かずまる特攻隊が行く(3)

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第15話 ダイヤ改正後初のかずまる特攻隊が出撃すること。

8月12日(月)、別府帰りの疲れもなんのその。月曜日に夏休みとって、ダイヤ改正後初の坊っちゃん列車に乗りに行くことになった。すでに、いろいろな掲示板等で坊っちゃん列車の積み残しの話を聞いているので、それでは一体どのようなものになるのであろうか。

久しぶりに郊外電車で衣山駅で乗車し、10時29分古町駅に出没する。坊っちゃん列車到着は10時38分で23分後の11時01分に出発する。古町駅2番線には、予想以上の乗客が下車した。運転手は「がんばれ運転手」と、名前を知らない2人のうちの「下がり目の好青年」、車掌2人はともに始めて見る人であった。その大半は郊外電車か城北線に乗り換えたが、1家族3名だけは再び折り返すつもりらしい。10時50分になると、子供づれの家族約7名ほどがやってくる。結局、古町駅では、前車両に3名、後車両に9名が乗車して古町駅を出発する。

  

実際には、単線運行による城北線のほうが制約が大きいから、ホームでの停車時間は短いはずであるが、なぜか、JR松山駅よりも古町駅始発というのは落ち着くのである。やはり、旅はどっしりとした駅から出発するのが良いということであろうか。

予想どおり、JR松山駅で立客が出る。坊っちゃん列車の追っかけに関しては定評のあるかずまる特攻隊であるが、どうも、乗車してしまうと「借りてきた猫」と化してしまうようだ。まあ、これは誰にでも言えることであろう。しかし、一度やりたかったが、ずっと乗り続けてみると、昨日までの別府旅行を考え合わせて、やはりこれは、日本最大で最高傑作のアトラクションだと感じる。くるりんもある。道後温泉もある。ついでにアンパンマン列車もある。もう少し何かスパイスが足りないか・・・でも、日本のどこにもない、しかも現実の街を舞台にした、ちょうどモナコGPのような傑作であることを、もっとアピールすべきであると考える。

さて、坊っちゃん列車は道後温泉に到着する。がんばれ運転手に「14号機には乗車したか」と聞かれたので、さきほど古町駅で車掌さんから、混雑中は1日2度目以降の乗客の制限をする可能性がある旨のせつめいがあったことを伝えた。すると、発券場所で整理券を受け取っておけばよいということを教えてくれた。早速窓口に行くと、そのあたりの使い古しの紙の裏側に「12」という番号を受け取ることができた。おおっ、これでついに14号機に、しかも1日に2回の坊っちゃん列車乗車ができる。

  

1号機は定刻道後温泉を出発する。運転手は先ほどの2人がそのまま運転した。折り返し時間が増え、早朝運転がなくなって、1人待機もなくなったようだ。これはつらそうだ。車掌は紅顔の美少年がついたが、これは昼食時だけの代役で、昼食時の代役以外は通常の市内電車の運転が貼り付けられている。これは運転手も同様なのだという。坊っちゃん列車1号機は乗務員の悲鳴を代弁するように、高らかに汽笛を上げて出発していった。

そして、まもなく14号機が到着する。必然的に道後温泉で駅での坊っちゃん列車を見る機会は多くなる。運転手は新運転手と旧組では唯一ニックネームをつけていない運転手であった。彼は巨人の松井選手を小柄にしたような体格で、最も紳士的に見えることから、彼を「紳士松井」と呼ぶことにしよう。それにしても、坊っちゃん列車の運転手や車掌は、体格で選んだのか、ルックスで選んだのかはっきりと分かれるように見える。

14号機の出発時間が迫ってくる。相変わらず大勢の人並みである。道後温泉先ほどの1号機の道後温泉出発時は、がんばれ運転手が整理券の順番に乗車させた。これならば、12番整理券を持っていれば座れるではないか、と思っていたら、次の運転手である大将は、整理券なぞ知ったことでないように乗車させた。うーむ、これは2人の性格だな。車内は超満員で、結局大街道では積み残しが出たようである。

移動の手段というよりも、やはり満員のアトラクションのような形態で松山市駅到着。すでに出発ホームも人の山である。ダイヤ改正以降、急激に変化した坊っちゃん列車の運行体系と人の流れであるが、今後どのような方向へ向かうのであろうか。案外落ち着いた状態で永遠に続くような気もする。ただ、乗務員の負担は大きくなったようだ。帰り道、時間があったので、環状線を逆回りして乗っていると、警察署前付近で坊っちゃん列車1号機とすれ違い、その直後の本町6行きには「紅顔の美少年」が運転していた時は、正直背筋がぞぞっとした。どうか体調に気をつけてがんばってください。(2002.08.12、撮影日全て同日)

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第14話 坊っちゃん列車14号機が運行開始したこと。

8月8日(木)、ついに坊っちゃん列車に大革命が訪れた。14号機導入、運行体制の変更、乗車賃値下げ。いよいよ、松山市民がどっと坊っちゃん列車に押し寄せるのであろう。しかも、松山まつり直前、旧盆もやってくる。朝、古町駅に寄ったところ、14号機が11番留置線にいる。さっそくカメラを向けた。(2枚下左側の写真)今日からは、出勤時に南堀端付近で坊っちゃん列車を追いかけることはできなくなったが、このようなシーンを見ることができそうだ。

というわけで、昼休みに坊っちゃん列車どおしが離合するであろう12時33分頃に裁判所前で坊っちゃん列車にカメラを向けた。

  

松山市駅からの1号機が多少遅れているようだ。そして、先に14号機がやってくる。乗客は7割程度というところか。両者は思ったよりも西側、ちょうど県庁前電停東側ですれ違う。と、シャッター押したところ、ピーという予期せぬ音が・・・失敗である。で、1号機が裁判所前電停で信号待ちにはいる。運転手は元気君であった。

  

さて、明日から2日間休暇をとる予定であるにもかかわらず、仕事が順調にはかどって、定時帰宅できそうなので、大街道から坊っちゃん列車で帰ることにした。大街道電停付近で雨が降り始める。そういえば、坊っちゃん列車に乗るときや、記録に挑戦するとき、よく雨が降ったものだ。

さて、坊っちゃん列車1号機は道後温泉からの乗客は半分ほどで、大街道から10人乗車した。JR松山駅ではなく古町駅まで行ってくれるのがなおうれしい。今までは、ただひたすら「これは移動する手段ではない。客車に乗って時代を感じるのだ」と自分に言い聞かせていたが、仕事帰りに大街道から古町まで乗車すれば、これはれっきとした移動手段である。しかも、結構旅を味わうことができる。これはいい。

と、ふと、客車の座席の下にリュックが4つあることに気づいた。乗客の忘れ物かと思ったが、理由はわかった。乗務員のリュックである。考えてみれば、今日から坊っちゃん列車のねぐらは道後温泉駅だけでなくなる。というより、毎日ねぐらが変わる。従って、乗務員は最終乗務場所が出発場所と違うことになる。なーるほど、そういえば、先日職場前から最終の市内電車がJR松山駅に向かったときは、最終的には古町へ入っていくのだが、運転手は小さな袋を所持していた。

定刻17時38分古町駅着。今日から中間折り返し駅だった古町駅が、列車の終着、始発駅となった。一度11番留置線に待機した客車と機関車が再び宮田町側へ引き上げられ、郊外電車の車庫に入っていくのを見届けた後、家路についたのであった。(2002.08.12、写真は全て2002.08.08撮影)

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第13話 坊っちゃん列車自転車追っかけ隊の終焉

8月3日(土)のかずまる特攻隊は、自転車で坊っちゃん列車を追いかけた。10時15分頃に古町駅に出没し、坊っちゃん列車を待つ。8日のダイヤ改正後は、坊っちゃん列車が2編成になるから、今までのように追っかけていると、前から別の編成がやってくるということになる。道後温泉駅でいえば、坊っちゃん列車が出発して7分後には、もう1編成がやってくることになる。自転車追っかけ隊は終焉になるのかもしれない。

  

坊っちゃん列車は定刻10時18分に古町駅にやってくる。かずまるは、なにやらよく判らないことを「がんばれ運転手」に話し掛けている。現在は運転手が過剰であるが、ダイヤ改正後は、以前が5人で1日3人体制であったのが、8人で1日6人体制となる。これは結構苦しいと思う。4人で1列車体制ではなく、8人で2列車体制、つまり1号機にも14号機にも乗車する体制を組んでいるようだが、今後は市内電車に彼らの姿を見ることがなくなるかもしれない。それから気になることが、新車掌である。現在専任車掌はMさんとK3さんの2名となってしまった。今日、古町に新しい車掌さんが乗車としていた。1号機に2名、14号機に1名の車掌が乗務する。坊っちゃん列車の折り返し時間が長くなったから、2編成で5名体制ではなく、4名体制となるのではないか?これは運転手のサイクルよりもハードとなる。

  

さて、坊っちゃん列車が古町を出発した後は、大手町経由で一度JR松山駅へと向かう。ここで、8月末の大阪出張の切符を買って、ついでにアンパンマン列車を見る。アンパンマン列車も10月にはリニューアルする。松山の鉄道は興味が尽きない。
この後は松山市駅に行って、12時04分の便の出発と同時に自転車でダッシュ。道後温泉まで走る。いつも思うのだが、時速10キロの世界ってなんだい?と思う。坊っちゃん列車が走り始めたら、時速20キロはある。ちなみにメータ上は50キロまである。しかし、自転車の方が信号の影響を受けない。受けない走りをすることができる。
道後温泉駅では、いつものとおりソフトクリームを買って、からくり時計を・・・あっ見忘れた。そして、再び12時43分発の便を追っかけて、いつものように南堀端で帰路に着く。家に帰って、シャワー浴びて、体重計に乗ったら・・・あれれ、体重が増えている???
つなみに、この日は夕方再び夜市へ出かけて、松山市駅で坊っちゃん列車に会ったのであった。(2002.08.04、写真は2002.08.03撮影)

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第12話 9度目の坊っちゃん列車乗車記

今回は初めてかずまると同乗しないことになる。職場の懇親会が道後温泉であるので、17時31分大街道発の坊っちゃん列車で道後温泉を目指すことにした。同行するのは私の所属する係4人である。私以外は坊っちゃん列車に乗ったことがない。同僚が何人も道後温泉へ市内電車で向かう中、ひたすら電停で坊っちゃん列車を待つ。乗客は我々4名のはずだったが、女性2名連れと乳幼児を連れた夫婦の計5名と同乗することになった。

  

(撮影は2002.07.31)

さて、今日の客車はいつもと違うイメージを持った。思ったより、客車が日中の太陽で焼けている。真昼よりも暑かった。坊っちゃん列車の車両そのものは、断熱作用が優秀で、先週木曜日の13時過ぎでさえ、特に暑く感じることはなかった。つまり、夕方になって、窓から直接太陽光線が入ってくるからではないか、という結論に至った。まあ、しかし、多少熱がこもっているな、と思う程度で、前のドアから入ってくる風は心地よい。先週のかずまる特攻隊DXと同じく、職場の人もみんな前方から眺めている。隣のY君は特に機関車の構造に興味があったようだ。

坊っちゃん列車は定刻17時40分に道後温泉に到着した。懇親会が終わって、再び坊っちゃん列車を見たときは、運転席への侵入防止用の半透明板が張られているのをはじめてみた。(2002.08.01)

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第11話 8度目の坊っちゃん列車乗車記

義兄一家が帰省してきた。もちろん坊っちゃん列車には乗ったことがない。というわけで、7月25日に休暇をとって、7名(うち2名は無賃)で乗りに行くことになった。

おりから台風9号が接近しており、ついに予約は取らなかった。そのため、当日朝、かずまると2人で自転車を走らせ、JR松山駅の案内所に当日券を買いに行く。ついでに、7月31日乗車予定の2枚も買ったので、グッズの山となってしまった。
さて、当然ながらこの切符購入は、坊っちゃん列車の古町便にあわせている。JR松山駅から大手町まで走らせると、坊っちゃん列車がやってきた。当然ながら客車はハ31の1両で運行されており、側窓上に通風孔がない。少々暑さが気になる。

  

(撮影は2002.07.25)

さて、古町駅にて列車の回転作業が行われるが、なんと客車人力回送は車掌の元気君しかいない。で、彼が一人で回送したシーンであるが、確かに電動アシストが作動しているのが理解できる。しかし、彼は客車左前のスイッチを押し続けているのだが、ここからのアングルでは、客車が自走しているとしか見えない。これは結構面白い。

さて、今日のかずまる特攻隊はここで一度引き上げる。

第2弾は、義兄一家とかずまる一家計7名を連れて出陣する。目指す坊っちゃん列車は大街道13時18分発である。衣山1バス停12時43分発の循環バスで松山市駅に到着。まもなく坊っちゃん列車が到着する。
かずまる特攻隊DXは、市内電車で一足早く大街道へ向かい、坊っちゃん列車を待つ。大街道電停から坊っちゃん列車を見るのは結構楽しい。ビル街の中を悠然と走ってくる姿は、まさに頭の中が時代交錯してしまう。

  

(撮影は2002.07.27、左側で引上線側にいる運転手は大将)

坊っちゃん列車は大街道13時18分定刻発車。車掌は7度目のときと同様元気君であった。さて、危惧されたハ31の乗り心地だが、通気性は思った以上によく、冷房がなくても暑さは感じられない。運行体系改正後は夏の夕風に吹かれながらのんびりとできれば最高なのだが、改正後は最終便が早くなってしまう。で、坊っちゃん列車は、なんと今日に限って八坂の交差点から上一万の交差点まで信号に引っかかることなく、ノンストップで走る。おいおい。そして、今日の同行者たちは客車の最前列から前を眺めている。

  

(撮影は2002.07.20)

坊っちゃん列車は13時27分に道後温泉到着。駅前にあるからくり時計にも、今日は平日だというのに結構観光客が集まっていた。7月20日に見たときのからくり時計は音楽が変更されていて、あれれ、と思ったが、今日は元の音楽に戻されていた。20日の音楽は何だったのだろうか。

さて、今日のかずまる特攻隊DXは、この後湯築城跡の資料館を見学してから、循環バスで帰宅したのであった。

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