かずまる特攻隊が行く(9)

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第45話 伊予鉄道「2002グローリア賞」授賞式(撮影は全て2003.01.26)

1月26日(日)、親子3人で午前11時に松山市駅で行われる「グローリア賞」授賞式を見に行くことになった。さて、栄えある「グローリア賞」授賞式の乗務員は誰か?運転手は確定している。「イチロー」「がんばれ運転手」である。では、車掌は誰か?日曜日の1号機の場合「紅顔の美少年」「翼君」という実に贅沢なメンバーが順当な線である。さて、その結果は?

昨日同様9時42分の衣山1発の東循環線バスでJR松山駅へ向かう宮田町付近ですれ違った城北1番線は「K4兄ちゃん」だった。まず、彼が脱落(なんのこっちゃ?)する。JR松山駅でアンパンマン列車を見ると、4号車が一般塗装だった。再び城北線で古町へ向かう。「T車掌」が運転手をしているのを見かける。彼でもない。今日の坊っちゃん列車は定刻に到着する。「紳士松井」「元気君」「S1車掌」。つまり、「S1車掌」も違う。

しかしながら、我々は、今日はここでは乗車しなかった。理論的には南堀端で下車すれば十分間に合うはずだが、ここ最近この便は遅れがちである。その理由は、10時41分発の城北2番線との間に入る道後温泉行きに影響されるからでもある。というわけで、この城北2番線で松山市駅を目指す。後ろから坊っちゃん列車が追いかけてくるが、やはり読みどおり、5番線道後温泉からの便が遅れて、それを待つ坊っちゃん列車はJR松山駅で大きく遅れた。

  

松山市駅はすでに式典の準備が終了しており、ごったがえしていた。思ったより多きなスペースをとっており、一般乗客がなにごとかと通りにくそうにしている。その状況は別に掲載した。乗務員について、運転手は予想どおり、車掌は「翼君」の代わりに「ゲンちゃん」であった。Shi−Mamutaさんとも再会する。彼は予定どおり広島銀行付近にいたらしく、坊っちゃん列車に我々が乗車していたものと思っておられたらしい。失礼しました。と、そこに「大将」が市内電車で現れた。やはり坊っちゃん列車の「顔」と思ってしまう。

式典終了後はShi−Mamutaさんと少し雑談していたが、かずまるが腹減ったというので、そこそこで別れてしまった。少々悔いが残る。昼食後はデパート屋上の遊具で遊んだが、「機関車トーマス」など1回200円の遊戯は、考えてみれば、かずまる特攻隊で1回の坊っちゃん列車乗車と同じである。これまた少々奇妙な現象となってしまっている。はっきり申し上げて、このような遊戯施設で遊ぶことと坊っちゃん列車に乗車することを同レベルで考えることにも問題はあると思うが、あえて言わせてもらえば、松山市内にはとんでもないものが走っている、という気がする。

まあ、その辺りの議論は今後考えることとして、13時00分発の東循環線で道後温泉を目指すこととする。なぜかは解らないが、かずまるは最近バスが好きである。乗客が少ないからかもしれない。そして、妻は「足湯」をして感激していた。Shi−Mamutaさんも見当たらず、本当はもう少しゆっくりしていたいのだが、雨が気になるので、14時15分発の古町行き坊っちゃん列車の乗客となる。運転手は朝と同じで、「ゲンちゃん」「S3車掌」が乗務する。乗客は後客車には10名程度であった。が、大街道で2名、その他の方もJR松山駅で下車した。雨が本格的に降り始める。

古町駅では、鉄道友の会と思われる人々がいっせいにカメラを向けていた。彼らは一様になんだか幸せそうな表情をしてカメラを向けているように見える、とは妻の談であった。「今日はこれから各形式の写真を撮って帰ります」などと、まじめに「鉄」の話をしているのを聞くと、確かにそのとおりかもしれない。わたしも将来はそうなりたいと思う。そう思いながら、結局はタクシーで帰宅したかずまる親子であった。(2003.01.26)

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第44話 最近1号機だけに乗車しているかずまる特攻隊。(撮影は全て2003.01.25)

1月25日(土)、いよいよ明日伊予鉄道の「グローリア賞」授賞式という日、やはりいつもどおり「かずまる特攻隊」は出撃した。9時42分の衣山1発の東循環線バスでJR松山駅へ向かう。このバスは今週水曜日に一般塗装の7メートル車が運用されていたが、今日はいつもどおり松山城築城400年ラッピングバスであった。

JR松山駅でアンパンマン列車を見てから、古町へ向かう。私としても、まさかここまでアンパンマン列車が坊っちゃん列車に惨敗するとは思わなかった。今日会った車掌さん「ゲンちゃん」がかずまるに「何歳になったの?」と尋ねられたときに、思わず「今、梅津寺パークに行ったら、親子の入場券で坊っちゃん列車2回乗れるんですよ。申し訳ないけど、坊っちゃん列車の方が安くて、格段に楽しいのです」と申し上げたが、私にとっては、誠にそのとおりなのである。私は決して「伊予鉄道」の回し者ではないが、最近それでも良い!と思うようになってしまった。

  

昨日機関車の運用が逆転したため、先週と同じ時刻に同じ1号機がやってくる。「グローリア賞」受賞のヘッドマークが誇らしい。今日も10時21分発の城北1番線LRTが先にやってきた。1号機は今週も「坊っちゃん2世」が乗務している。それから「大将」「K4兄ちゃん」「ゲンちゃん」であった。1号機は明日受賞時の機関車となる。古町駅転換後、機関車の洗車をする。

JRでいう閑散期間中の土曜日(JRは土曜日は閑散期ではないが)はやはり、乗客の出足が悪い。結局後客車は道後温泉まで我々2人であった。かずまるは対面の座席に寝転んだり、私もうとうとして、妙に車の人が手を振っているなと思って手を振りかえしたら、明日の知事選挙候補者の街宣車であった。

道後温泉では、かずまるが昨夜見ていた「千と千尋の神隠し」の建物が「道後温泉本館」に似ているということで見に行ったり、先週同様道後公園で遊んだりした。かずまるは最近14号機に乗りたくないという。

  

13時51分発の1号機で松山市駅へと向かう。運転手は先ほどと同じ。車掌は「翼君」「S3車掌」。乗客は着席定数で6割程度である。松山市駅到着後は「子規堂」に行った後、再び15時00分発の東循環線バスで道後温泉へと向かう。バスは10分以上遅れて到着したが、1号機も遅れていたらしく、「がんばれ運転手」の運転する1号機とは市役所前交差点ですれ違う。道後温泉到着も10分程度遅れ、15時30分を過ぎていた。

となれば、いつものように最終の古町便で帰ることになる。が、よく考えれば、この便に乗車できるのもあと1ヶ月である。3月になれば、最終便が1時間程度遅くなる。乗務員は「がんばれ運転手」「紳士松井」「翼君」「S3車掌」。今日の最終便は様子が違った。2両の客車とも立客が4〜5名でた。大街道で空席が出たが、全員古町まで乗車した。が、JR松山駅付近でかずまるは寝てしまった。そのまま帰宅したが、家についても意識はもどらなかった。(2003.01.25)

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第43話 1号機に1日4回乗車したかずまる特攻隊。(撮影は全て2003.01.18)

1月18日(土)、冬の割には暖かい1日であった。9時42分の衣山1発の東循環線バスを待つが、バスは待てど暮らせど来ない。約10分遅れての出撃となる。これではJR松山駅に行っても時間がないので、そのまま大手町まで乗車して、郊外電車を見てから、城北1番線に乗車して古町へと向かう。古町で入れ替わった運転手は「JTB君」であった。が、今日は坊っちゃん列車も遅れている。10時21分発の城北2番線が先発してJR松山駅で行き違いをしてからの到着となる。古町での転換作業は10時31分発の便の後となり、さらに機関車の点検をしていると、10時41分の出発時にはまだ1号機は14番線で点検中であった。

  

乗務員は「坊っちゃん2世」「大将」「木田君」あれ、もう1人を忘れた。乗客はJR松山駅を過ぎても後客車には他に乗客はいなかった。やはり正月直後は人の動きが少ないようだ。古町駅を5分遅れで出発したものの、JR松山駅出発時は定刻であった。だが、14号機も定刻であったため、行き違いは市役所前電停であり、県庁前電停での行き違いはならなかった。

道後温泉駅では、今日は本町線の運転手である「元気君」も見かける。乗務員同士、来週日曜日の「グローリア賞」授賞式の当番に関する話が聞かれる。当便の運転手は「イチロー」「がんばれ運転手」なのであるが、「大将」に「イチロー」から、坊っちゃん列車の顔である「大将」に当日の運転手を代わると言われているのでは?とたずねたが、どうもそのような様子はなさそうである。1号機は「翼君」が乗り込んでいく。今日も小説「坊っちゃん」の登場人物にふんした観光案内人が観光客の案内をしている。今日は昔の警察官にふんした方は、個人的には「赤シャツ」の方が似合っているような気がする。さて、今日は道後温泉到着後はかずまると道後公園でボール遊びをすることになっている。その後湯築城の山頂まで登ったりして、いつもの日より1便遅い、やはり1号機で松山市駅をめざす。この便も空席か目立ち、大街道を過ぎると我々2名となった。

  

松山市駅到着後は、さて何をしようかと思っていたところ、突如かずまるが「もう一度1号機に乗りたい」という。幸い「翼君」の乗車する後客車は空席がある。というわけで、再び坊っちゃん列車の乗客となる。前に座っている祖母、母親、子供の3人連れは、300円で道後温泉まで乗れると聞いて感動していた。最初は道後温泉からとんぼ返りしようかといっていたが、そのうち道後温泉街をゆっくりしようということになったらしい。

このように、昨年8月の乗車方法改正後でも、以前の乗車方法のままであると思っているがいるのは事実のようである。そういえば、道後温泉から乗車した人の多くが大街道で下車することや、夕方の便で大街道からの乗客が多いこを思い出す。もしかしたら観光客の持っているガイドブックが古く、乗車賃が値下げされたことだけが知識となっているのかもしれない。

  

道後温泉に着くと、伊佐爾波神社の階段を上って、さらにその向こうの山を登ったり、さらに道後の山並みを歩いたりして、道後温泉駅前に戻り、もう一度道後公園でボール遊びをしたりして、結局16時16分発の最終坊っちゃん列車の乗客となる。今日は結局坊っちゃん列車1号機のみ4回乗車することになる。

最終古町行きは乗務員が自分たちの荷物をかかえて出てくる。いかにも最終便が出るぞ、という風情が出る。乗務員は「がんばれ運転手」「紳士松井」「翼君」、あれもう1人を忘れた。朝の便もそうであったが、4回も乗車するとどうしても忘れてしまう。ちなみに今日の車掌は「翼君」「木田君」「T車掌」「S3車掌」の4名が乗務に当たっていた。最終便は、結婚式の帰りと思われる若い陽気そうな男性2人が、良い気持ちそうに乗車していたが、結構かずまるとも気があっていた。が、彼らも大街道で下車して、結局我々2人で古町駅を目指す。西堀端を過ぎると「翼君」が、「がんばれ運転手」が前に入れてもらおうと必死でがんばっている、と言う。つまり、道後出発が遅れて、本来後ろに入るはずの城北1番線が、南堀端で前に入った。つまり、JR松山駅〜古町間の単線区間はどうしても定期便を優先するので、前の電車に接近していないと、次の城北2番線が古町からやってくるまでJR松山駅で待たされるのである。そして、坊っちゃん列車は市内電車よりスピードが劣る。先行する電車が大手町や信号での停車中に追いつくしかない。したがって「がんばれ運転手」はがんばっているのである。

結果は、なんとか城北1番線に後続して進入できたようである。先行電車が宮田町に停車している間に接近する。が、古町駅では両者の間に横河原行きの電車が入り込んだ。古町駅では坊っちゃん列車の終業準備を見て、そこから萱町6まで城北1番線に乗って、そこから徒歩で帰ったかずまる特攻隊であった。(2003.01.19)

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第42話 意味もなく夕方まで道後温泉駅前にいたかずまる特攻隊。(撮影は全て2003.01.11)

1月11日(土)、ついにかずまる特攻隊は43週間連続出撃となった。あと9週間で1年間連続出撃となる。さて、今週は月曜日から正月ボケと戦いながらの残業週間で、大変疲れていた。というわけで、9時42分の東循環バスには間に合わず、郊外電車で10時15分、古町駅に出没する。坊っちゃん列車14号機は約2分遅れで到着する。乗務員は「大将」「JTB君」「ゲンちゃん」。先週に比べれば暖かいのだが、年末年始の観光客は峠を越えたようだ。JR松山駅でも立客は出なかった。

  

1号機とは市役所前電停ですれ違う。道後温泉は先週よりも活気があったが、坊っちゃん列車に満席の表示はなかった。まあ、3連休なので、明日、明後日は混むのであろう。14号機の出発を見送った直後の3番線松山市駅行きに「坊っちゃん2世」が乗務していた。色々と話をしようとしたが、11時30分のからくり時計が始まったので、別れてからくり時計の方へ行く。ついでに「足湯」もした。かずまるは「観光案内人」に「手湯?」をしてもらっていた。また、知事選挙啓発用のラッピングバスも見かけた。

次の1号機の乗務員は「がんばれ運転手」「紳士松井」「K4兄ちゃん」「S3車掌」である。さて、「翼君」は?と思っていると、「S3車掌」に変わって登場する。当然かずまるは後客車の後部に陣取る。1号機は着席定員の7割程度の乗車率で松山市駅に向かう。途中、勝山町交差点で「坊っちゃん2世」とすれ違った。「T車掌」姿も見かけた。

  

松山市駅到着後は、12時31分の出発を見送って、いつものとおり子規堂で昼食をとる。そして、先程のラッピングバスの13時30分松山市駅発西循環線で帰宅の徒につくはずであった。が、なんとかずまるがもう一度道後温泉に行きたいという。まあ、別に急ぐこともないので、市内をぐるりと回って、再び道後温泉にやってくる。坊っちゃん列車1号機がちょうど古町行きの準備に入っていた。「翼君」が「乗ります?」と言ったが、なんとかずまるはこのまま道後温泉にいたいという。どうもかずまるは「手湯」というよりも、からくり時計の周りをぐるりと走っていたいだけのようであった。そうそう「元気君」も5番線JR松山駅便に乗務していた。

道後温泉駅前の観光案内書には書籍の自動販売機がある。その中に、愛媛県観光協会発行の愛媛の観光ガイドがあって、これをかずまるが「坊っちゃん列車の絵本だ」と言い出して、出版が少々古いのでやめようと言ったのであるが、ふてくされてしまった。あげくのはては、道後温泉駅のホームのベンチに横になってふてくされていて、しばらく放っていたら、周りの人に「どうしたの」と少々やっかいなことになってしまった。そこへ「どうしたのですか?」とやってきたのは、なんとちょうど1号機で到着した「大将」であった。が、かずまるを見るなり「なんだお前か」ということになって、「大丈夫です。父親が近くにおります」とその場を取り仕切ってくれた。「大将」大変失礼しました。というわけで、結局買うことになってしまった。

  

が、その本は古いだけあって、たとえば、車掌の腕に、今はなき赤い腕章があったりして、結構時代を感じる。なんと言っても「翼君」である。太った?その横の「イチロー」も「初々しい!」のである。多分坊っちゃん列車を運転しているという貫禄がついたのであろう。これからも無事故で頑張ってほしいと思う。

なお、この本は「坊っちゃん列車城下町を走る」というホームページでもよく見ていたシーンであるが、なるほど観光協会主催のホームページであったようだ。アドレスは↓である。
http://www.iyonet.com/osusume/bocchantrain/index.html
というわけで、道後温泉駅2階で坊っちゃん列車の写真を見たり、そこから坊っちゃん列車をのぞいたりして、なんと道後温泉で2時間、午前の部をいれると3時間居座ってしまった。しかも、何をしたというわけでもない。でも、「足湯」は2回したし、途中結構小説「坊っちゃん」も読み直したし、なんだか満足なまま、最終古町行きの坊っちゃん列車の乗客となる。

最終便の乗務員は「がんばれ運転手」「紳士松井」「S3車掌」である。この便は空いていることが多いのであるが、今日から3連休ということもあり、乗客は子供も入れて23名、ちょうど全員なんとか着席できた。若い女性のグループ旅行と若い2人連れが多いようであった。その乗客もJR松山駅では6人となる。かずまる特攻隊以外の4人は、この便が道後温泉発着の観光循環と勘違いしたらしく「道後温泉には何時に着きますか?」とたずねていて、結局古町から市内電車に乗り換えることにしたようだ。というわけで、延々7時間に渡り市内をうろついたかずまる特攻隊は、その後萱町6電停まで城北線に乗って、そこから徒歩で帰ったのであった。まあ、疲れたが、仕事疲れにはリフレッシュの1日であった。(2003.01.11)

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第41話 2003年最初のかずまる特攻隊出撃の日。(撮影は全て2003.01.04)

1月4日(土)、今年最初のかずまる特攻隊が出撃したが、とにかく寒かった。断続的に横殴りの風雪が続く中、まず午前中10時15分古町駅に出没した。今日は衣山駅で伊予鉄道の「お正月切符」を購入したため、伊予鉄道のバスと郊外電車には乗車できるが、坊っちゃん列車には300円を支払わなければならない。結果として「1dayチケット」利用の場合と比べて100円の得であった。この企画は大変良いと思うが、該当日を切り取るという方式は、紙の耐久性上それ以外の日も破れそうになるという欠点もある。もちろん、前日以前部分が破れたら不正乗車を指摘される可能性が出てくる。私の場合は4日購入だから、5日部分が万一破れても、まあ、追及はされないだろうが、やはり気になる。

坊っちゃん列車1号機は定刻10時18分に到着する。運転手は「大将」「しょうゆ顔の好青年」、そして「T車掌」。はっきり申し上げて、外での業務は寒いだろうと思うが、かつて「元気君」が、「冬ならば服をきればなんとかなるが、夏は脱ぐわけにいかないから大変だ」と言っていたことを思い出す。いずれにしても大変だ。

  

その「元気君」は10時21分の城北1番LRTで出発、続く31分は「坊っちゃん2世」が出発していく。10時41分古町発、JR松山駅を過ぎた段階で乗客は着席定数でも7割くらい。さすがに寒いせいか出足が悪い。窓を風雪がたたき続ける。実は今日は午後、義兄を道後温泉の足湯に連れて行く予定であるが、この天気が明日まで続くことを考えると、午後どころか、連続出撃記録が途切れる可能性もある。したがって、無理をして出撃をしている。かずまるも重装備で防寒対策をしている。しかし、なんで、そこまでして出撃するのかは私にもわからない。「元気君」とは西堀端交差点で、1号機とは市役所前ですれ違う。

道後温泉は、やはり寒さのせいか、若干観光客が少ないような気もする。坊っちゃん列車も今日は満席表示がない。だが我々は今夜の義兄の夕飯準備のため、11時25分JR松山駅行きの市内電車で道後温泉を後にする。途中、1号機と上一万交差点ですれ違い、14号機が後を追いかけてきて、南堀端では真後ろについた。その後は大手町で下車して、結局タッチの差で郊外電車に間に合わず、その直後にやってきた大山寺行きのバスで帰る。これで午前の部終了。

  

さて、買出しをして、昼食をとった後、再び郊外電車で14時30分に古町駅へ出没する。今度は妻とその実兄、つまり義兄の4人となる。しかし、午後になって、城北線はダイヤが3分ほど乱れていた。1号機も結局5分ほど遅れて入ってくる。運転手は午前と同じ、車掌は「翼君」「4K兄ちゃん」であった。が「翼君」は現在後客車にいる。ということは、折り返し便は前客車になる。というわけで、前客車の乗客となる。やはり乗客は前の方が混むようだ。が、JR松山駅で逆転現象が起こった。前客車の立客は1名、後客車にも2〜3名立客が出ている。

乗客が多いことと、天候の影響もあって、JR松山駅前発車が5分以上遅れる。結局14号機とのすれ違いは見られなかった。さらに大街道で、両客車とも満員になる。すでに10分以上遅れている。「翼君」の「天候のため、約10分程度遅れています」という車内案内に「天候のせいにするのか」と不満をもらす乗客もいたが、実際、機関車からの視界は元々良くない。この天候のうえに、段々薄暗くなってきている。坊っちゃん列車は夜間運転ができるようになっていない。「しょうゆ顔の好青年」も顔を外に出して必至の運転のように見える。窓からでなく、顔を車外に出しての確認に、妻も大変だと言う。遅れるのはやむをえないと思う。結局道後温泉は13分遅れの15時39分着。すでに出発9分前である。到着が遅れたこともあって、次の便の乗客が間違えて、どっと、到着ホームへ押し寄せてくる。一瞬混乱する。乗務員が整理に当たる。が、一番大変だったのは、全く休憩を取らずに出発して行った乗務員だと思う。ご苦労様でした。

さて、我々は結局は天候がら、雪をしのぐことのできない「足湯」をすることができず、そのまま最終16時16分発の古町便に乗車する。義兄と妻には大変なときに乗車させてしまったが、私としては(申し訳ないが)乗務員の大変さを体験させていただいたのであった。(2003.01.05)

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