく、松山駅で25時間ぶりにアンパンマン列車を見て、松山市駅へ向かう。途中で南堀端〜松山市駅まで歩いたり、時計の電池を交換してもらっているうちに坊っちゃん列車の松山市駅到着時間が迫ってきた。 それにしても、伊予鉄道の市内電車の方向幕が「市駅前」→「松山市駅」、「松山駅前」→「JR松山駅前」と変化し始めたことには気づいていたが、あっという間に取り替えてしまったようだ。鹿児島市では西鹿児島駅の駅名改称でもめている。結局のところは市民に馴染みのある名称の変更に対する市民の対立である。しかし、伊予鉄道は観光客の混乱を防ぐためだろうか。あっさりと伝統を捨ててしまった。しかも誰も反対しなかった。で、伝統の象徴ともいえる坊っちゃん列車を走らしている。さすがだな、と思っていると、機関車のサイドにはアルファベットで「さすが」と読める。なるほど。
今朝の同便の予約はゼロだったが、出発時刻になると結構乗客が乗るようで、1両目は満席、2両目も6人が乗ってきた。改めて、室内を拝見する。2月の乗車時はかなり寒かった。今日は逆に初夏を思わせる暑さである。しかし、危惧されているものの、この車両は通風孔など結構通風には優れている。案外猛暑の中でも暑さを感じないのでは?と思われる。
坊っちゃん列車の松山市駅→大街道は、正午過ぎの官庁街と言う最高の演出をしてくれるが、何しろ今日は祝日なのが残念。しかも、この区間が最も乗車時間が短い。あっという間に大街道に到着する。夏目漱石氏の坊ちゃんで「5分」という言葉はあまりに有名だが、「5分でどこまで行けるってんだい」と思ってしまう。 さて、坊っちゃん列車を降りたかずまる特攻隊は、一路勝山町を目指す。愛媛銀行本店裏にある狭い道路というのが左上の写真だが、これが有名なもうひとつのかつての線路跡である。地図を見ても、線路跡であることが一目で解るカーブをしている。そして、右上が松山気象台である。これまた、レトロな造りである。うーむ。これぞ、「坊っちゃん列車のある風景」ではないか、と勝手に思い込んでしまうではないか。 かつて、一万駅のあったらしい電車通りを渡って、再び廃線跡を北上する。が、線路跡と思われる道路はまもなく途切れる。その終点は解っている。つまりは現在の道後温泉から若干西へのびる、あの線路だ。だが、かずまる特攻隊はどうやら北へ行き過ぎたようだ。結局200メートルほどバックして、道後温泉駅に着いたときには、坊っちゃん列車がすでにホームに横付けされていた。
午後1時の道後温泉駅前のからくり時計と道後温泉駅2階の資料館を見て、LRTに乗って再びアンパンマン号を目指して松山市内を西へ向かう。その途中大街道で坊っちゃん列車とすれ違う。だが、今日のLRTは松山市駅行きであった。やむなく、南堀端からJR松山駅まで歩くことにするが、この堀もなかなか絵になるではないかと勝手な解釈を続けるかずまる特攻隊、5度目の坊っちゃん列車乗車記であった。(2002.04.29) |